双子の秘密
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#531 [ゆーちん]
着いた先は事務所のようなビルだった。


何ここ。


私、何されるの。


ドアを開けて中に入れられると、やっぱり予感的中。


淀江さんがいた。


「…何の用?」

「ここは僕の事務所だから楽にしてくれていいよ。」

「事務所?てゆーかこの人達と何で知り合いなわけ?」

⏰:08/12/11 12:42 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#532 [ゆーちん]
私を誘拐した3人を指差した。


「知り合いも何も、僕の部下だ。」

「部下?」


男は言った。


「淀江さんはここの社長なんだよ。」


あー。


なるほど。


全て繋がった。

⏰:08/12/11 12:43 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#533 [ゆーちん]
お金の羽振りがいい事や、高級なプレゼントを惜しみなく与えてくれる事。


ここの3人が文句も言わずに、一致団結してる事。


「で、その社長さんは私に何の用ですか?もう淀江さんと私は何の関係もないでしょ?」

「そんな寂しい事言わないでくれよ。」


淀江さんは笑った。

⏰:08/12/11 12:44 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#534 [ゆーちん]
「帰して。いくら淀江さんだからって誘拐はダメでしょ。警察にチクるよ?」

「そんな事したら家族にも彼氏にも、今までのバイトの事がバレるんだぞ?」

「…彼氏にも?」


それはダメ。


親にバレてもどうって事ない。

⏰:08/12/11 12:44 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#535 [ゆーちん]
だけど先生にバレる訳にはいかない。


「私にどうして欲しいの。」

「こうして欲しいんだよ。」


そう言った淀江さんに、押し倒された。


先生の家よりフカフカのソファーが憎い。


「やだ!」

⏰:08/12/11 12:46 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#536 [ゆーちん]
「君は抜け出せないんだよ。SEXのプロだ。いつかはそういう道に進めばいいと僕は計画を立てている。」

「は?計画?私を風俗にでも売るつもり?」

「そうだ。君は人気者になれるよ。」


誰だ、こいつ。


私が知ってる淀江さんじゃない。

⏰:08/12/11 12:46 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#537 [ゆーちん]
私の知ってる淀江さんは、いつも私に優しいんだ。


信用できる人だったの。


こんなふざけた事をする人じゃない。


「信じてたのに…淀江さんの事。」

「信じてた?僕を?」


スカートから伸びている私の足を撫でる淀江さんの手は乱暴だった。

⏰:08/12/11 12:48 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#538 [ゆーちん]
「誰よりも私に優しかったし、私に援交を教えてくれたから。」

「フフッ。たかが男が喜ぶSEXと金の稼ぎ方を教えただけで信用?」

「私に良くしてくれた。プレゼントもくれた。」


右手は足を、左手は胸を、楽しそうに散歩していた。

⏰:08/12/11 12:49 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#539 [ゆーちん]
「そんなの、君に好かれたいからに決まってるじゃんか。困ったな。好意じゃなくて信頼を得てしまったよ。」


淀江さんが笑うと、部下の3人も笑った。


「好意?」

「好かれると、油断してくれるじゃないか。」

「意味わかんない。何の油断?私をSEXのプロにさせて、風俗に売るつもりだった?まさかね。」

⏰:08/12/11 12:50 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#540 [ゆーちん]
「何だ、わかってるじゃないか。だったら文句言わずに、風俗かポルノ女優にでもなれるようにこれからも頑張りなさい。」


怒り、憎しみ、後悔。


全てが混ざって、吐きそうなくらい複雑な気分になった。

⏰:08/12/11 12:50 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


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