双子の秘密
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#562 [ゆーちん]
「だから迎えが遅かったのか!」
「失礼ね、今時の女子高生は。」
「ハハッ。何でおかま口調なの!」
笑いながら鍋焼きうどんの完成を待った。
何から伝えればいいかな。
こんな幸せで安らぐ事って他にないの。
:08/12/11 13:09 :SH901iC :uyR.lwfs
#563 [ゆーちん]
ありきたりな言葉だけど、私にとって先生は…必要な存在なんだよ。
涙が出るくらい、先生に恋してる。
「いただきます!」
「召し上がれ!」
温かいと言うより熱い。
そんな鍋焼きうどんをつつきながら食べた。
美味しかった、すごく。
:08/12/11 13:10 :SH901iC :uyR.lwfs
#564 [ゆーちん]
食べ終わり、片付けを済ませて、テレビをつけた。
「先生。」
「はい、桜井。」
「好きだよ。」
「…おいおいおいおい。いきなり照れる事言わないでよ。熱でもある?」
「本当だよ。私さ、昔はね隣に誰かいると眠れなかったの。」
:08/12/11 13:11 :SH901iC :uyR.lwfs
#565 [ゆーちん]
今までの彼氏と、一緒に眠った事のない私。
「あぁ、だから初めて会った時いきなり起きたんだ。」
初めて会った時。
…そうだ。
屋上で昼寝していた私の隣に先生が来たんだっけ。
:08/12/11 13:11 :SH901iC :uyR.lwfs
#566 [ゆーちん]
「寝顔見ようと思ったらパッて起きちゃってさ。普通、寝てたら気付かないよ。」
「うん。でもさ、先生の隣だと眠れるんだよね。不思議でしょ?」
先生は私の肩を抱いた。
もう一方の手で私の両手を包み込んでくれた。
「不思議だよー。俺がこんなガキに惚れるなんて、人生不思議な事だらけ。」
:08/12/11 13:12 :SH901iC :uyR.lwfs
#567 [ゆーちん]
ダメだ。
泣けてきた。
好きな人に好きと言われて、嬉しいに決まってるじゃん。
「先生、私さ…」
もう…隠し事は嫌だった。
「援こ‥」
「援交なら知ってるから。」
:08/12/11 13:12 :SH901iC :uyR.lwfs
#568 [ゆーちん]
『え。』と小さな声を零した私に、先生は言った。
「ずっと知ってた。初めて会った時から、この子悪い事してるなって気付いてた。」
涙は勝手に零れて来た。
「何で…」
「いつか辞めるって信じてたから。だから言わなかった。」
:08/12/11 13:14 :SH901iC :uyR.lwfs
#569 [ゆーちん]
繋いだ手に力が入ったのがわかった。
「俺、昔やんちゃだったからそういう事してる女友達いっぱい見て来たんだ。だから斗美もすぐにわかった。」
「私…汚いのに、何で優しくしてくれんの…」
「好きになっちゃったもん、仕方ないじゃん。」
:08/12/11 13:14 :SH901iC :uyR.lwfs
#570 [ゆーちん]
こんなに私を想ってくれている人がいるのに、どうして早くに辞めてなかったんだろうと、後悔だけが私を支配していた。
「辞めてくれた時は嬉しかったよ。辛かったでしょ?ずっと頑張ってたもんね。」
何言ってんの。
先生だって辛かったくせに、こんな時も私をかばってくれる。
:08/12/11 13:15 :SH901iC :uyR.lwfs
#571 [ゆーちん]
援交してた事叱らないの?
叱ってくれない方がキツいな。
「辞めたはずなのに、今日会った斗美はまた悩み事ある顔してるしさ。もう隠し事なしにしてよ。俺の事信じてみない?」
:08/12/11 13:16 :SH901iC :uyR.lwfs
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