双子の秘密
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#632 [ゆーちん]
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秘密のない恋
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:08/12/11 14:30 :SH901iC :uyR.lwfs
#633 [ゆーちん]
「マジ?ありがとう!」
街はバレンタインというイベントに包まれていた。
去年のバレンタインは何してた?
何もしてなかったっけ。
2つの恋が終わり、空っぽ状態だったよね。
クリスマスイヴの奇跡は1年後に起こった。
:08/12/11 14:31 :SH901iC :uyR.lwfs
#634 [ゆーちん]
高校2年のクリスマスイヴ。
私は聡志とヨリを戻した。
高1のクリスマスイヴに2つの恋を終わらせた。
翌日のクリスマスに聡志の気持ちを聞いた。
まだ私に恋心があると言ってくれた。
だけど私にはなかった。
付き合わなかった。
:08/12/11 14:32 :SH901iC :uyR.lwfs
#635 [ゆーちん]
だけど1年かけて、私の恋心はまた聡志に傾いた。
そして数ヵ月前のクリスマスイヴ。
私は聡志に1年前の告白の返事を返した。
1番目。
2番目はもうおしまい。
私は聡志の1番目の彼女なんだ。
:08/12/11 14:32 :SH901iC :uyR.lwfs
#636 [ゆーちん]
「まずかったらごめん。」
「まずかったら…うちで飼ってる犬にあげる!」
「…最低。」
「アハハ。嘘だって!ちゃんと食べるよ。」
手づくりのチョコレートケーキはママに教わった。
聡志とヨリを戻したと告げると、ママは喜んでいた。
:08/12/11 14:33 :SH901iC :uyR.lwfs
#637 [ゆーちん]
「ケーキ食べないの?」
「ケーキの前に斗羽だろ?」
「…変態。」
聡志とのSEXはやっぱり気持ち良いと思わなかった。
:08/12/11 14:34 :SH901iC :uyR.lwfs
#638 [ゆーちん]
太一くんのような気持ち良いSEXじゃなかったけど、不満はない。
徐々に気持ち良くなってるんだもん。
いつか必ずお互い満足するものになるよね。
「好きだよ、聡志。」
「俺も好き。」
だって、キスはこんなに心地いいんだもん。
いつかSEXだって心地よくなるはず。
:08/12/11 14:35 :SH901iC :uyR.lwfs
#639 [ゆーちん]
家に帰ると斗美が帰って来ていた。
「おかえり。」
「斗美こそ、おかえり。どうしたの?家出?」
「ま、そんなとこ?」
ママが『違うでしょ。』と笑った。
「旦那さんが出張で、暇だから今日はこっちに泊まるんですって。」
「そうとも言うね。」
:08/12/11 14:36 :SH901iC :uyR.lwfs
#640 [ゆーちん]
斗美は、高校を辞めた。
なぜなら、もうすぐ母親になるからだ。
「よっこいしょ。」
椅子から立ち上がるのも大きなお腹のせいで一苦労らしい。
「おばさんみたいな事言わないでよ。」
「だってさー、腰とか超〜痛いんだもん。」
:08/12/11 14:36 :SH901iC :uyR.lwfs
#641 [ゆーちん]
もうすぐおばあちゃんになる、私たち双子の母は言った。
「双子だと人の倍、大変よ。」
そう、どうやら斗美のお腹には双子が宿っているらしい。
「あ、斗羽さぁ、あのチョコケーキまずかったよ。」
作りすぎたので、残りをテーブルに置いてあったのだ。
:08/12/11 14:38 :SH901iC :uyR.lwfs
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