双子の秘密
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#84 [ゆーちん]
『喧嘩とかしない?』なんて、くだらない質問をする斗羽。


『喧嘩する前にどうせ別れる』と答えると不思議がっていた。



だから教えてあげた。


『私とヤリたいだけなんだよ。飽きたら捨てられる。』って。


斗羽は恥ずかしそうな顔をしていた。


純粋な妹は、こういう話に顔を赤らめる。


可愛い奴。


ムカつくよ、同じ女として。

⏰:08/12/08 19:21 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#85 [ゆーちん]
そのあとも処女の斗羽には刺激的すぎるような事を言って、恥ずかしがらせてから家を出た。


駅前で待つ、体目的で上辺だけの彼氏に会いに…。


この頃の私は、気持ちが不安定だった。


思春期ってやつ?

⏰:08/12/08 19:22 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#86 [ゆーちん]
比べられることに腹が立ったり、妹が悲しむ顔をすると後悔したり…。


自分の気持ちをコントロールするのが難しかった。


だから、買い物やお洒落でごまかしてたりもした。


斗羽と比べられたくないから援交をするのは確かだけど、ストレス発散させているというのも理由の1つだった。

⏰:08/12/08 19:22 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#87 [ゆーちん]
そして中3になった。


修学旅行や受験勉強と、忙しい1年。


私と斗羽の関係は可もなく不可もなく。


ウザけりゃ無視するし、別に普通だったら普通の態度で普通に接する。


要するに私は気分屋なの。


ね?


欠点だらけでしょ。

⏰:08/12/08 19:23 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#88 [ゆーちん]
中3になっても私は今までと変わらなかった。


少し変わった事と言えば、胸が大きくなった事くらい?


彼氏も何度変わったかわかんないし、部屋中のブランド物も合計すればいくらになるのかもわからない。

⏰:08/12/08 19:23 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#89 [ゆーちん]
何か変わらないと、また斗羽に追い越される!


そう自分に言い聞かせているのに、もういいじゃん?って諦めてる自分もいる。


面倒だよ、双子は。

⏰:08/12/08 19:24 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#90 [ゆーちん]
私が双子なんかじゃなかったら、こんな想いすることもなかったのに。


もう誰を恨んで、何と戦えばいいのかもわからなくなってきていた時期。


私はSEXと金で気を紛らわす事しかできなかった。

⏰:08/12/08 19:24 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#91 [ゆーちん]
〔斗羽〕


斗美に言われたから、したんじゃない。


お互いの気持ちが通じ合ったから、したの。


斗美に煽られたからじゃない。


これは私の意志だよ。


斗美の真似をしたいからじゃない。


違うよ、ね。

⏰:08/12/08 19:25 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#92 [ゆーちん]
「斗羽。」

「…え?」

「ごめんね、痛くなかった?」

「あ、うん。もう大丈夫。」


初めては痛いって友達が言ってた。


まさにその通り。


斗美の嘘つき。


痛すぎて気絶しそうだったよ。

⏰:08/12/08 19:25 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#93 [ゆーちん]
「でもさ、何で急にOKしてくれたの?今までずっと嫌がってたし…別に今日が記念日ってわけでもないしさ。」


聡志は不思議そうに私を見ていた。


「理由は特にない。ただ…早く聡志と1つになりたかっただけ。」

「そっか。ありがと。」


髪を撫でる聡志。

⏰:08/12/08 19:26 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


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