冷たい彼女
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#193 [ゆーちん]
「えっ、ちょっと!何?」


驚く凜を引っ張って、俺は道具小屋に向かった。


畑の近くに必ずある道具小屋は、名前の通り道具が置いてある。


島に、いくつものある道具小屋の中でもお気に入りの場所があった。

⏰:08/12/12 12:08 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#194 [ゆーちん]
小さい頃、竜たちと秘密基地だと言って、よく集まったっけ。


土クサイ小屋は、俺の懐かしい気持ちを蘇らせてくれた。


「何、ここ。」

「小屋。道端じゃないよ。」

「は?何言って‥」

「キスしたい!」


凜は驚いていた。

⏰:08/12/12 12:08 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#195 [ゆーちん]
そりゃそうだ。


俺がキスがしたいがために、わざわざ小屋まで引っ張られて来たんだもんな。


俺だってちょっとビックリ。


「ここなら誰にも見られないから。小屋の持ち主も今の時間なら来ないよ。」


ちょっと申し訳ない気持ちになっていた。

⏰:08/12/12 12:09 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#196 [ゆーちん]
そこまでしてキスしたいの?って嫌がられてるんじゃないかって、心配にもなった。


だけど凜は笑ってくれた。


「やっぱり、心みたいなタイプは初めてだわ。こんな面白い事してくれるの、後にも先にも心しかいないよ。」

⏰:08/12/12 12:10 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#197 [ゆーちん]
「…それは褒め言葉?」

「さぁ?どうだろ。自分で考えたら?」


そう言って笑う凜の腕は、俺の首に絡み付いて来た。


「どっちだっていいや。凜ちゃん笑ってくれんなら。」


お互いの目が閉じ、唇が重なった。

⏰:08/12/12 12:11 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#198 [ゆーちん]
凜の小さな体を抱きしめると、守ってやらないとって思わされる。


凜はいいって言ったけど、男らしくならないといけないのかなぁ…。


なんて考えていると、凜のいきなりの行動に思わず目を開いてしまい、唇を離してしまった。


凜はキョトンとした顔で俺に言った。

⏰:08/12/12 12:12 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#199 [ゆーちん]
「え…舌入れられるの初めて?」


凜のキスはあまりにも大人っぽくて、思わず腰が引けてしまった。


頭を縦に振ると、凜は『嫌だった?』と聞いてきた。


「嫌とかじゃないけど…びっくりした。」

「元カノとキスとかしなかったんだ。」

⏰:08/12/12 12:13 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#200 [ゆーちん]
「いや、キスはしたけど…今みたいなのはした事ない。」

「そう。ごめん。」

「え、謝んないでよ。つーかもっかい!」


俺がそうお願いすると、凜は笑った。


「変態度、高まって来たね。」

「え、そう?」

「バカは嫌いじゃないよ。」

⏰:08/12/12 12:15 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#201 [ゆーちん]
再び重なった唇。


しばらくすると、凜はさっきのように俺の口の中に舌を入れて来た。


何じゃこりゃ!ってのが素直な感想だったけど…変な話、凜が舌を動かすたびにドキドキさせられる。


気持ち良いとか、幸せとか、そういうんじゃない。

⏰:08/12/12 12:25 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#202 [ゆーちん]
凜を体で感じる事ができて嬉しいって思う気持ちのが強い。


「…心も、舌。」

「え?」

「入れていいよ。」


何だか、おかしな話。


女の子にリードされちゃってさ。


土クサイ小屋で心臓ドキドキさせられちゃってさ。


凜の口に、舌入れちゃってさ…。

⏰:08/12/12 12:25 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


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