冷たい彼女
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#211 [ゆーちん]
「付き合ったその日にしたり、付き合う前にもした事もあった。大体1ヵ月もしないうちにヤられちゃってたかな。」
やっぱり都会には魔物がいるんだ。
何でそんなませてんのさ。
聞いてるこっちは恥ずかしいし、理解できないしで、倒れそうだわ。
:08/12/12 12:33 :SH901iC :ufvbrGno
#212 [ゆーちん]
「つーか…俺は童貞だから手ぇ出さない訳じゃないよ。そりゃ緊張もしてるけど、凜ちゃんの事、大事だもん。」
「…え?」
「そんなヤるだけの為に、俺は凜ちゃんに彼女になってもらってるんじゃないし。」
「…そう、なの?」
「そうだよ。」
:08/12/12 12:33 :SH901iC :ufvbrGno
#213 [ゆーちん]
そりゃさ、緊張もするよ?
タイミングもわかんない。
手順もわかんない。
興奮してムラムラしちゃう事もある。
でもさ、SEXって慌ててするもんじゃないじゃん。
お互いの気持ちが一致した時でいいじゃん。
キスと同じ。
:08/12/12 12:34 :SH901iC :ufvbrGno
#214 [ゆーちん]
いつも俺が誘って、凜は嫌がってるけど、最後は凜ちゃんからもキスを求めて来てくれんじゃん。
それと同じで、お互い求め合えた時でいいんじゃないの?
上手く言えねぇけど、とにかく凜が大事だからさ。
こう考える俺は、やっぱりバカなのかな。
:08/12/12 12:35 :SH901iC :ufvbrGno
#215 [ゆーちん]
凜は俯いて、少し黙っていた。
機嫌悪くさせちゃったかな。
「凜ちゃん?」
「そんなさ…」
「え?」
「そんな嬉しい事言わないでよ。初めて言われた。大事だなんて。」
嬉しいようで寂しい。
凜は今まで付き合った人に大事にされなかったのかな、って。
:08/12/12 12:36 :SH901iC :ufvbrGno
#216 [ゆーちん]
同じ歳なはずなのに、俺の倍、辛い事を経験してるんだろうなって思う。
「ありがと。本当、嬉しい。つーか恥ずかしい。」
「別にお礼言われるような事じゃないけど…。」
「家、入るね。また明日ね。バイバイ。」
「うん、バイバイ。」
:08/12/12 12:36 :SH901iC :ufvbrGno
#217 [ゆーちん]
凜は俯いたまま、家に入って言った。
そんな嬉しかった?
なんか、わかんないな。
凜ちゃんの恋愛に対しての価値観。
価値観とかえらそうなこと言ってるけど、これが原因で別れるって言うのもよくある事だし…。
:08/12/12 12:37 :SH901iC :ufvbrGno
#218 [ゆーちん]
俺らは価値観ガタガタにズレてるみたいだけど、何とか大丈夫そう。
俺が凜の、凜が俺の歩幅に合わせようとお互い必死って感じだけどな。
:08/12/12 12:38 :SH901iC :ufvbrGno
#219 [ゆーちん]
翌日から文化祭の準備が始まった。
盛大な事はできないけど、こじんまりやるのが、うちの学校の文化祭。
各学年…つっても3クラスしかないけど。
1年は劇、2年も劇、3年の俺らは作品展示。
:08/12/12 12:38 :SH901iC :ufvbrGno
#220 [ゆーちん]
文化祭って言っても島の人がお客さんな訳で、交流会みたいな感じだけど。
「何で今年は劇じゃねぇの。」
竜が、画用紙をはさみで切りながら呟いた。
「ネタ尽きたらしい。」
ダンボールをカッターで切りながら大輝が答えた。
:08/12/12 12:39 :SH901iC :ufvbrGno
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