冷たい彼女
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#265 [ゆーちん]
「洋楽とか聞くんだ。」
「…うん。心は聞かないの?」
「あんまり。」
「貸して欲しかったらいつでも貸したげるよ。」
「凜ちゃん…優しいねぇ。」
「またその顔。泣きそうな顔が武器とでも思ってんの?」
思ってないよ。
本当に、泣きそうなくらい嬉しいんだよ。
:08/12/12 13:30 :SH901iC :ufvbrGno
#266 [ゆーちん]
「でもいい!聞きたくなったら凜ちゃんの部屋にくれば聞けるでしょ?」
そうだよ。
だって俺ら恋人だし〜!
「そんな迷惑な行動しないでよ。」
…また断られました。
「えぇー!何でさぁ!いいじゃんか!」
:08/12/12 13:31 :SH901iC :ufvbrGno
#267 [ゆーちん]
「うるさいなぁ、もう。わかったよ。聞きたきゃいつでも来ればいいよ!」
叱られたけど…結果オーライ?
「やった〜。」
「本当、心みたいな人と付き合ってると退屈しないわ。」
凜ちゃん。
そういう嬉しい事は笑顔で言って欲しいんだけど。
:08/12/12 13:42 :SH901iC :ufvbrGno
#268 [ゆーちん]
でもまぁいいや。
褒められてるのに変わりはない。
「俺も凜ちゃんみたいな子、初めてだよ。」
「ふーん。私みたいな性格の悪い子とは付き合った事ないんだ。」
「そうじゃないよ。それに凜ちゃん性格悪くないし。」
「お人よしだね。」
:08/12/12 13:42 :SH901iC :ufvbrGno
#269 [ゆーちん]
「凜ちゃんみたいな素直な子、初めて。」
「…素直?私が?」
「うん。思ってる事ちゃんと言ってくれるもん。」
言い方は冷たいけど、ちゃんと自分の意見を言ってくれる。
元カノとかは遠慮して意見とかぶつけてくんなかったし。
凜ちゃんみたいにちゃんと言ってくれる子の方が、俺には合うみたい。
:08/12/12 13:43 :SH901iC :ufvbrGno
#270 [ゆーちん]
「そんなの褒められたの初めて。」
「初めて?」
「初めて。」
「俺も初めて。初めてだらけだね、俺ら。」
「そうだね。」
少しだけ凜に近寄ると触れている右半身が熱く思えた。
人肌の温かさと、緊張の熱さ。
:08/12/12 13:44 :SH901iC :ufvbrGno
#271 [ゆーちん]
「凜ちゃん。」
「ん?」
我慢できず、振り向いた凜の唇を奪っていた。
久しぶりのキスを凜は嫌がる事なく受け入れてくれた。
「…ごめん。」
「何が?」
「いきなりキスして。」
「別に。嫌じゃないよ。」
そう言って凜から俺にキスをくれた。
:08/12/12 13:45 :SH901iC :ufvbrGno
#272 [ゆーちん]
洋楽が優しく俺らを包む。
初めて部屋に来て、初めてプレゼントをもらって、おまけに幸せなキスまでさせてもらって。
文化祭の準備を頑張った俺へのご褒美ですか?
だとしたら最高です。
凜にも何かご褒美あげないと…。
:08/12/12 13:46 :SH901iC :ufvbrGno
#273 [ゆーちん]
●○●○●○●
白い肌
●○●○●○●
:08/12/12 13:53 :SH901iC :ufvbrGno
#274 [ゆーちん]
修学旅行は、本当に楽しかった。
アルバムに載せきれない程の思い出ってやつ?
自由行動は1秒1秒全てが思い出だった。
凜はたくさん笑っていた。
香奈も竜も大輝も、そして俺も。
5人でたくさん写真も撮った。
:08/12/12 13:54 :SH901iC :ufvbrGno
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