冷たい彼女
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#34 [ゆーちん]
冷たい視線だけを送り、凜は家の中に入って行った。
「凜ちゃーん、バイバイ!また明日ね。」
俺の声に振り向きもしない。
:08/12/11 16:16 :SH901iC :uyR.lwfs
#35 [ゆーちん]
そんな俺の彼女。
今までで1番厄介な彼女。
口が少し悪いのかも。
でも根はいい子だと思う。
早く打ち解けて欲しいな。
そんな事を考えながら、自分の家へと帰って行った。
:08/12/11 16:17 :SH901iC :uyR.lwfs
#36 [ゆーちん]
●○●○●○●
キリがいいので
一旦STOP
●○●○●○●
:08/12/11 16:18 :SH901iC :uyR.lwfs
#37 [我輩は匿名である]
○●○●○●○
進歩
○●○●○●○
:08/12/11 21:11 :SH901iC :uyR.lwfs
#38 [我輩は匿名である]
それからの俺は毎日、放課後になると凜ちゃんのストーカー。
学校にいる間は話し掛けても、あまり相手にしてくれないから、二人っきりになれる下校がチャンス。
「凜ちゃんは雑誌とか読む〜?」
「…読む。」
「そっかぁ。この島に本屋ないから本島に行かないと買えないね。」
:08/12/11 21:13 :SH901iC :uyR.lwfs
#39 [我輩は匿名である]
「…そうだね。」
後ろに振り返ってはくれないものの、俺の質問には反応してくれるようになった。
「凜ちゃん、俺の事好き?」
「…。」
まぁ、答えてくれない事もあるけどね。
:08/12/11 21:14 :SH901iC :uyR.lwfs
#40 [ゆーちん]
「じゃあねー!また明日…じゃないや。また月曜にね!」
杉浦家の前でいつものように手を振って帰る。
今日は金曜日。
明日、明後日は会えないから寂しいですね。
「待って!」
…まさかの呼び止め。
「何?」
顔には自然と笑顔が浮かぶ。
:08/12/11 21:15 :SH901iC :uyR.lwfs
#41 [ゆーちん]
「明日、暇でしょ?」
「暇!すっげぇ暇!デートする?デート!」
「いいよ。デートしてあげる。」
来たよ、俺の時代が。
凜ちゃんと付き合って4日目。
初デートのお誘いをOKしていただきました!
「よっしゃあ!」
:08/12/11 21:15 :SH901iC :uyR.lwfs
#42 [ゆーちん]
騒ぐ俺とは別世界のような凜の表情は、いつものように冷たかった。
「どこ行く?」
「…10時に迎えに来て。じゃあ。」
それだけ言って、凜は家の中に入って行った。
「あ、うん。10時ね!バイバイ!」
この際、行き先なんてどこでもいい。
何てったって初デート!
:08/12/11 21:16 :SH901iC :uyR.lwfs
#43 [ゆーちん]
テンションの上がった俺はそのまま向井家に走った。
「りゅーうーちゃーん!」
インターホンなんてほとんどの家にない。
玄関を勝手に開けて、名前を叫ぶのがこの島の呼び出し方。
:08/12/11 21:18 :SH901iC :uyR.lwfs
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