冷たい彼女
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#164 [ゆーちん]
そう言って、柔らかな唇を奪う俺。
凜からキスを誘われた事なんかないけど、俺が誘うと拒否された事は今のところ無し。
そう。
俺らは順調だった。
8月になり夏休み真っ最中の俺は、毎日凜をデートに誘ってた。
:08/12/12 11:30 :SH901iC :ufvbrGno
#165 [ゆーちん]
「明日は?」
「無理。香奈と本島行く。」
「じゃあ明後日。」
「無理。澪んち泊まりに行く。」
「じゃあ来週。」
「千夏と遊ぶ。」
…信じてもらえないかもだけど、俺ら順調なんだよ?
「…ごめんね、心。」
すねる俺の手を握ってくれた凜。
:08/12/12 11:30 :SH901iC :ufvbrGno
#166 [ゆーちん]
そんな可愛い顔で可愛い事されちゃ、許すしかないじゃん。
「凜ちゃんからチューしてくれるなら許してあげる。」
「…じゃあ別に一生許してもらわなくてもいいや。」
「何それ!」
そう言って立ち上がり、俺の手を離した凜。
そんなに自分からキスしたくないの?
:08/12/12 11:32 :SH901iC :ufvbrGno
#167 [ゆーちん]
冷たいんだか照れ屋なんだか…可愛い奴。
俺を見下ろす顔もこれまた絵になる!
…って、マジで凜ちゃんにベタ惚れだな、俺。
「はぁ…しょうがない彼氏だわ。」
凜は呆れていた。
でも笑ってる。
呆れ過ぎて笑ってるんだ。
:08/12/12 11:33 :SH901iC :ufvbrGno
#168 [ゆーちん]
それでもいい。
どんな笑顔でも、俺は凜が笑っているのが嬉しい。
思わず手を伸ばし、凜の頭を自分の方に引っ張り、唇を押し当てた。
夜風のせいで凜の髪が俺の頬に触る。
シャンプーの匂いがした。
長いキスだった。
:08/12/12 11:34 :SH901iC :ufvbrGno
#169 [ゆーちん]
せっかく彼女のいる夏休みなのに、竜や大輝と過ごした時間の方が長かった。
あっという間に過ぎた夏休みだったけど、思い出はたくさんある。
まずはクラスのみんなで海で遊んだ事。
凜は日焼けが嫌だって言うから木陰で見学。
『凜の水着姿が見たい!』ってわがまま言ってたら香奈に尻を蹴られたっけ。
:08/12/12 11:34 :SH901iC :ufvbrGno
#170 [ゆーちん]
他は本島デートかな。
2人で買い物して、ご飯食べて、フェリーの甲板でキスをした。
何度してもキスは飽きない。
毎回ドキドキする。
凜もそうだといいな。
:08/12/12 11:35 :SH901iC :ufvbrGno
#171 [ゆーちん]
2学期が始まった。
2学期は楽しい事だらけ。
でもハード。
体力持つかなって今から心配だ。
「凜ちゃん!同じ班なろうね〜。」
「…は?主語が抜けてるから何の事かわかんないんだけど。」
そうですね。
興奮しすぎて主語が抜けました。
:08/12/12 11:36 :SH901iC :ufvbrGno
#172 [ゆーちん]
「ごめん。あのね、修学旅行の班!」
「修学旅行…。」
「そっ!来月に修学旅行があるでしょ?その自由行動は5〜6人ぐらいで班作るの。」
「あぁ。なるほど。」
「で!男女混合の班OKだから一緒になろうねって言う話。」
:08/12/12 11:37 :SH901iC :ufvbrGno
#173 [ゆーちん]
俺の笑顔のお誘いに、平然と冷たい目で聞いていた凜。
「だってさ。どうする、香奈?」
いつも凜の隣に座ってる香奈。
こいつも冷たい、つーか怖い目で俺を見ていた。
凜に話しを振られた香奈は言った。
「やだ。」
:08/12/12 11:39 :SH901iC :ufvbrGno
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