冷たい彼女
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#201 [ゆーちん]
再び重なった唇。
しばらくすると、凜はさっきのように俺の口の中に舌を入れて来た。
何じゃこりゃ!ってのが素直な感想だったけど…変な話、凜が舌を動かすたびにドキドキさせられる。
気持ち良いとか、幸せとか、そういうんじゃない。
:08/12/12 12:25 :SH901iC :ufvbrGno
#202 [ゆーちん]
凜を体で感じる事ができて嬉しいって思う気持ちのが強い。
「…心も、舌。」
「え?」
「入れていいよ。」
何だか、おかしな話。
女の子にリードされちゃってさ。
土クサイ小屋で心臓ドキドキさせられちゃってさ。
凜の口に、舌入れちゃってさ…。
:08/12/12 12:25 :SH901iC :ufvbrGno
#203 [ゆーちん]
「ンンッ…」
凜から漏れた甘い言葉は、急に俺の鼓動を早くさせた。
ヤバイ。
緊張のドキドキが、いやらしいドキドキになりそう。
ストップしないと…。
でも、このキスが心地よくて、なかなか唇を離せずにいた。
:08/12/12 12:26 :SH901iC :ufvbrGno
#204 [ゆーちん]
凜が俺の首に巻き付けた腕にも力が入っていた。
体もピッタリくっついて、いやらしい気持ちにならない方が変だよね。
好きな子とキスして、好きな子が甘い声出してるのに、何の欲情もしない人がいたら見てみたいもんですよ。
:08/12/12 12:27 :SH901iC :ufvbrGno
#205 [ゆーちん]
「…凜、ちゃん。」
離れた凜の唇から、小さな息がハァと零れた。
「…ん?」
「帰ろ。幸せすぎるくらいのお時間を、どうもありがとうございました。」
「…そう。」
「これ以上いると、止まらなくなりそうだしね。」
「別に我慢しなくていいのに。わざわざ小屋まで来たんだし。」
:08/12/12 12:28 :SH901iC :ufvbrGno
#206 [ゆーちん]
「うん、でもまぁ…いいや。ごめんね、こんなとこ引っ張って来ちゃって。」
「どうしたの。さっきまでの威勢とは全然違うけど。そんな大人しくなっちゃってさ。」
暴走した自分にちょっと反省と、大人になった優越感でぼーっとしちゃっていた俺。
:08/12/12 12:28 :SH901iC :ufvbrGno
#207 [ゆーちん]
手を繋ぎながら小屋から出て、杉浦家まで歩いた。
「じゃあまた明日ね。」
いつものように玄関でバイバイして、自分の家に帰ろうとしていた。
「あっ、ねぇ!」
凜が呼び止める。
「ん?」
凜は辺りをキョロキョロと見てから、俺に小声で問い掛けて来た。
:08/12/12 12:30 :SH901iC :ufvbrGno
#208 [ゆーちん]
「何?」
「心さぁ。」
「うん。」
「SEXしたいと思わないの?」
そりゃー…ねぇ。
「えっ…いきなりどうしたの。」
「付き合って3ヵ月でしょ?なんでSEXしないのか不思議でさぁ。」
:08/12/12 12:30 :SH901iC :ufvbrGno
#209 [ゆーちん]
じいちゃんばあちゃんに聞かれたら大変だもんな。
凜が確認していたけど、思わず俺も辺りを確認にしてしまった。
うん、誰もいない。
「いや、何つーかさぁ…。」
「童貞だから?」
凜は笑顔1つ見せない。
不思議そうな顔のまま。
:08/12/12 12:31 :SH901iC :ufvbrGno
#210 [ゆーちん]
「それもそうだけど…」
「緊張する?」
「うん、まぁ…」
「大丈夫だよ。私、教えてあげるし。我慢しなくていいから。」
それはそれは嬉しいお言葉です。
「凜ちゃんは、今まで付き合ってどれくらいで…その…してたの?」
:08/12/12 12:32 :SH901iC :ufvbrGno
#211 [ゆーちん]
「付き合ったその日にしたり、付き合う前にもした事もあった。大体1ヵ月もしないうちにヤられちゃってたかな。」
やっぱり都会には魔物がいるんだ。
何でそんなませてんのさ。
聞いてるこっちは恥ずかしいし、理解できないしで、倒れそうだわ。
:08/12/12 12:33 :SH901iC :ufvbrGno
#212 [ゆーちん]
「つーか…俺は童貞だから手ぇ出さない訳じゃないよ。そりゃ緊張もしてるけど、凜ちゃんの事、大事だもん。」
「…え?」
「そんなヤるだけの為に、俺は凜ちゃんに彼女になってもらってるんじゃないし。」
「…そう、なの?」
「そうだよ。」
:08/12/12 12:33 :SH901iC :ufvbrGno
#213 [ゆーちん]
そりゃさ、緊張もするよ?
タイミングもわかんない。
手順もわかんない。
興奮してムラムラしちゃう事もある。
でもさ、SEXって慌ててするもんじゃないじゃん。
お互いの気持ちが一致した時でいいじゃん。
キスと同じ。
:08/12/12 12:34 :SH901iC :ufvbrGno
#214 [ゆーちん]
いつも俺が誘って、凜は嫌がってるけど、最後は凜ちゃんからもキスを求めて来てくれんじゃん。
それと同じで、お互い求め合えた時でいいんじゃないの?
上手く言えねぇけど、とにかく凜が大事だからさ。
こう考える俺は、やっぱりバカなのかな。
:08/12/12 12:35 :SH901iC :ufvbrGno
#215 [ゆーちん]
凜は俯いて、少し黙っていた。
機嫌悪くさせちゃったかな。
「凜ちゃん?」
「そんなさ…」
「え?」
「そんな嬉しい事言わないでよ。初めて言われた。大事だなんて。」
嬉しいようで寂しい。
凜は今まで付き合った人に大事にされなかったのかな、って。
:08/12/12 12:36 :SH901iC :ufvbrGno
#216 [ゆーちん]
同じ歳なはずなのに、俺の倍、辛い事を経験してるんだろうなって思う。
「ありがと。本当、嬉しい。つーか恥ずかしい。」
「別にお礼言われるような事じゃないけど…。」
「家、入るね。また明日ね。バイバイ。」
「うん、バイバイ。」
:08/12/12 12:36 :SH901iC :ufvbrGno
#217 [ゆーちん]
凜は俯いたまま、家に入って言った。
そんな嬉しかった?
なんか、わかんないな。
凜ちゃんの恋愛に対しての価値観。
価値観とかえらそうなこと言ってるけど、これが原因で別れるって言うのもよくある事だし…。
:08/12/12 12:37 :SH901iC :ufvbrGno
#218 [ゆーちん]
俺らは価値観ガタガタにズレてるみたいだけど、何とか大丈夫そう。
俺が凜の、凜が俺の歩幅に合わせようとお互い必死って感じだけどな。
:08/12/12 12:38 :SH901iC :ufvbrGno
#219 [ゆーちん]
翌日から文化祭の準備が始まった。
盛大な事はできないけど、こじんまりやるのが、うちの学校の文化祭。
各学年…つっても3クラスしかないけど。
1年は劇、2年も劇、3年の俺らは作品展示。
:08/12/12 12:38 :SH901iC :ufvbrGno
#220 [ゆーちん]
文化祭って言っても島の人がお客さんな訳で、交流会みたいな感じだけど。
「何で今年は劇じゃねぇの。」
竜が、画用紙をはさみで切りながら呟いた。
「ネタ尽きたらしい。」
ダンボールをカッターで切りながら大輝が答えた。
:08/12/12 12:39 :SH901iC :ufvbrGno
#221 [ゆーちん]
「桃太郎まだしてねぇじゃん。」
「小1でしたよ。」
「そうだっけ。じゃあシンデレラは?」
「小6でした。」
「かぐやひめ。」
「小3。」
「一寸ぼうし、金太郎、白雪姫。」
「幼稚園から考えると、もう全部したんじゃない?」
:08/12/12 12:40 :SH901iC :ufvbrGno
#222 [ゆーちん]
竜と大輝の会話を聞きながら過去を辿ると、確かにしたような記憶が。
「もっかいリセットしようぜ。凜ちゃんは初めてなんだし、今までのチャラにすればいいじゃん。」
「つーかもう作品展示に決まったし。今更文句言っても遅いよ、竜。」
「くっそー。ボケ担任め。」
:08/12/12 12:41 :SH901iC :ufvbrGno
#223 [ゆーちん]
文化祭イコール劇という法則で育ってきたせいか、作品展示という目標では、どうも竜の気が乗らないらしい。
「私は逆に劇なんかした事ないよ。」
凜が言った言葉に、俺・竜・大輝・香奈は叫びながら驚いた。
「凜、劇した事ないの?」
「あんなじいちゃんばあちゃんが喜んでくれる催し、他にないぞ!」
:08/12/12 12:41 :SH901iC :ufvbrGno
#224 [ゆーちん]
「文化祭にお年寄りは来ないからさぁ。」
苦笑いする凜。
「凜ちゃんの住んでた場所とこの島って、別世界みたいだよな。」
あ、大輝もそう思う?
俺もそう思ってたよ。
凜のいた場所、知りたいようで知りたくないな。
:08/12/12 12:42 :SH901iC :ufvbrGno
#225 [ゆーちん]
文化祭の準備と、修学旅行の準備でとにかく大忙しだった。
授業中にコソコソと隠れながら文化祭の準備をしていると、先生におもいっきり頭殴られるし、みんなに笑われるし。
でも授業中も作業しないと、俺らの班だけ群を抜いて準備が遅かった。
:08/12/12 12:53 :SH901iC :ufvbrGno
#226 [ゆーちん]
香奈がカンカンに怒って、俺と大輝に怒鳴り散らしていたけど全然はかどらない。
「それ難しいから私やったげるよ。心はこっちの簡単な方やって。」
「…凜、ちゃ…ん。」
「泣かないでね、うっとーしぃから。」
「…はい。」
:08/12/12 12:53 :SH901iC :ufvbrGno
#227 [ゆーちん]
凜に助けられながら、何とか頑張って文化祭に向けて毎日作業した。
そして10月を迎えた俺達はラストスパートをかける事に。
「決めた、大輝んち集合して夜も作業するよ。」
:08/12/12 12:54 :SH901iC :ufvbrGno
#228 [ゆーちん]
この香奈の一言で俺たちは学校が終わっても文化祭の作業をする事になった。
「やーだー!学校で頑張ってんじゃん!俺んち来てまでしなくてもさぁ…。」
「やだ、だぁ?誰のせいでわざわざ学校終わってまで集まらないといけなくなったと思ってんのよ!大輝と心がトロくさいからだよ!」
:08/12/12 12:54 :SH901iC :ufvbrGno
#229 [ゆーちん]
香奈のお叱りに一同納得。
香奈も凜も頑張っているのに、どうして他の班より作業が遅れてるかって?
竜は文句ばっか言ってやる気なし、大輝はやる事が遅い、俺は細かい作業が苦手。
そう、俺たち3人のせいで凜と香奈に迷惑かけていたのは誰が見てもわかるものだった。
:08/12/12 12:55 :SH901iC :ufvbrGno
#230 [ゆーちん]
こうして香奈の提案で始まった、放課後の作業。
大輝の家が使えない日は竜の家でした。
でもある日、大輝の家も竜の家も使えない事になってしまった。
「どうするよ。心の部屋じゃ狭いし、今日は辞める?」
と、大輝。
:08/12/12 12:57 :SH901iC :ufvbrGno
#231 [ゆーちん]
「は?何言ってんの。私らに一日足りとも休む暇がない事ぐらいわかるでしょ?狭いだろうが何だろうが心の家でやるよ。」
「えー、マジかよぉ。」
香奈の言う事は絶対だった。
俺らに拒否権無しかよ、ってな。
まぁ逆らう勇気はないんだけどね。
:08/12/12 12:58 :SH901iC :ufvbrGno
#232 [ゆーちん]
こうして今日の放課後は江森家に集合する事になった。
学校が終わり5人で俺の家へと向かう。
「ねぇ、みんな。」
「ん?」
「何?」
みんなに呼び掛けたのに、返事をしてくれたのは竜と大輝だけだった。
香奈と凜はクールに無視。
:08/12/12 12:58 :SH901iC :ufvbrGno
#233 [ゆーちん]
「作業の前にまずは掃除からしないと、座る場所ないかもぉ…。」
そう言うと竜と大輝にまで無視されてしまった。
冷ややかな空気が5人を包む。
そんな時、香奈はボソッと呟いた。
「どこまで足引っ張ったら気ぃ済むの。」
「…すみません。」
恐縮しながら歩いた帰り道。
:08/12/12 12:59 :SH901iC :ufvbrGno
#234 [ゆーちん]
江森家につくと、母ちゃんが出迎えてくれた。
「あら!みんなお揃いでどうしたの?」
「文化祭の準備すんだよ。邪魔しに来るなよ!」
「はいはい。…あら?この子、どちらさん?」
母ちゃんは凜に問い掛けた。
:08/12/12 13:00 :SH901iC :ufvbrGno
#235 [ゆーちん]
「はじめまして。杉浦凜って言います。6月にこの島へ引っ越して来たんです。」
「あぁ、そう!杉浦って事は、あの杉浦のじいちゃんばあちゃん家で住んでるの?」
「はい。」
母ちゃんと話す凜の顔は、俺には見せた事のない澄ました笑顔だった。
「おばちゃん。」
:08/12/12 13:01 :SH901iC :ufvbrGno
#236 [ゆーちん]
「何よ、大輝。つーか、あんた久しぶりだね。」
大輝がニヤニヤしながら母ちゃんに言った。
「凜ちゃん、心の彼女なんだよぉ。」
…大輝。
お前、嫌い。
:08/12/12 13:02 :SH901iC :ufvbrGno
#237 [ゆーちん]
「えぇぇ!心の彼女?えっ、噂の心の彼女?何それ!こんな可愛い子と付き合ってんの?信じらんない。」
信じらんない?
俺だって信じらんないよ!
こんなテンションの高い母ちゃんがいるって凜ちゃんにバレた事が!
:08/12/12 13:02 :SH901iC :ufvbrGno
#238 [ゆーちん]
「もぉー、母ちゃん、うるさい。凜ちゃんビックリしちゃってるじゃんかぁ。」
大輝はいつのまにか香奈と竜と先に、俺の部屋に逃げていた。
言い逃げ大輝。
覚えとけよ。
:08/12/12 13:03 :SH901iC :ufvbrGno
#239 [ゆーちん]
「心、あんたなんで内緒にしてたのよ!」
それはね、母ちゃん。
あんたが騒ぐからだよ。
うるさいんだもん。
本当にもう勘弁して。
「凜ちゃん、だっけ。心に変な事されたらすぐに殴るなり蹴るなりするのよ?」
「あぁ、はい。」
:08/12/12 13:04 :SH901iC :ufvbrGno
#240 [ゆーちん]
凜は笑ってたけど、絶対母ちゃんのテンションに引いてるよ。
もぉー、母ちゃんのバカ!
騒がしい母親がいるせいで嫌われたらどうすんだよ!
「凜ちゃん、俺らも部屋行こ。」
「あ、うん。」
:08/12/12 13:05 :SH901iC :ufvbrGno
#241 [ゆーちん]
俺は凜を連れて、無理矢理母ちゃんから逃げた。
「ゆっくりしてってね!」
「はい、ありがとうございます。」
いつも素っ気ない凜も、こういう時は幼い少女。
「…緊張した。」
「え?何が。」
「だって、心のお母さんだし。」
緊張だってするんだよ。
あの凜ちゃんが!
:08/12/12 13:06 :SH901iC :ufvbrGno
#242 [ゆーちん]
それもうちの母ちゃんで!
何か割に合わない気が…。
部屋に入ると3人は勝手に作業を始めていた。
「凜ちゃんも適当に座って。」
「うん。」
:08/12/12 13:06 :SH901iC :ufvbrGno
#243 [ゆーちん]
「おいコラ大輝。」
「アハハ!おばちゃんめちゃめちゃテンション上がってたじゃん。」
「ああなるから内緒にしてようと思ったのに。」
「え、何。凜って心の家来るの初めてなの?」
香奈が問い掛けると、凜は首を縦に振った。
:08/12/12 13:07 :SH901iC :ufvbrGno
#244 [ゆーちん]
「マジ?いつもどこで遊んでんのさ。」
「海とか本島だよね!」
凜が答える前に俺が答えると、『お前に聞いてねぇよ!』と香奈に叱られた。
「まぁこんな汚い部屋だと彼女呼ぶにも呼べねぇわな。」
竜にいじわる言われながら俺は隣に腰を降ろした。
:08/12/12 13:07 :SH901iC :ufvbrGno
#245 [ゆーちん]
「つーかさ、おばちゃんが騒ぐから彼女を紹介しないってのも、凜からすれば寂しい話だよね。」
香奈は作業しながら話した。
「理由はどうあれ、親に紹介したくないって事は女からすれば寂しいもん。だよね、凜。」
俺は香奈の言ってる事がよくわからなかった。
:08/12/12 13:08 :SH901iC :ufvbrGno
#246 [ゆーちん]
今まで親に彼女を紹介しようなんて思った事なかったから。
凜を大事にすると言っておきながら、そういうところはまだまだ子供だ。
全然凜の気持ちを考えてあげられなかったのかも。
:08/12/12 13:09 :SH901iC :ufvbrGno
#247 [ゆーちん]
「そう…なんだ。凜ちゃんごめんね。別に変な意味はなかったんだよ。ただ母ちゃんが騒ぐとうるさいから内緒にしてただけで。」
「ううん。明るくていいお母さんじゃん。それに私もあんまり親への紹介とかの意味がわかんないんだよね。」
香奈は『そうなの?』と驚いていた。
:08/12/12 13:10 :SH901iC :ufvbrGno
#248 [ゆーちん]
「ちゃんとした付き合いってした事ないからさ。彼氏の親に会う事もなかったし。だからさっきはめちゃくちゃ緊張しちゃったよ。」
そう言って笑った凜はたまらなく可愛かった。
キスしてぇ。
…って今言ったら殴られそうだね。
:08/12/12 13:11 :SH901iC :ufvbrGno
#249 [ゆーちん]
文化祭の準備のせいで、あの小屋でキスしたキリ、俺と凜は触れ合っていなかった。
手を繋ぐだけでいいから、凜に触れたかった。
みんながいるから触れられない。
早く文化祭が終わればいいのにと思う一方で、作業が間に合わないかもしれないから文化祭まだ来るなっつ思う気持ちもある。
:08/12/12 13:12 :SH901iC :ufvbrGno
#250 [ゆーちん]
わがままな俺。
その日は8時まで作業した。
母ちゃんが作ったチャーハンを5人で食べてから解散。
明日もうちでするんだって。
本当に終わるのかな、この作業。
:08/12/12 13:12 :SH901iC :ufvbrGno
#251 [ゆーちん]
不安や諦めもあったけど、何とか間に合った。
文化祭当日。
素晴らしい作品が運動場に飾られた。
ダンボールで作った大きな地球儀。
画用紙や折り紙で大陸や海を作ったり、飾り付けをして華やかにする。
:08/12/12 13:13 :SH901iC :ufvbrGno
#252 [ゆーちん]
まさに汗と涙の3年生の作品は、堂々と運動場で来客を見下ろしてくれている。
「あ、あそこ俺が貼った大陸だ!」
地球儀に向かって指さすと凜は言った。
「どうりで貼り方が汚いはずだ。」
たまには褒めてくれてもいいんじゃないですか、凜ちゃんよ。
:08/12/12 13:13 :SH901iC :ufvbrGno
#253 [ゆーちん]
劇をしない文化祭はやっぱりどこか暇だった。
だけど作品を完成できた達成感には満ち溢れていた。
「心。」
「はい?」
「今日文化祭終わったらウチ来る?」
「…え?」
まさかのお誘い!
まさかの杉浦家!
まさかの…凜ちゃんの部屋。
:08/12/12 13:16 :SH901iC :ufvbrGno
#254 [ゆーちん]
「心の家ばっか言ってて、うちには来た事ないからさ。」
「行った事ないから行く!てゆーか行った事はあるけど。」
「私の部屋は初めてでしょ?」
「うん!行く行く行く!」
「わかったから、その子供みたいな反応辞めて。恥ずかしい。」
:08/12/12 13:17 :SH901iC :ufvbrGno
#255 [ゆーちん]
1年生の劇、2年生の劇を見て、カラオケ大会的なものもして、文化祭終了。
「凜ちゃん帰ろう!」
俺が凜の席に駆け寄ると、後ろから香奈が言った。
「何言ってんの。後片付けサボる気?」
おっと。
俺とした事が、先走りすぎました。
:08/12/12 13:20 :SH901iC :ufvbrGno
#256 [ゆーちん]
凜ちゃんに『バカ。』と言われたけど、楽しみな事が待っているとどんなに面倒な後片付けでも楽しかったりする。
「せっかく作ったのに燃やすの勿体ないよなー。」
「記念に写真撮っとくか。」
竜の提案で地球儀の前で5人で写真を撮った。
一生の宝。
:08/12/12 13:21 :SH901iC :ufvbrGno
#257 [ゆーちん]
運動場にキャンプファイヤーのような火が立ち上る。
地球儀を焼き、作品とおさらば。
みんな炎を見ながら騒いでいた。
「凜ちゃん。」
「ん?」
「今のうちに帰っちゃおうよ。」
「抜け駆けって奴?」
「そう。」
:08/12/12 13:22 :SH901iC :ufvbrGno
#258 [ゆーちん]
「そんなに私の部屋来たいの?」
「行きたい行きたい!」
「本当、変態バカだね。」
凜が手を差し延べたので、俺はその小さな手を握り締めた。
竜や大輝、香奈には何も言わないで学校から抜け出して、杉浦家に向かった。
:08/12/12 13:23 :SH901iC :ufvbrGno
#259 [ゆーちん]
近道を使い、杉浦家に到着。
「やべぇー!緊張して来た。」
「別に何もないよ。」
凜が玄関のドアを開けると、家の中は電気が消えていた。
「お邪魔しま〜す。」
「おじいちゃん達、まだ帰って来てないみたい。」
:08/12/12 13:24 :SH901iC :ufvbrGno
#260 [ゆーちん]
杉浦のじいちゃんばあちゃんも文化祭に来ていたらしい。
キャンプファイヤー見ながらみんなと喋ってんのかな?
何にせよ、杉浦家には俺と凜の二人きり。
階段を上がり、ずっと物置だった部屋が今の凜の部屋になっていて、俺の知ってる杉浦家じゃない気がして妙に緊張した。
:08/12/12 13:26 :SH901iC :ufvbrGno
#261 [ゆーちん]
凜の部屋は甘い匂いがした。
「何でこんないい匂いすんの?」
「お香焚いてるから。」
「なるほど!俺も今度、本島に行ったらお香買お。」
「んー、じゃあさ。」
「え?」
凜は引き出しの中を漁り、1つの袋を取り出した。
:08/12/12 13:27 :SH901iC :ufvbrGno
#262 [ゆーちん]
「これあげるよ。前まで使ってたんだけど今はもう使わないし。お香立ても入ってるよ。」
「…凜ちゃん。」
「何でいつもすぐに泣きそうな顔になるのよ!」
「だって〜!凜ちゃんが俺にプレゼントなんて初めてだよ?」
「…そうだっけ。」
:08/12/12 13:28 :SH901iC :ufvbrGno
#263 [ゆーちん]
凜は袋を持って、ベットにもたれて座る俺の隣に腰を降ろした。
「はい、匂い嗅いで。」
凜が袋を開けると、部屋とはまた違う爽やかな匂いがした。
「超いいじゃん。」
「でしょ?だから、はい。あげる。」
袋を受け取り『ありがとう。』を何度も言った。
:08/12/12 13:29 :SH901iC :ufvbrGno
#264 [ゆーちん]
何度も何度も言う俺に、凜は『わかったよ。』と笑ってくれた。
それから文化祭の話をしたり、島の話をしたり、修学旅行の話をした。
途中テレビをつけたが、夕方はニュースばかりで面白い番組はやっていなかったので、音楽を流してもらった。
:08/12/12 13:30 :SH901iC :ufvbrGno
#265 [ゆーちん]
「洋楽とか聞くんだ。」
「…うん。心は聞かないの?」
「あんまり。」
「貸して欲しかったらいつでも貸したげるよ。」
「凜ちゃん…優しいねぇ。」
「またその顔。泣きそうな顔が武器とでも思ってんの?」
思ってないよ。
本当に、泣きそうなくらい嬉しいんだよ。
:08/12/12 13:30 :SH901iC :ufvbrGno
#266 [ゆーちん]
「でもいい!聞きたくなったら凜ちゃんの部屋にくれば聞けるでしょ?」
そうだよ。
だって俺ら恋人だし〜!
「そんな迷惑な行動しないでよ。」
…また断られました。
「えぇー!何でさぁ!いいじゃんか!」
:08/12/12 13:31 :SH901iC :ufvbrGno
#267 [ゆーちん]
「うるさいなぁ、もう。わかったよ。聞きたきゃいつでも来ればいいよ!」
叱られたけど…結果オーライ?
「やった〜。」
「本当、心みたいな人と付き合ってると退屈しないわ。」
凜ちゃん。
そういう嬉しい事は笑顔で言って欲しいんだけど。
:08/12/12 13:42 :SH901iC :ufvbrGno
#268 [ゆーちん]
でもまぁいいや。
褒められてるのに変わりはない。
「俺も凜ちゃんみたいな子、初めてだよ。」
「ふーん。私みたいな性格の悪い子とは付き合った事ないんだ。」
「そうじゃないよ。それに凜ちゃん性格悪くないし。」
「お人よしだね。」
:08/12/12 13:42 :SH901iC :ufvbrGno
#269 [ゆーちん]
「凜ちゃんみたいな素直な子、初めて。」
「…素直?私が?」
「うん。思ってる事ちゃんと言ってくれるもん。」
言い方は冷たいけど、ちゃんと自分の意見を言ってくれる。
元カノとかは遠慮して意見とかぶつけてくんなかったし。
凜ちゃんみたいにちゃんと言ってくれる子の方が、俺には合うみたい。
:08/12/12 13:43 :SH901iC :ufvbrGno
#270 [ゆーちん]
「そんなの褒められたの初めて。」
「初めて?」
「初めて。」
「俺も初めて。初めてだらけだね、俺ら。」
「そうだね。」
少しだけ凜に近寄ると触れている右半身が熱く思えた。
人肌の温かさと、緊張の熱さ。
:08/12/12 13:44 :SH901iC :ufvbrGno
#271 [ゆーちん]
「凜ちゃん。」
「ん?」
我慢できず、振り向いた凜の唇を奪っていた。
久しぶりのキスを凜は嫌がる事なく受け入れてくれた。
「…ごめん。」
「何が?」
「いきなりキスして。」
「別に。嫌じゃないよ。」
そう言って凜から俺にキスをくれた。
:08/12/12 13:45 :SH901iC :ufvbrGno
#272 [ゆーちん]
洋楽が優しく俺らを包む。
初めて部屋に来て、初めてプレゼントをもらって、おまけに幸せなキスまでさせてもらって。
文化祭の準備を頑張った俺へのご褒美ですか?
だとしたら最高です。
凜にも何かご褒美あげないと…。
:08/12/12 13:46 :SH901iC :ufvbrGno
#273 [ゆーちん]
●○●○●○●
白い肌
●○●○●○●
:08/12/12 13:53 :SH901iC :ufvbrGno
#274 [ゆーちん]
修学旅行は、本当に楽しかった。
アルバムに載せきれない程の思い出ってやつ?
自由行動は1秒1秒全てが思い出だった。
凜はたくさん笑っていた。
香奈も竜も大輝も、そして俺も。
5人でたくさん写真も撮った。
:08/12/12 13:54 :SH901iC :ufvbrGno
#275 [ゆーちん]
本島に行かないとカメラ屋のないような島だけど、思い出は大切にしたい奴らばっか。
現地の人に誰それ構わず声をかけ、5人の写真を増やしていった。
そのせいで修学旅行から帰って来てからは、たまらなく脱力感に満ち溢れていた。
:08/12/12 13:55 :SH901iC :ufvbrGno
#276 [我輩は匿名である]
頑張ってください
:08/12/12 13:59 :F703i :x2r.3iP6
#277 [ゆーちん]
そんなたくさん笑った10月も、寒くて寒くて凜から手を握って来てくれた11月も矢のように過ぎた。
12月。
凜が島に来て半年が経った。
同時に、俺と付き合って半年が経つ。
数えきれないくらい手を繋いでキスもした。
:08/12/12 14:03 :SH901iC :ufvbrGno
#278 [ゆーちん]
でも抱きしめた回数は両手で数えられる程だった。
SEX?
もちろん、まだ。
全然焦ってないし、しなくても平気。
…なーんて余裕ぶっといて、実はそれが原因で凜を悲しませていた。
冬休みが明日から始まる12月22日。
凜の部屋に俺はいた。
:08/12/12 14:04 :SH901iC :ufvbrGno
#279 [ゆーちん]
「いや。」
いつもみたくキスを断られた俺。
「何で?」
いつもは『変態だ。』とか『童貞とはしないよ。』とかってからかわれるんだけど、今日の返事は違った。
「キス以上、進まないから。」
凜の部屋の甘い匂いが好き。
凜の部屋の匂いって言うより、凜の匂いだ。
:08/12/12 14:05 :SH901iC :ufvbrGno
#280 [ゆーちん]
「え?」
「大事にしてくれんのは嬉しいけど、キス以上の事もしたいって思う私は、心より変態かな?」
凜にそんな事を言わせて、つくづく俺は情けない奴だと自覚した。
「私だって心が大事だよ。大事だから、心が知りたいんだよ。」
:08/12/12 14:05 :SH901iC :ufvbrGno
#281 [ゆーちん]
ちょっと切なげにそう言った凜に、俺は謝った。
「ごめんね…。」
「謝られても困る。」
「うん。」
「嫌ならいいの。でもキスだけじゃ足りないって言う私の気持ちも知っといてね。」
凜が動くと甘い匂いも動いてる気がした。
:08/12/12 14:06 :SH901iC :ufvbrGno
#282 [ゆーちん]
ベットに座り、床に座る俺を見下ろす姿がとても大人っぽくて顔が熱くなった。
「本当にいいの?」
「何が?」
「凜ちゃんに手ぇ出した時点で、大切にしてないじゃんって思われるのが嫌だったから、俺も…我慢してた。」
:08/12/12 14:07 :SH901iC :ufvbrGno
#283 [ゆーちん]
「やっぱり我慢してたんじゃん。しなくていいって前に言ったのに。」
「我慢なんかしてないってカッコつけたけど、俺も男だからたまにムラっとしちゃったりするんだよね。エヘッ。」
「エヘッじゃないよ。心が私を大事にしてくれてるのは、もう充分感じてるから。心の事信じてるし、今までのバカな元カレとは違うってちゃんとわかってるからさ。」
:08/12/12 14:09 :SH901iC :ufvbrGno
#284 [ゆーちん]
思わず目を伏せた。
だって目の奥が痛くなったから。
「…凜ちゃん。俺、泣いてしまいそうです。」
「そうやってすぐ泣きそうになるところも心の優しさ出てるよね。」
:08/12/12 14:09 :SH901iC :ufvbrGno
#285 [ゆーちん]
そんな褒めても、お金なんて出ないですよ。
いや、そうじゃなくて…。
かなり嬉しいんだよ。
「泣き虫な男でごめんなさい。」
するとベットから、床に座る俺の傍に凜の匂いがフワッと動いてきた。
俯く俺の顔を凜の小さな手が包み、顔を上げさせてくれた。
:08/12/12 14:11 :SH901iC :ufvbrGno
#286 [ゆーちん]
「…痛い。」
包んでいたはずの凜の手は俺の頬を引っ張り出した。
「泣き虫だろうが何だろうが、私はそんな心が好きなの。」
ぶっきらぼうにそう言うと、凜の手が勢いよく離れ、頬がヒリヒリ痛んだ。
:08/12/12 14:12 :SH901iC :ufvbrGno
#287 [ゆーちん]
でもその痛みでさえ幸せだった。
いや、マゾとかじゃなくてさ。
…俺に好きって言ってくれたから。
マジで泣いてしまいそうだったので、家に帰る事にした。
「あ、凜ちゃん。」
「ん?」
「今度いつ会える?」
「明日は香奈と本島に行くから会えないけど、イヴは会えるから。」
:08/12/12 14:13 :SH901iC :ufvbrGno
#288 [ゆーちん]
「じゃあ24日に遊ぼ。」
「いいよ。」
クリスマスイヴとクリスマスに彼女がいるなんて初めてで、かなりテンションが上がった。
そのテンションは翌日になっても変わらず、竜に幸せを分けてやるために朝から向井家にお邪魔した。
:08/12/12 14:13 :SH901iC :ufvbrGno
#289 [ゆーちん]
「んなの分けていらねぇから!」
「最近別れてロンリークリスマスの竜ちゃんに、少しでも幸せをおすそ分けしないとって思ってくれる友達に向かって失礼な!」
「童貞から幸せなんか分けていらねぇし。」
そう言ってベットに潜った竜。
:08/12/12 14:18 :SH901iC :ufvbrGno
#290 [ゆーちん]
「その事なんだけどさぁ。」
「どの事!」
「童貞の事。」
「何!」
「いや、あの…てゆーか何でそんなピリピリしてんの。」
「朝っぱらからのろけ話しに来る男のせいだよ!」
「あ、俺か。ごめんね。アハハッ。」
「うっざ。」
:08/12/12 14:19 :SH901iC :ufvbrGno
#291 [ゆーちん]
布団から顔を出して怖い目で俺を睨む竜に、勇気を出して聞いてみた。
「SEXって、どうやんの?」
竜の怖かった目はたちまち丸い目に変わる。
「はぁ?」
「変な話、凜ちゃんからOK出てんだけど手順がわかんねぇのよ。」
「手順ってお前、元カノと途中までやったんだろ?」
:08/12/12 14:20 :SH901iC :ufvbrGno
#292 [ゆーちん]
「あぁ。でもあんなのほとんど俺が襲われちゃってたし。」
「手順って言われてもさぁ…大輝に聞け。」
そう言われたので俺は中橋家に走った。
もちろん竜も連れて。
大輝は竜と違い、ケロッとした顔で出迎えてくれた。
:08/12/12 14:21 :SH901iC :ufvbrGno
#293 [ゆーちん]
「そんなの、キスして押し倒して…あとは野となれ山となれだろ。」
大輝の回答は、何ともまぁめんどくさそうな対応だった。
「その野と山のところが聞きたいんだよ!」
「えー、口で説明するようなもんじゃねぇし。」
:08/12/12 14:22 :SH901iC :ufvbrGno
#294 [ゆーちん]
「そこを何とかお願いしますよ中橋さん!」
2人で騒いでいると、大輝の部屋でもベットでゴロゴロしている竜が言った。
「つーか凜ちゃんにリードしてもらえばいい話じゃん。処女じゃねぇんだし、手取り足取り教えてくれるって。」
:08/12/12 14:23 :SH901iC :ufvbrGno
#295 [ゆーちん]
うん。
まぁ、それもありだけどさ…何かちょっと恥ずかしくない?
初めてキスした時も、ディープキスした時も、SEX誘ってきたのも全部凜ちゃんからだし。
今度こそ俺がリードしねぇとって思うんだよね。
:08/12/12 14:23 :SH901iC :ufvbrGno
#296 [ゆーちん]
「そうじゃん。相手が凜ちゃんなら心配ないって。お前は避妊だけ心配してればいい。」
大輝も竜の意見に乗っかる。
「つーわけだ。俺はしばらく使わないんで、これあげるね。心ちゃん!」
嫌みたっぷりの竜の笑顔と一緒に贈られたコンドームを受け取り、俺はふに落ちないまま頷いた。
:08/12/12 14:24 :SH901iC :ufvbrGno
#297 [ゆーちん]
「え、つーか竜いつもズボンのポケットにゴム入れてたわけ?」
「うっせ!聞くな!」
「ブハッ。まぁ俺もポケットに入れておく派だけどね。」
竜と大輝が盛り上がってるのも無視し、俺はちょっと妄想してみた。
………。
無理。
:08/12/12 14:25 :SH901iC :ufvbrGno
#298 [ゆーちん]
未知の世界だから、途中からどう妄想すればいいのかわかんない。
そもそも元カノと失敗した時、服とか脱いでないしね。
だから女の子の裸っつーのがまず想像つかない。
エロ本なんか売ってないこの島をちょっと恨んだ瞬間だった。
:08/12/12 14:26 :SH901iC :ufvbrGno
#299 [ゆーちん]
○●○●○●○
お昼ご飯食べて来ます
途中コメントくださった方
ありがとうございます
一気に投稿してるので
全然気付かなくて
よければ感想板の方に
お願いします
後ほど更新できたら
またしますね
>>2○●○●○●○●○
:08/12/12 14:27 :SH901iC :ufvbrGno
#300 [ゆーちん]
●○●○●○●
少しだけ更新
●○●○●○●
:08/12/12 16:24 :SH901iC :ufvbrGno
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