冷たい彼女
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#411 [ゆーちん]
「25歳になった時、貧相な昼飯食べながら、俺との恋愛は後悔はなかったって思えるようになっててね。」
「…ごめん。話が見えない。」
「いいの。こっちの話。」
「独り言なら一人のときに言ってよね。」
「…はい。」
:08/12/13 17:33 :SH901iC :1vm0Oe8g
#412 [ゆーちん]
トメ食堂につくと、みんなから『やっと来た!』とか『遅い。』とヤジを飛ばされながら出迎えてもらった。
「凜はこっちー!」
香奈が手招きするテーブルに連れて行かれた凜。
「心はこっち来るなよ。」
そう言った竜の隣に座った俺。
:08/12/13 17:35 :SH901iC :1vm0Oe8g
#413 [ゆーちん]
しばらくすると全員が集まったらしく、1番前にトメばあちゃんが立った。
背が小さいのでコンテナの上に登って、トメばあちゃんは話し出した。
「これから、笑って泣いて怒って哀しんで、人生の壁にぶちあたる。そんな時はドーンと素直にぶちあたれ。ぶちあたって怪我したら、いつでも島に帰ってこい。ばあちゃんはここにいる。白飯と豚汁と漬物くらいなら食わせてやる。」
:08/12/13 17:36 :SH901iC :1vm0Oe8g
#414 [ゆーちん]
帰る場所があるって、こういう事なんだ。
トメばあちゃんの激励はみんなのココロを打っただろう。
:08/12/13 17:37 :SH901iC :1vm0Oe8g
#415 [ゆーちん]
「悔いのない人生を送れ。15の子供達の旅に幸あれ。中学卒業おめでとう。はい、かんぱーい!」
トメばあちゃんのシンプルな言葉のあと、みんなも『乾杯!』と続いた。
宴の始まり。
毎年、中学の卒業式のあとはトメ食堂で打ち上げがある。
:08/12/13 17:37 :SH901iC :1vm0Oe8g
#416 [ゆーちん]
それがこの島の伝統みたいなもん。
だからこの日ばかりはトメ食堂は貸し切り休業だ。
去年も、一昨年も、そのまた前の卒業生もトメばあちゃんの激励を受けて旅立ったり成長したり。
俺らも明日からその中の1人になるんだ。
:08/12/13 17:39 :SH901iC :1vm0Oe8g
#417 [ゆーちん]
●○●○●○●
STOPします
>>2●○●○●○●
:08/12/13 17:39 :SH901iC :1vm0Oe8g
#418 [ゆーちん]
夕方5時まで食って騒いで盛り上がった。
「はーい、お開き!」
トメばあちゃんの声1つで5時になると例外なしに追い出される。
30人が食堂前に出る。
一気に辺りが賑やかになった。
「そんじゃあみんな、またな!」
「バイバーイ。」
:08/12/13 23:11 :SH901iC :1vm0Oe8g
#419 [ゆーちん]
みんなそれぞれ散って行く。
凜も美穂や千夏、澪たちとバイバイしていた。
「心。」
香奈は肩越しに俺の名前を呼んだ。
「ん?」
「海行こうぜぇ。」
「賛成。」
近くにいた竜と大輝も賛成。
:08/12/13 23:12 :SH901iC :1vm0Oe8g
#420 [ゆーちん]
4人で凜を呼びに行き、俺らは海に向かった。
3年生の後半からは5人でいることがほとんどだった。
きっかけは文化祭と修学旅行。
そういえば修学旅行で撮った写真、早く焼き増ししてんくんねぇかな。
まだ貰ってないのがたくさんある。
:08/12/13 23:13 :SH901iC :1vm0Oe8g
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