冷たい彼女
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#98 [ゆーちん]
…玉砕。
デートを、めんどくさいって…。
「何でよぉ!どうせ暇なんでしょ?」
「明日は用があるの。」
「じゃあ明後日!」
「日曜?日曜もダメ。」
「え〜。いつならデートできんのさ!」
「んー…夜。」
「へ?」
「明日の夜ならいいよ。日中は用があるから無理だけど。」
:08/12/12 08:32 :SH901iC :ufvbrGno
#99 [ゆーちん]
思わず叫んだ。
「やったー!」
教室で俺がこうやって叫んでも、もう誰も驚かない。
凜にべったりな俺に、みんなマンネリ化してきてるみたいだわ。
「…うるさい。」
「じゃあ明日の夜ね!」
「8時に迎えに来て。」
:08/12/12 08:33 :SH901iC :ufvbrGno
#100 [ゆーちん]
「うん!OK、OK!」
と、俺が喜んでいると凜の隣に座っていた西山香奈が呟いた。
「童貞が夜遊びすんじゃねーよ。」
俺は睨んだ。
が、香奈の睨みには勝てない。
怖い女だ。
「あー…香奈の言う通りだね。やっぱ夜は辞めとこっか?」
「こらこら!何で凜ちゃんは丸め込まれてんのさ。」
:08/12/12 08:33 :SH901iC :ufvbrGno
#101 [ゆーちん]
香奈は、たぶん今んところ島1番の派手な奴。
前まで1番は、香奈の姉ちゃんだった。
だけど姉ちゃんが島を出て言ってから、たぶん香奈が1番。
派手だし、男みたいな性格だし、美人だけど怖いし、俺の事いっつもバカにするし…嫌いじゃないけど好きでもない。
:08/12/12 08:34 :SH901iC :ufvbrGno
#102 [ゆーちん]
凜が来るまで、香奈は一匹オオカミみたいな奴だった。
そりゃ女だから友達はいるんだろうけど、本島の奴らとの方が仲が良いらしい。
まぁ、強いて言うならこのクラスで仲良くしてたのは美帆かな。
あいつは誰とでも仲良いし。
:08/12/12 08:34 :SH901iC :ufvbrGno
#103 [ゆーちん]
香奈は4つ上の大学生の姉ちゃんとすげぇ仲が良い。
だから姉ちゃんの同級生とも仲が良い。
つーことは、恋愛も年上とする。
姉ちゃんの男友達と付き合ってるみたいで、どんどん大人びてきていた。
そして先月、凜がこの学校にやって来た。
:08/12/12 08:35 :SH901iC :ufvbrGno
#104 [ゆーちん]
化粧してる子なんて香奈以外いないと思っていたら、クリクリお目めで登場した凜。
香奈と凜が仲良くなるのに時間はかからなかった。
先週の凜の用ってのも、香奈と本島に行ってたかららしい。
まぁ、友達も大事だから仕方ないよな。
でもちょっとジェラシー。
:08/12/12 08:36 :SH901iC :ufvbrGno
#105 [ゆーちん]
一匹オオカミと美人転校生が一緒にいることで、かなり目立っていた。
俺の存在どんどん薄れてる気がして、香奈にヤキモチ妬いちゃってるんです、僕。
「とにかく!明日8時に行くからね!」
「はいはい。」
呆れながら返事をした凜は教室から出て行った。
:08/12/12 08:37 :SH901iC :ufvbrGno
#106 [ゆーちん]
「心。凜が嫌がる事したら、二度と太陽拝めなくするからね。」
香奈はそう言葉を残し、凜を追い掛けて教室から出て行った。
…つーか、普通に怖いよ。
香奈が言うと冗談に聞こえない!
俺はこの太陽が好きなので、凜ちゃんに嫌がる事はしません。
:08/12/12 08:37 :SH901iC :ufvbrGno
#107 [ゆーちん]
そして翌日。
昼まで寝て、午後からばあちゃんの畑仕事手伝った。
普段手伝いなんかしないけど、今日は気分がいいから。
それにばあちゃん孝行もしないとだし?
あともう一つ、企んでる事があるからさ。
「珍しい事もあるんだね。」
「何がぁ?」
:08/12/12 08:38 :SH901iC :ufvbrGno
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