闇の中の光
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#249 [ゆーちん]
哲夫は快く了解してくれた。
お風呂から上がり、出掛ける準備をする。
髪形、化粧、服装。
みるみる変身していく自分を見るのが楽しかった。
落ち着いた色の髪と、ナチュラルなメイク、それに派手すぎない服装。
何だかんだで私はシホを気に入っていた。
:09/01/03 22:01 :SH901iC :diob1dTs
#250 [ゆーちん]
準備が終わり、残りの家事を済ませてから家を出た。
この前より、夜道が寒かった。
だから、この前より肩をきつく抱きしめてもらった。
人の温もりが心地いい。
哲夫の温もりが私に伝わって来た頃、集会場所に到着した。
:09/01/03 22:02 :SH901iC :diob1dTs
#251 [ゆーちん]
「お疲れ様っす!」
哲夫への挨拶が飛び交う。
その挨拶の中に、女の子の声が混じった。
「シホちゃん!」
声の主は探さなくても、向こうから近付いて来てくれた。
のんちゃんだ。
:09/01/03 22:20 :SH901iC :diob1dTs
#252 [ゆーちん]
「久しぶり〜!」
元気なシホちゃんの声と笑顔が、私を抱きしめた。
女の子に抱きしめられた事なんかなかったから、ちょっとビックリ。
「のんちゃん?」
「元気だった?超会いたかったよぉ!」
「あ、うん。のんちゃんも元気だった?」
「やや風邪ぎみ〜。でも余裕だよ?風邪なんかに負けてんないし!」
:09/01/03 22:20 :SH901iC :diob1dTs
#253 [ゆーちん]
のんちゃんの歓迎に驚きつつも、普通に嬉しかった。
私と会う事が、そんなに喜んでもらえるの?って。
「シホ、今から報告ばっかでつまんねぇだろうから望実たちと座ってろ。」
康孝たちと喋っていた哲夫が私の傍に来て言った。
:09/01/03 22:22 :SH901iC :diob1dTs
#254 [ゆーちん]
「あっ、哲夫さん。お疲れ様です。」
のんちゃんが挨拶すると、哲夫は『お疲れさん。』と言う。
「いいの?」
私が聞くと哲夫は頷いた。
「じゃあシホちゃん、あっち行こうよ。みんな待ってるし!」
「うん。」
そういう訳で、私はのんちゃんに手を引かれ、哲夫の傍から離れた。
:09/01/03 22:22 :SH901iC :diob1dTs
#255 [ゆーちん]
「シホちゃんだ!」
「久しぶり〜!」
「元気してた?」
そこにいた他の女の子たちは、みんな笑顔で私を受け入れてくれた。
集会が始まるまで、みんなで他愛もない話をする。
:09/01/03 22:23 :SH901iC :diob1dTs
#256 [ゆーちん]
「あーい、注目!」
康孝の声で、みんなは一気に静まり返る。
手を挙げて報告する人の話を聞く時間。
私には関係ないから、黙って座っている。
いつものように30分もすれば集会は終わる。
ここからは帰りたい人は帰ればいいって感じらしく、何人かは帰って行く。
:09/01/03 22:24 :SH901iC :diob1dTs
#257 [ゆーちん]
「のんちゃん達は帰らないの?」
私が聞くと、みんなは『帰る訳ないじゃん!』といった感じで笑っていた。
「せっかくシホちゃんに会えんのに、帰るの勿体ないし!」
「つーか帰っても暇だし。」
「みんなといる方が楽しいじゃん?」
:09/01/03 22:25 :SH901iC :diob1dTs
#258 [ゆーちん]
驚いた。
そんな答えが返ってくるなんてさ。「そっかぁ。」
「でも用があるときは集会終わったら嫌々帰るよ?」
「まぁでもウチらに用なんて滅多にないけどねぇ!」
笑い声のあとに、また違う話で盛り上がる。
この前よりも楽しい時間だった。
:09/01/03 22:25 :SH901iC :diob1dTs
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