闇の中の光
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#472 [ゆーちん]
哲夫さ、いつかは聞いてくれるって言ったよね?
それが、今なんだ。
いつか、が、今なんだよ。
明日、目が覚めたら必ず話そう。
ゆっくりと思い出して、哲夫に聞いてもらおう。
哲夫に聞いてもらいたい。
:09/01/13 15:44 :SH901iC :4gcR8RAo
#473 [ゆーちん]
▽▲▽▲▽▲▽
いったんSTOP
>>2▽▲▽▲▽▲▽
:09/01/13 15:45 :SH901iC :4gcR8RAo
#474 [ゆーちん]
▲▽▲▽▲▽▲
お伽話
▲▽▲▽▲▽▲
:09/01/15 18:17 :SH901iC :Jfqqe8Pw
#475 [ゆーちん]
過呼吸は、疲れる。
いつの間にか眠ってしまい、夢も見ずに朝を迎えた。
いつもより少し早くに目が覚めて、哲夫の腕の中から抜け出し、トイレに行った。
寒い。
もう一度ベットに潜ろう。
:09/01/15 18:17 :SH901iC :Jfqqe8Pw
#476 [ゆーちん]
再び、哲夫の眠る布団の中に戻ると自分がいた場所の温もりと、哲夫からの温もりが混ざって、心地いい空間ができていた。
ずっと、この空間にいれたらいいな。
シホのままでいたい。
:09/01/15 18:18 :SH901iC :Jfqqe8Pw
#477 [ゆーちん]
萌子になんか、戻りたくない。
完璧なシホになりたいよ。
萌子の時のトラウマなんかに、もう苦しめられたくない。
だから…話さないと。
:09/01/15 18:19 :SH901iC :Jfqqe8Pw
#478 [ゆーちん]
「…シホ。」
「ごめん、起こした?」
「ううん、俺が勝手に起きた。」
布団が動く音と共に、私は哲夫にきつく抱きしめられた。
「抱き枕。」
「辞めてよ。」
「なぁシホ。」
「何?」
:09/01/15 18:19 :SH901iC :Jfqqe8Pw
#479 [ゆーちん]
「人間の温もりって安心すんのな。シホのおかげで俺、初めて知った。」
何を、言ってるんだろう、この人は。
人間の温もりなんて、哲夫なら有り余る程、もらってきたんじゃないの?
「俺さぁ、こうやって誰かを抱きしめた事もなけりゃ、抱きしめてもらった事もねぇの。」
:09/01/15 18:20 :SH901iC :Jfqqe8Pw
#480 [ゆーちん]
哲夫の過去は、何だか少し同情と…仲間意識のようなものが沸いた。
「俺、長男でさ、親からの期待とかすげぇデカくて。親父の会社を俺に継がすのに必死なんだよ。」
哲夫の低い声が続く。
「そんな親に反抗して、迷惑かけて、親に見放されるっつう…よくあるパターンだ。」
:09/01/15 18:21 :SH901iC :Jfqqe8Pw
#481 [ゆーちん]
「見放されるって…」
「金はいくらでもやるから千早家には帰って来るな、って。昔から冷たい親だったから甘えさせてもらった事もないし、物心ついた時から俺は家族に対してドライだったんだ。」
私が話をしようと思ってたこと、哲夫にバレちゃったのかな?
哲夫は自分の過去を淡々と話し続けた。
:09/01/15 18:23 :SH901iC :Jfqqe8Pw
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