闇の中の光
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#78 [ゆーちん]
「何言ってんの。私は死にたいの。」
「お前に飽きたその時は、ちゃんと殺してやるから。それまで俺のペットになれ。」
私の首筋から上がって来た顔は、また下りて来て、私の唇を塞いだ。
まだ体中痛い。
頭も痛い。
:08/12/29 16:39 :SH901iC :HNTi4Nys
#79 [ゆーちん]
何で生きてんのか、何で殺されなかったのか、何でキスされてるのか。
頭が痛くて考えられない。
唇が離れると、哲夫は言った。
「名前は?」
「…萌子。」
「萌子、お前は今日からシホだ。」
「シホ?」
:08/12/29 16:40 :SH901iC :HNTi4Nys
#80 [ゆーちん]
「萌子は死んだ。だからお前はシホだ。」
「シホ…」
「理由知りたい?」
私は頷いた。
「俺、星好きなんだ。星の反対はシホだろ?だからシホ。」
:08/12/29 16:40 :SH901iC :HNTi4Nys
#81 [ゆーちん]
そう言って笑った哲夫。
バカらしい。
こんなバカがでっかい集団をまとめている頭なら、その集団も長くないね。
:08/12/29 16:41 :SH901iC :HNTi4Nys
#82 [ゆーちん]
▽▲▽▲▽▲▽
ではまた
>>2▽▲▽▲▽▲▽
:08/12/29 16:42 :SH901iC :HNTi4Nys
#83 [ゆーちん]
▲▽▲▽▲▽▲
ペット
▲▽▲▽▲▽▲
:08/12/30 16:15 :SH901iC :Z9srDs2E
#84 [ゆーちん]
携帯も財布も着替えもない。
「欲しいものある?シホ。」
シホと呼ばれてもしっくりこない。
私は17年間、萌子だったわけで、今もまだ萌子。
だからいきなりシホだって言われても、頭がついて行かなかった。
:08/12/30 16:15 :SH901iC :Z9srDs2E
#85 [ゆーちん]
「…特に何も。」
「とりあえず…風呂だな。汚すぎる。」
哲夫の手を借りて、浴室に向かった。
立っているのも辛い。
制服を脱がせてもらい、下着も取ってもらった。
微動だにしない哲夫。
「哲夫。」
「おっ、やっと名前呼んだね。何?」
:08/12/30 16:16 :SH901iC :Z9srDs2E
#86 [ゆーちん]
「何歳?」
「俺?22歳。シホは?」
「…。」
「おい。」
…あぁ、シホは私か。
「17。」
「ふーん、若いね。」
「17の裸見て、動揺とかしないの?」
:08/12/30 16:17 :SH901iC :Z9srDs2E
#87 [ゆーちん]
「して欲しいの?」
「別に。援交の客だった親父は、みんな嬉しそうに私の裸見てたから。」
「…。」
また力強い目で私を見た哲夫。
どう、引いた?
汚いと思った?
捨てるなら捨ててもいいよ。
突き放される事なら慣れてるから。
:08/12/30 16:17 :SH901iC :Z9srDs2E
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