闇の中の光
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#339 [ゆーちん]
「怖かっただろ。ごめん。」
その優しい言葉に、おもわず涙が出そうになった。
うん、怖かったよ。
だけどそんなの素直に言えなくて…ただ黙って、哲夫の腕の中で目を閉じる事しかできなかった。
:09/01/07 15:29 :SH901iC :K673H/..
#340 [ゆーちん]
過呼吸は、萌子の時に何度も経験した。
そのたび、自分で口に袋をあてて対処した。
あんなの慣れっこだったのに、久しぶりだったもんだから。
それにシホとしての過呼吸は初めてで…正直戸惑ったんだ。
自分で自分の事、わかんなくなってきてるかも。
自分が自分を理解できていない…。
:09/01/07 15:32 :SH901iC :K673H/..
#341 [ゆーちん]
あの喧嘩事件から3日後、私は集会に顔を出した。
それまでの2日間は哲夫だけの参加。
顔を出すだけですぐに帰って来てくれた。
久しぶりの集会は、少し緊張した。
:09/01/07 15:33 :SH901iC :K673H/..
#342 [ゆーちん]
「シホちゃん!」
「もう大丈夫?」
みんなの心配が、嬉しかった。
萌子の友達は、心配するっていう言葉を知らない奴らばっかだったから。
「ありがと。もう大丈夫だから。」
のんちゃん達と話していると、『シホさん。』と名前を呼ばれた。
振り返ると、喧嘩していたあの2人がいた。
:09/01/07 15:33 :SH901iC :K673H/..
#343 [ゆーちん]
私が振り向くなり、頭を下げた。
「すみませんでした。」
「金輪際、喧嘩なんかしません。」
え?って顔で遠くにいた哲夫を見ると、ニッと笑っていた。
私は2人に視線を戻し『いえ、大丈夫です。』とだけ答えた。
言い訳や謝罪の言葉が聞こえたが、全部聞き流した。
:09/01/07 15:34 :SH901iC :K673H/..
#344 [ゆーちん]
「許してくれますか?」
「あっ…はい、もちろん。」
「本当すみませんでした。」
もう一度頭を下げてから私の前から去って行った2人。
「あれ?許しちゃったの?」
のんちゃんが言った。
:09/01/07 15:34 :SH901iC :K673H/..
#345 [ゆーちん]
「うん。だって許すも何も、私あの人たちに怒ったりしてないもん。」
「デコピンぐらい喰らわせればよかったのに。」
のんちゃんのエクボを見て、私の顔も緩んだ。
「行こ。」
:09/01/07 15:35 :SH901iC :K673H/..
#346 [ゆーちん]
のんちゃんに手を取られ、みんながいる場所に向かった。
哲夫の手も好きだけど、のんちゃんの手も好き。
人の温もりが心地いいよ。
ねぇ。
ずっとこのままでいたいよ。
それは望んじゃいけないことなのかな?
:09/01/07 15:36 :SH901iC :K673H/..
#347 [我輩は匿名である]
あげますx
頑張ってくださいP
:09/01/07 22:06 :W61SA :kGu8gGvQ
#348 [(´ー`)]
あげあげ
更新楽しみにしてるよー
頑張って(*´∀)ノ
:09/01/10 03:24 :SH902iS :tyjpPZnY
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