闇の中の光
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#400 [ゆーちん]
「つーわけで、みんなまた明日な〜。」

「はいっ!お疲れっした!」


哲夫が話し終えると、みんなが声を揃えて挨拶する。


クリスマスツリーの明かりが消え、みんなそれぞれ帰って行く。

⏰:09/01/11 21:46 📱:SH901iC 🆔:/n8N/9j.


#401 [ゆーちん]
「シホちゃん。また明日ね。」

「うん。また明日。」


のんちゃん達も帰って行くので、私は哲夫のところに向かった。

⏰:09/01/11 21:47 📱:SH901iC 🆔:/n8N/9j.


#402 [ゆーちん]
「哲夫。」


康孝達と話をしていた哲夫は、私に気付くと、小さく笑った。


「おっ、帰るか?」


コクリと頷く私を手招きする哲夫。

⏰:09/01/11 21:47 📱:SH901iC 🆔:/n8N/9j.


#403 [ゆーちん]
近寄ると、肩を抱かれた。


「んじゃ、また明日。」


哲夫が立ち去ると、後ろから声がした。


「お疲れっす!」

「お疲れ様です!」


本当、疲れたよ。


笑い疲れた。

⏰:09/01/11 21:48 📱:SH901iC 🆔:/n8N/9j.


#404 [ゆーちん]
「テッちゃん。」

「ん?」

「ツリー綺麗だったね。」

「毎年グレードアップしてんだぜ、あれ。」

「そうなの?」

「来年はあのツリーに負けないくらいのをウチにも飾ろっか。」

「…うんっ!」

⏰:09/01/11 21:49 📱:SH901iC 🆔:/n8N/9j.


#405 [ゆーちん]
知らない人が私たちを見て、私と哲夫をどんな関係だと思うだろう。


そりゃやっぱ恋人同士って思うだろうね。


クリスマスイヴの夜に、肩を抱かれて歩いてるんだから、私。


でも違うんだ。

⏰:09/01/11 21:49 📱:SH901iC 🆔:/n8N/9j.


#406 [ゆーちん]
私と哲夫は、ペットと飼い主って関係なの。


恋人同士なんて、夢のまた夢の関係。


そんな夢を夢みちゃいけない。


わかってるんだけど、哲夫があまりに近くにいすぎて…勘違いしそうになる。


哲夫の甘ったるい香水は、私の脳を痺れさすのかな。

⏰:09/01/11 21:50 📱:SH901iC 🆔:/n8N/9j.


#407 [ゆーちん]
▽▲▽▲▽▲▽

ではまた

>>2

▽▲▽▲▽▲▽

⏰:09/01/11 21:50 📱:SH901iC 🆔:/n8N/9j.


#408 [ゆーちん]
▲▽▲▽▲▽▲

襲撃

▲▽▲▽▲▽▲

⏰:09/01/12 20:58 📱:SH901iC 🆔:4O9J1hkU


#409 [ゆーちん]
翌25日。


クリスマスパーティーは【楽しい】以外の言葉があったら教えてもらいたい程のものだった。


ずっと笑ってた。


昨日より笑ってた。


本当、楽しい。


パーティーから帰ってくると、ほろ酔いだった哲夫はビンゴゲームで当たったおもちゃで大笑いしながら遊んでいた。

⏰:09/01/12 20:59 📱:SH901iC 🆔:4O9J1hkU


#410 [ゆーちん]
遊ぶのに飽きると私をベットに誘い、強く抱きしめて眠りについた。


こんな心トキめくクリスマスは初めてで、何か罰が当たりそうな気さえする。


このままでいたいな。


でも、人生そう上手くいかないんだよ。


わかってる。


楽あれば苦あり。

⏰:09/01/12 21:01 📱:SH901iC 🆔:4O9J1hkU


#411 [ゆーちん]
人生ってうまい具合にプラスマイナスゼロになってるんだ。


過去がマイナスすぎて、現在がプラスなら、未来はゼロでいいじゃない。


なのに、どうしてだろう。


私の未来はプラスでもゼロでも無い気がする。

⏰:09/01/12 21:04 📱:SH901iC 🆔:4O9J1hkU


#412 [ゆーちん]
そう思わずにいられないぐらいな現在だった。


…なんでだろう。


良い予感は当たらないのに、悪い予感だけが的中する。


その悪い予感が当たったのは4日後だった。

⏰:09/01/12 21:05 📱:SH901iC 🆔:4O9J1hkU


#413 [ゆーちん]
それは、本当に突然だった。


12月29日の夜、いつものように集会に来ていて、私はのんちゃん達と話をしていた。


のんちゃんがお笑い芸人の話をして、みんなが大笑いしていた。


「おいっ!」

「抑えろ!」


哲夫達がいる所が急に騒がしくなった。

⏰:09/01/12 21:06 📱:SH901iC 🆔:4O9J1hkU


#414 [ゆーちん]
何事だと、みんなの視線が動く。


人が多くてよく見えない。


「ふざけんなっ!」

「やめろ!」


…喧嘩?


心臓が痛くなる。


喧嘩なんか、もう見たくないし聞きたくない。


私の体が強張った。

⏰:09/01/12 21:06 📱:SH901iC 🆔:4O9J1hkU


#415 [ゆーちん]
「ウチら、様子見て来るよ。」

「あ、じゃあ私シホちゃんとここで待ってる。」

「うん。」


強張る私の手を、そっと握ってくれたのはのんちゃんだった。


のんちゃんと私を残し、みんなが様子を見に向かった。

⏰:09/01/12 21:08 📱:SH901iC 🆔:4O9J1hkU


#416 [ゆーちん]
「のんちゃん…ありがと。ごめんね。」

「気にするなぁ〜!」


のんちゃんのえくぼが、少しだけ私の心を落ち着かせてくれた。


あの喧嘩事件以来、大声が苦手なんだと知ってもらえたらしく、少しでも怒鳴り声が聞こえるとみんな心配してくれる。


本当、ありがたい仲間達。

⏰:09/01/12 21:09 📱:SH901iC 🆔:4O9J1hkU


#417 [ゆーちん]
「てゆーか聞いてくれる?私この前、服買ったのね。で、いつものサイズ買ってぇ、いざ着てみたら…入らないの!太っちゃったよ〜マジでショックでかい。」


少しでも気を紛らわそうとしてくれるのんちゃん。


感謝しても感謝しきれないね。

⏰:09/01/12 22:14 📱:SH901iC 🆔:4O9J1hkU


#418 [ゆーちん]
「…太ったようには見えないけど。」

「嬉しい事言ってくれんねー。でも太っちゃったんだよぉ。シホちゃん何かいいダイエット方法知らない?」

「んー…」

「あぁ、シホちゃんみたいな華奢っ子はダイエット経験ないか!私のこの肉、シホちゃんにあげたいよ〜。」

⏰:09/01/12 22:14 📱:SH901iC 🆔:4O9J1hkU


#419 [ゆーちん]
「…いらないよぉ。」

「何で?クリスマスプレゼントって事で。」

「やだー。」

「アハハ。」


えくぼが可愛いのんちゃん。


手を握ってくれたのんちゃん。


おかげで、ちょっと落ち着いた。

⏰:09/01/12 22:15 📱:SH901iC 🆔:4O9J1hkU


#420 [ゆーちん]
…と、思ったのはつかの間だった。


「キャーッ!」


その悲鳴と共に、急に騒がしくなり、みんなが慌ただしく動き出した。


「えっ、何?」


のんちゃんの手に力が入る。


私も思わず強く握り返してしまった。

⏰:09/01/12 22:16 📱:SH901iC 🆔:4O9J1hkU


#421 [さき]
超気になります(>_<)
がんばってくださいイ

⏰:09/01/13 00:48 📱:W61SH 🆔:W9CWv442


#422 [ゆーちん]
▲▽▲▽▲▽▲

コメントありがとうございますm(__)m

更新します

▲▽▲▽▲▽▲

⏰:09/01/13 15:13 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#423 [ゆーちん]
状況が読めない。


今、何が起こってる?


たくさんの怒鳴り声、たくさんの悲鳴、たくさんの笑い声、たくさんの…哲夫の声。


「お前ら逃げろ!」


顔は見えなくても、今の声は哲夫だ。

⏰:09/01/13 15:14 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#424 [ゆーちん]
逃げろって?


何から逃げなくちゃいけないの?


「ねぇシホちゃん。何か様子おかしくない?」

「…。」


怖い。


苦しい。


どうしよう。

⏰:09/01/13 15:14 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#425 [ゆーちん]
「あいつら…誰?」


のんちゃんが言う【あいつら】が目の前に現れた時、何となくわかってきた。


バットや鉄パイプ持ってる人って今時いるんだ…。


恐かったくせに頭の中は妙に冷静だった。

⏰:09/01/13 15:15 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#426 [ゆーちん]
知らない男たちが私たちの方に近付いてくる。


「おい!女は逃げろ!」


そんな声が聞こえた。


康孝の声だったような気がしたけど…もう、無理だった。


私とのんちゃんは、知らない男たちに囲まれていた。

⏰:09/01/13 15:16 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#427 [ゆーちん]
「てめぇら誰?」


のんちゃんが聞いた。


「あぁ?」

「何の用?」


きっと、大声あげて、威嚇したいに決まってる。


だけどのんちゃんは冷静を保ちながら、男たちを睨んでいた。


「喧嘩、売りにきた。」


すると男がいきなり殴り掛かって来た。

⏰:09/01/13 15:16 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#428 [ゆーちん]
何とかかわしたが、男達が本気だって事が伝わったせいで急に恐さが増した。


「辞めて!」

「やだね。女だろうが俺たちは手加減しねぇぞ?」


そう言った瞬間、バットを持った男がのんちゃんのお腹を殴った。


「うっ…」

⏰:09/01/13 15:17 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#429 [ゆーちん]
倒れ込んだのんちゃんを見て、男たちは笑ってる。


「のんちゃん!」

「はい、雑魚一匹片付いた。弱いな〜、女は。次はお前だよ?おちびちゃん。」


鉄パイプが私の右腕に飛んで来た。


少ししか当たらなかったけど、たまらなく痛かった。

⏰:09/01/13 15:18 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#430 [ゆーちん]
痛い。


痛い。


痛い。


「ギャハハハ!さすが雑魚だな。弱すぎだろ。」

「こいつら拉致ろうぜ。」

「あ、そうだな。」


気を失っているのんちゃんを、男が連れて行こうとした。

⏰:09/01/13 15:18 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#431 [ゆーちん]
「やだ!ダメ、やめて!」


痛い腕を押さえ、必死に抵抗したら太ももを蹴られて、うずくまってしまった私。


その間にも、のんちゃんが連れて行かれそうになる。


「やだー!助けてー!」


大声を出したが、辺りがうるさすぎて響かない。


「ガキは黙ってろ!」

⏰:09/01/13 15:19 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#432 [ゆーちん]
お腹を蹴られた。


久しぶりだった。


びっくりした。


自分を守る方法を、まだ体が覚えていたなんて。


体を丸めて、身を守る私。


「ギャハハハハ。ますます小さくなりやがった!」


楽しそうに私を蹴る男。

⏰:09/01/13 15:20 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#433 [ゆーちん]
痛い。


体中痛いのなんて、久しぶりだ。


「おい、ガキはいらねぇ。この女一人でいい。行くぞ。」


その声で、私に蹴る足が止まった。


苦しい。


力を振り絞り起き上がると、本当にのんちゃんが連れて行かれていた。


ヤバイ。


助けなきゃ。

⏰:09/01/13 15:20 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#434 [ゆーちん]
起き上がり、私は辺りを見渡した。


すると…


「シホちゃん!」


そう呼びながら康孝が私の方に走ってきてくれた。


「康!助けて!」

「やられたの?お前、何で逃げなかったんだよ!」

⏰:09/01/13 15:21 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#435 [ゆーちん]
「そんなことより、のんちゃんが連れてかれた!」

「のんちゃん…望実?」

「あっち!」


遠くの方で、かすかに見えるのんちゃんをさらった男達。


「お願い!のんちゃん助けて!私なら大丈夫だから。」

「本当か?安全なとこに逃げろよ?」

「わかった。康、早く行って!」

⏰:09/01/13 15:22 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#436 [ゆーちん]
康孝はのんちゃんをさらった奴らの方に向かって、走って行った。


お願い。


のんちゃんを助けて。


そう願いながら、私自身も逃げようと思い、立ち上がった。

⏰:09/01/13 15:23 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#437 [ゆーちん]
やばい、足が痛くて上手く歩けない。


でも早く逃げないと、またやられる。


足を引きずりながら必死に歩いた。


すると、後ろから哲夫の声がした。


「シホ!」

「哲夫!」


哲夫の顔中、傷だらけだった。

⏰:09/01/13 15:23 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#438 [ゆーちん]
「シホ、殴られたの?」

「私は大丈夫。それより哲夫は…」

「俺は無傷。お前、誰にやられたか覚えてるか?」

⏰:09/01/13 15:24 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#439 [ゆーちん]
それのどこが無傷なのよ。


「覚えてない。」

「くっそ。マジごめんな。てこずってなかなかシホのとこ行けなくて。」

「それより、のんちゃんがさらわれちゃったの…今、康孝が助けに行ってくれた。哲夫ものんちゃん助けに行って来て。」

⏰:09/01/13 15:24 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#440 [ゆーちん]
「望実が?」

「うん。お腹をバットで殴られて気絶しちゃったの、のんちゃん。」

「バット?あいつら人間腐ってんな!」


哲夫が怒っていた。


「私なら大丈夫だから、のんちゃん助けに‥」

「大丈夫じゃねぇだろ?つか、康孝が助けに行ったんなら絶対大丈夫だ。」

⏰:09/01/13 15:25 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#441 [ゆーちん]
「でも…」

「ったくよぉ、どうなってんだよコレ。いきなりで俺も訳わかんねぇ。」


哲夫に抱っこされ、私たちは少し離れたところに移動し始めた。


と、その時だった。

⏰:09/01/13 15:26 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#442 [ゆーちん]
「萌子?」


久しぶりに聞く名前。


私と哲夫は、思わず声の主の方に振り返った。


そこにいたのは、


「…宗太郎。」


萌子の元カレだった。

⏰:09/01/13 15:26 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#443 [ゆーちん]
やめて。


来ないで。


話し掛けないで。



「萌子、何してんの?」


宗太郎が近付いて来ると、哲夫が言った。

⏰:09/01/13 15:27 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#444 [ゆーちん]
「萌子って誰?つか、お前が誰?近寄んじゃねぇぞガキが。」


哲夫の威嚇に、宗太郎が怒鳴った。


「うるせぇ!お前には関係ねぇんだよ。俺は萌子に用があるんだ。」


いつの間にか、私の目から涙が溢れていた。

⏰:09/01/13 15:27 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#445 [ゆーちん]
「だから萌子って誰?こいつは萌子じゃねぇよ。失せろ。」


哲夫がそう言ったはずなのに、宗太郎は構わず私に話し掛けて来た。

⏰:09/01/13 15:28 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#446 [ゆーちん]
「なぁ、萌子!お前こんなとこで何してんの?地元じゃお前がいなくなったって、みんな騒いでるぞ!」


…みんなって、誰。


…騒ぐって、何。


どうせ…上辺だけなくせに。

⏰:09/01/13 15:28 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#447 [ゆーちん]
「俺だって心配したんだ。連絡つかないし…でも良かった。ちゃんと生きてて!」


…生きてて?


「死んだよ!」

「え?」

「萌子は死んだよ。私、萌子じゃない。」

「何言ってんの?」

「どっか行って!私は萌子じゃないんだから!」


泣き叫ぶ私に、哲夫が『シホ。』と優しく名前を呼んでくれた。

⏰:09/01/13 15:29 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#448 [ゆーちん]
どうしよう。


また苦しい。


「行くぞ?」


小さな声で私に問う哲夫。


「うん。」


哲夫が歩き出す。


すると宗太郎が走ってくる足音が聞こえた。


「おいっ!」

⏰:09/01/13 15:29 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#449 [ゆーちん]
宗太郎が哲夫の肩に手をかけて、私は振り落とされた。


次の瞬間、違う温もりが私を包んでいた。


「会いたかった、萌子。」


離して。


宗太郎になんか抱きしめられたくない。


私は萌子じゃない。


宗太郎じゃなくて、哲夫に抱きしめられたいの。


「やだ…」

⏰:09/01/13 15:30 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#450 [ゆーちん]
「おいっ!」


今度は哲夫が宗太郎の肩に手をかけた。


私は宗太郎の腕から開放され、すぐにま哲夫に抱っこされた。


「ふざけんな!失せろ。」


哲夫が走りだす。


もう宗太郎は追い掛けてこなかった。

⏰:09/01/13 15:30 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#451 [ゆーちん]
どこに逃げたのかわかんない。


ずっと哲夫の腕の中で泣いていたから。


「シホ、おい。大丈夫か?」

「て…おっ…苦し…」

「過呼吸?」


たぶん。


私は頷いた。

⏰:09/01/13 15:31 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#452 [ゆーちん]
すぐに口を塞がれ、哲夫の二酸化炭素を吸った。


この前よりも治るのに時間がかかった。


頭が余計な事を考えているからかな。


さっきの宗太郎の顔と声が忘れらんない。


何で今更現れんのよ。


萌子の事、思い出したくないのに。


苦しいよ…体も心も。

⏰:09/01/13 15:31 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#453 [ゆーちん]
「シホ?」

「もう…大丈夫。」

「本当か?」

「うん。」


やっと落ち着いた。


だけど涙が止まらない。


「もう泣くな。お前、ちょっとここで待ってろ。」

「うん。」

「すぐに戻るから。」


頷く私を抱きしめてから、哲夫は走り去った。

⏰:09/01/13 15:32 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#454 [ゆーちん]
ここ、どこだろう。


寒い。


痛い。


眠い。


少し、横になろう。


冷たい地面に寝転がり、空を見上げた。


汚い空。


今日は星が1つも出ていない。


真っ暗な空だ。


暗闇が広がっている空。


気味悪い。

⏰:09/01/13 15:32 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#455 [ゆーちん]
次の瞬間にはシーンが変わっている。


前にもこんな事あったよね。


空を見ていたはずなのに、次の瞬間には家の天上が映る。


あぁ、そっか。


あれは自殺失敗した時だ。


て、ことはそろそろ哲夫が覗き込んで来るよ。

⏰:09/01/13 15:34 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#456 [ゆーちん]
「あ、起きた。わかるか、シホ?」


ほらね。


「哲夫…」


ベットから体を起こすと、見慣れた景色が広がる。


「家だから安心しろよ。」


哲夫は吸っていた煙草を消すと、私の隣に潜り込んで来た。


「今日は疲れたな。」

⏰:09/01/13 15:35 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#457 [ゆーちん]
時計を見ると、本来ならいつも私達が眠りにつく時間。


「ねぇ哲夫。のんちゃんは?」

「望実なら無事だ。康孝が助けた。」

「本当?」

「意識も戻ったし、普通に元気だったから康孝が家まで送ってった。」

「よかった…」

⏰:09/01/13 15:35 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#458 [ゆーちん]
心から安心した。


のんちゃんが助かって、本当に本当によかったよ。


「おいで。」


座っていた私を寝かし、哲夫の抱き枕変わりになった。


「哲夫、怪我してる。」

「これのどこが怪我?俺、無敵だもん。怪我なんかしねぇよ。」

⏰:09/01/13 15:36 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#459 [ゆーちん]
頬に傷を負っていた場所に絆創膏が貼ってあった。


「嘘つき。だって絆創膏貼ってあるじゃ‥」

「あぁ、これ?これはアレだよ。流行の最先端シール。」


笑ってしまった。


「何それ。」


哲夫も笑っていた。

⏰:09/01/13 15:37 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#460 [ゆーちん]
「心配すんな。余裕だから。」


私を抱きしめる力が強くなった。


哲夫の匂いや温かさが私を包む。


「ねぇ。」

「ん?」

「何だったの?一体…」

「その話はまた明日。俺眠いわ。」


さっきまでの騒ぎが嘘のようにこの部屋は静かだ。

⏰:09/01/13 15:37 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#461 [ゆーちん]
「やだ!気になって眠れないもん。」

「もぉ〜、めんどくせっ。」

「何だったの?」

「ただの殴り込みだよ。どこの奴らかは忘れたけど、前にあそこのチームと揉めてさ。向こうの頭と俺で話し合って和解したんだけど、どうやら頭が変わったらしいんだわ。」

⏰:09/01/13 15:38 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#462 [ゆーちん]
「向こうのリーダーが変わったから、哲夫と前のリーダーの和解なんて関係ない…みたいな?」

「まさに、それ。不意打ちすぎだから、女や新人はとりあえず逃がしたんだけど…何でお前ら逃げてなかったんだよ。」

⏰:09/01/13 15:38 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#463 [ゆーちん]
状況把握が遅くて逃げ遅れちゃったんだ、私とのんちゃん。


私のせいで、のんちゃんまで痛い思いさせちゃって…。


「…ごめんなさい。」

「どこ叩かれた?」

「腕とか…お腹蹴られたり。」


すると哲夫は急に体を起こし、私の服を脱がせた。

⏰:09/01/13 15:39 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#464 [ゆーちん]
「哲夫?」

「…うわ。本当だ。痛かっただろ?」


腫れたり青くなったりしている。


久しぶりにこんな汚い自分の肌を見て、また苦しくなった。


「ごめんな。助けてやれなくて。」


もう一度服を着せ、腫れている部分を撫でてくれた。

⏰:09/01/13 15:39 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#465 [ゆーちん]
再び寝転がった哲夫。


「哲夫のせいじゃない。」

「俺らのバカ騒ぎに、シホまで巻き込んでさ。本当、悪い。」


抱きしめられると殴られた腕が痛かった。


だけど痛いなんて言わない。

⏰:09/01/13 15:40 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#466 [ゆーちん]
このままこうしていたいから。


そう願ってしまうのは、ダメなことなのかな?


シホのままでいるのは、いけない事なのかな?


「なぁシホ。あの男…向こうのチームの奴だった。」

「…宗太郎?」

「シホの事泣かしたから殴ろうかと思ったのに、誰かが呼んだ警察が来ちゃって…みんな散らばって逃げたんだ。」

⏰:09/01/13 15:40 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#467 [ゆーちん]
哲夫は続けた。


「今回は警察のせいで解散したけど、白黒ハッキリさすために、あいつらはまた殴り込みに来ると思う。俺らもこのままやられっぱなしは嫌だし。だから近々また騒ぐと思う。その時は女無しで行くからさ…だからシホは留守番な。」

⏰:09/01/13 15:41 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#468 [ゆーちん]
何も言えない。


哲夫が誰かに殴られたり、誰かを殴ったりするのは嫌だ。


だけどそんなのを嫌がる権利なんて私にはない。


「うん…」

「なぁシホ?」

「何?」

「お前はシホだからな?変な事考えんなよ?」

⏰:09/01/13 15:42 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#469 [ゆーちん]
そう言ってもらえて嬉しかった。


宗太郎の事、考えたくない。


あいつを思い出すと、私はシホじゃなくなるから。


金河萌子の私になっちゃうから。


「おやすみ。」

「…うん、おやすみ。」

⏰:09/01/13 15:43 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#470 [ゆーちん]
哲夫はすぐに眠りについた。


私は寝息を立てる哲夫に抱かれ、しばらく考えていた。


宗太郎の事は考えちゃだめ。


わかってる。


だけど頭から離れらんないんだよね。

⏰:09/01/13 15:43 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#471 [ゆーちん]
私、このまま哲夫と一緒にいていいのかな?


哲夫に、昔の事、話した方がいいかな?


っていうか…聞いてもらいたいのかも。

⏰:09/01/13 15:43 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#472 [ゆーちん]
哲夫さ、いつかは聞いてくれるって言ったよね?


それが、今なんだ。


いつか、が、今なんだよ。


明日、目が覚めたら必ず話そう。


ゆっくりと思い出して、哲夫に聞いてもらおう。


哲夫に聞いてもらいたい。

⏰:09/01/13 15:44 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#473 [ゆーちん]
▽▲▽▲▽▲▽

いったんSTOP

>>2

▽▲▽▲▽▲▽

⏰:09/01/13 15:45 📱:SH901iC 🆔:4gcR8RAo


#474 [ゆーちん]
▲▽▲▽▲▽▲

お伽話

▲▽▲▽▲▽▲

⏰:09/01/15 18:17 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#475 [ゆーちん]
過呼吸は、疲れる。


いつの間にか眠ってしまい、夢も見ずに朝を迎えた。


いつもより少し早くに目が覚めて、哲夫の腕の中から抜け出し、トイレに行った。


寒い。


もう一度ベットに潜ろう。

⏰:09/01/15 18:17 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#476 [ゆーちん]
再び、哲夫の眠る布団の中に戻ると自分がいた場所の温もりと、哲夫からの温もりが混ざって、心地いい空間ができていた。


ずっと、この空間にいれたらいいな。


シホのままでいたい。

⏰:09/01/15 18:18 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#477 [ゆーちん]
萌子になんか、戻りたくない。


完璧なシホになりたいよ。


萌子の時のトラウマなんかに、もう苦しめられたくない。


だから…話さないと。

⏰:09/01/15 18:19 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#478 [ゆーちん]
「…シホ。」

「ごめん、起こした?」

「ううん、俺が勝手に起きた。」


布団が動く音と共に、私は哲夫にきつく抱きしめられた。


「抱き枕。」

「辞めてよ。」

「なぁシホ。」

「何?」

⏰:09/01/15 18:19 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#479 [ゆーちん]
「人間の温もりって安心すんのな。シホのおかげで俺、初めて知った。」


何を、言ってるんだろう、この人は。


人間の温もりなんて、哲夫なら有り余る程、もらってきたんじゃないの?


「俺さぁ、こうやって誰かを抱きしめた事もなけりゃ、抱きしめてもらった事もねぇの。」

⏰:09/01/15 18:20 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#480 [ゆーちん]
哲夫の過去は、何だか少し同情と…仲間意識のようなものが沸いた。


「俺、長男でさ、親からの期待とかすげぇデカくて。親父の会社を俺に継がすのに必死なんだよ。」


哲夫の低い声が続く。


「そんな親に反抗して、迷惑かけて、親に見放されるっつう…よくあるパターンだ。」

⏰:09/01/15 18:21 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#481 [ゆーちん]
「見放されるって…」

「金はいくらでもやるから千早家には帰って来るな、って。昔から冷たい親だったから甘えさせてもらった事もないし、物心ついた時から俺は家族に対してドライだったんだ。」


私が話をしようと思ってたこと、哲夫にバレちゃったのかな?


哲夫は自分の過去を淡々と話し続けた。

⏰:09/01/15 18:23 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#482 [ゆーちん]
「会社は弟が継ぐらしくて、必死に勉強してる。俺が継ぐもんだと思ってて会社経営の勉強なんかしてなかったから慌てて将来の夢、変更ってわけだよ。弟には悪い事したなって思う。」


弟、いるんだ。


萌子には血の繋がったキョウダイ、いたのかな?

⏰:09/01/15 18:24 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#483 [ゆーちん]
「実家飛び出して女のとこ転々として。でも自分の居場所が欲しくて…いつの間にかチームとか作ってた。親は、どっから俺の情報拾ったのか知んねぇけど、毎月お金を振り込む通帳みたいなの俺に送ってきやがった。」

⏰:09/01/15 18:25 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#484 [ゆーちん]
そっか。


だから哲夫はお金には困らない生活をしていたんだ。


「通帳と一緒に手紙入ってて、たまには帰って来いとか書いてあるのかと思ったら…金はいくらでもやるから、うちの会社とは無関係だと誓え、みたいな事書いてあんの。」

⏰:09/01/15 18:26 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#485 [ゆーちん]
それって…


「勘当ってやつ。ムカついたり悲しんだり悔しかったりしなかった。むしろ安心した。何でかわかんねぇけど、生きる勇気とか沸いたし。」


ねぇ、哲夫。


私も、話したい事があるよ。

⏰:09/01/15 18:26 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#486 [ゆーちん]
いや、私じゃない。


萌子として、聞いて欲しい事があるよ。

⏰:09/01/15 18:27 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#487 [ゆーちん]
「テツ…」

「ん?」


哲夫の腕の中で、萌子の話を始めよう。


「萌子はね、生まれてすぐ親に捨てられたんだ。施設で育って、7才の時に今の親の子供になった。最初は楽しかったの。でも、いつのまにか家族はバラバラになってた。父も母も、萌子に暴力を振るうの。痛くて恐くて苦しくて…生きる事に諦めてたんだぁ。」

⏰:09/01/15 18:29 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#488 [ゆーちん]
まるで他人の話をしてるみたい。


お伽話でもするかのように私の口は語る。

⏰:09/01/15 18:29 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#489 [ゆーちん]
「親も友達も彼氏も、みんな嫌い。ウザいだけ。必要のない存在。」

「…ん。」

「そんな人生に耐え兼ねた萌子は死ぬつもりだった。どの自殺方法が1番いいかなって考えてたんだけど、ある日の夜、父に本気で殺されかけた。自殺したかったのに他殺かって思ったけど、結局は父に半殺しのまま家からほうり出されたの。」

⏰:09/01/15 18:32 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#490 [ゆーちん]
ほんの一ヶ月前のことなのに、なんだか10年以上前の話をしているみたいだった。


「首吊りとか飛び降りとか色々考えてたんだけど、もういいやって思った。半殺しのまま生きるのも苦しいだけだから、どんな方法でもいいから死にたいって思った。そんな気持ちのまま萌子はあてもなく夜道を歩いてたの。」

⏰:09/01/15 18:32 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#491 [ゆーちん]
哲夫は、ずっと黙ったまま聞いてくれていた。


そのほうが話しやすい。


「そんな時、ふと目についたのがナイフで、神様が与えてくれたんだって思った。そのナイフで死になさいって言われた気がして、心臓を刺して死んでやろうって決めたの。で、ナイフを振りかざして…次の瞬間には知らない部屋にいた。死ねなかったんだってわかった時、自分が情けなかった。」

⏰:09/01/15 18:33 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#492 [ゆーちん]
どうして生きているんだろうと、自分を恥じたっけ。


「でさ、またまた目の前にいた、いかつい顔の金髪男がいたから、調度いい、殺してもらおうと思った。そしたら…萌子はあっという間に殺されて、シホっていうペットになってた。」

⏰:09/01/15 18:35 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#493 [ゆーちん]
「不思議な話だな。」


哲夫が笑った。


「不思議だよ。あんなに死にたいって思ってた萌子が、シホに生まれ変わった途端…死にたいなんて全く思わなくなった。むしろ生きたいとか、人間って楽しいって思うようになっちゃったの。本当…不思議だよ。」

⏰:09/01/15 18:36 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#494 [ゆーちん]
哲夫が私を抱きしめる力が強くなったのがわかった。


「私はシホなのに、死んだはずの萌子がまだどっか心の奥に潜んでるみたい。だから…喧嘩の声が、父の暴力する声と重なって、苦しくなっちゃった。」

⏰:09/01/15 18:37 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#495 [ゆーちん]
「なぁ、萌子。」


久しぶりに哲夫がその名前を呼んだ。


「萌子は死んだよ?」

「死んだ萌子に話し掛けてんの。」

「…ふーん。」

⏰:09/01/15 18:39 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#496 [ゆーちん]
「萌子さ、辛かったな。頑張ったよ。お前の辛さなんか、俺全然わかんないけど…殴られたりするのって痛いよな。俺も喧嘩して殴られた経験あるから痛いのわかる。でもな、殴る方も痛いんだよ。手と心が痛いんだ。」


今度は私が哲夫を抱きしめる力が強くなった。


「暴力はもちろん、いけねぇ事。萌子を苦しめたんだから。親が憎いよな。わかるよ、俺もそうだったから。」

⏰:09/01/15 18:40 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#497 [ゆーちん]
哲夫の小さな声が、耳元で響く。


「手は上げられてなくても、俺は言葉の暴力っつうの?それ体験してるんだ。でもさ、萌子の辛さに比べりゃ俺なんて屁だよ。萌子は女の子なのに…痛かったな。」


本当に、優しい声だった。

⏰:09/01/15 18:41 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#498 [ゆーちん]
我慢してたのに…。


あまりにも優しい声だから、涙が溢れた。


だけど泣いてるなんてバレたくないから、ただただ哲夫の腕の中に顔を埋めて、声を押し殺して泣いた。


「憎くて憎くて、殺してやりたいって思ったかもしんねぇ。でも…いくらムカつく奴でも、親には勝てないんだよ。」

⏰:09/01/15 18:42 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#499 [ゆーちん]
…勝てない?


「萌子の親は、四六時中お前に暴力振るったか?一時でも優しくしてくれた事はねぇの?」


…あるよ。


激しい暴力を振るわれたあと、なんだか優しかった。


父も母も、謝りはしなかったけど…萌子に対して一瞬だけど優しくしてくれた気がする。

⏰:09/01/15 18:42 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


#500 [ゆーちん]
哲夫は、萌子の答えを聞いたかのように話を続けた。


「あるだろ?だったら、その親にまだ望みはある。諦めないで戦え。死んだら負けだ。親を殺せば、もっと負け。もし勝てなくても、引き分けならいい。」

⏰:09/01/15 18:44 📱:SH901iC 🆔:Jfqqe8Pw


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