闇の中の光
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#429 [ゆーちん]
倒れ込んだのんちゃんを見て、男たちは笑ってる。
「のんちゃん!」
「はい、雑魚一匹片付いた。弱いな〜、女は。次はお前だよ?おちびちゃん。」
鉄パイプが私の右腕に飛んで来た。
少ししか当たらなかったけど、たまらなく痛かった。
:09/01/13 15:18 :SH901iC :4gcR8RAo
#430 [ゆーちん]
痛い。
痛い。
痛い。
「ギャハハハ!さすが雑魚だな。弱すぎだろ。」
「こいつら拉致ろうぜ。」
「あ、そうだな。」
気を失っているのんちゃんを、男が連れて行こうとした。
:09/01/13 15:18 :SH901iC :4gcR8RAo
#431 [ゆーちん]
「やだ!ダメ、やめて!」
痛い腕を押さえ、必死に抵抗したら太ももを蹴られて、うずくまってしまった私。
その間にも、のんちゃんが連れて行かれそうになる。
「やだー!助けてー!」
大声を出したが、辺りがうるさすぎて響かない。
「ガキは黙ってろ!」
:09/01/13 15:19 :SH901iC :4gcR8RAo
#432 [ゆーちん]
お腹を蹴られた。
久しぶりだった。
びっくりした。
自分を守る方法を、まだ体が覚えていたなんて。
体を丸めて、身を守る私。
「ギャハハハハ。ますます小さくなりやがった!」
楽しそうに私を蹴る男。
:09/01/13 15:20 :SH901iC :4gcR8RAo
#433 [ゆーちん]
痛い。
体中痛いのなんて、久しぶりだ。
「おい、ガキはいらねぇ。この女一人でいい。行くぞ。」
その声で、私に蹴る足が止まった。
苦しい。
力を振り絞り起き上がると、本当にのんちゃんが連れて行かれていた。
ヤバイ。
助けなきゃ。
:09/01/13 15:20 :SH901iC :4gcR8RAo
#434 [ゆーちん]
起き上がり、私は辺りを見渡した。
すると…
「シホちゃん!」
そう呼びながら康孝が私の方に走ってきてくれた。
「康!助けて!」
「やられたの?お前、何で逃げなかったんだよ!」
:09/01/13 15:21 :SH901iC :4gcR8RAo
#435 [ゆーちん]
「そんなことより、のんちゃんが連れてかれた!」
「のんちゃん…望実?」
「あっち!」
遠くの方で、かすかに見えるのんちゃんをさらった男達。
「お願い!のんちゃん助けて!私なら大丈夫だから。」
「本当か?安全なとこに逃げろよ?」
「わかった。康、早く行って!」
:09/01/13 15:22 :SH901iC :4gcR8RAo
#436 [ゆーちん]
康孝はのんちゃんをさらった奴らの方に向かって、走って行った。
お願い。
のんちゃんを助けて。
そう願いながら、私自身も逃げようと思い、立ち上がった。
:09/01/13 15:23 :SH901iC :4gcR8RAo
#437 [ゆーちん]
やばい、足が痛くて上手く歩けない。
でも早く逃げないと、またやられる。
足を引きずりながら必死に歩いた。
すると、後ろから哲夫の声がした。
「シホ!」
「哲夫!」
哲夫の顔中、傷だらけだった。
:09/01/13 15:23 :SH901iC :4gcR8RAo
#438 [ゆーちん]
「シホ、殴られたの?」
「私は大丈夫。それより哲夫は…」
「俺は無傷。お前、誰にやられたか覚えてるか?」
:09/01/13 15:24 :SH901iC :4gcR8RAo
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