闇の中の光
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#549 [ゆーちん]
笑顔の哲夫の胸の中に飛び込んだ。
「哲夫…」
「はいはい、泣かないの。」
「ありがと…」
「戦って戦って、どうしてもダメな時はいつでも戻ってきていいから。俺の家はお前の家だ。」
「うん。」
:09/01/18 17:42 :SH901iC :.ySjYrww
#550 [ゆーちん]
「戦いに負けても死のうなんて考えんなよ?」
「うん。」
「でもまぁ俺が味方だし?死にたいなんて思わせねぇから。」
「うん。」
「守ってやるから、お前の事。ずっと。」
哲夫の服が私の涙で濡れた。
「ずっと?」
「ずっと。ゼット・ユー・ティー・ティー・オー!」
:09/01/18 17:42 :SH901iC :.ySjYrww
#551 [ゆーちん]
笑いながらキスをしたら、涙の味がした。
泣きすぎだ、私。
しょっぱいキスなんて、いやだよね。
ごめん、哲夫。
ありがとう、哲夫。
「年が明けたら帰る。それまでシホでいてもいい?」
「おう。」
:09/01/18 18:15 :SH901iC :.ySjYrww
#552 [ゆーちん]
せめて、残り少ない今年だけはシホでいさせて。
幸せな年越しをして、笑いながら年明けをしたい。
そんなわがままを快くOKしてくれた哲夫。
本当、最高だよ、この男。
愛、イコール、哲夫。
こんな感情、教えてくれて、ありがとう。
:09/01/18 18:15 :SH901iC :.ySjYrww
#553 [ゆーちん]
:09/01/18 18:16 :SH901iC :.ySjYrww
#554 [ゆーちん]
家に戻り、自分でお風呂を入れ直した。
ずっとタイマー予約に頼り切っていたから、自分たちでお湯を溜めるのはなんだか違和感があった。
お湯が溜まる間、哲夫は教えてくれた。
:09/01/19 10:56 :SH901iC :ZU.S4G5o
#555 [ゆーちん]
「俺、人をちゃんと好きになった事ないから萌子を拾った時どうすりゃいいか、わかんなかったんだ。殺せって頼む女を好きなのに、どうすれば正解なんだ?って。」
「…うん。」
「キスしたのだって、萌子を殺したくないって願望より、俺がお前とキスしたかったっていう欲望が強かっただけだし。」
:09/01/19 10:58 :SH901iC :ZU.S4G5o
#556 [ゆーちん]
あの日、ナイフの変わりに、舌が這った私の喉をそっと触った哲夫。
「ペットとか言われて嫌だったよな。ごめん。あんな風に言わないと、お前を傍に置いとけないと思って。」
照れて笑った哲夫が愛くるしい。
:09/01/19 10:59 :SH901iC :ZU.S4G5o
#557 [ゆーちん]
何で謝られてるのか意味わかんないよ。
ペットだろうが奴隷だろうが、哲夫の傍にいられるなら何だっていい。
一緒にいれるなら、どんな口実だっていい。
心からそう思う。
:09/01/19 11:00 :SH901iC :ZU.S4G5o
#558 [ゆーちん]
なのに哲夫は、苦笑いしたままで…申し訳なさそうな顔をする。
そんな彼の唇を、私から奪いに向かった。
気にしてないよ。
哲夫の傍にいられるなら何でもいいよ。
大好きだよ。
そんな事を頭に浮かべながら、甘いキスを繰り返した。
:09/01/19 11:00 :SH901iC :ZU.S4G5o
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