闇の中の光
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#578 [ゆーちん]
年が明けるとお互い目を見合わせ、笑いあった。
しばらくすると哲夫からのキスが降って来たので、そのままベットで1つになった。
服を着なくても平気なくらい温かい部屋のおかげで、下着のままベットの中で眠った。
目が覚めたのは昼過ぎで、とてものんびりとした元旦だった。
:09/01/20 21:29 :SH901iC :F4H0SjdY
#579 [ゆーちん]
今日、明日、明後日と集会は休み。
明々後日の集会で、哲夫は『明日、この間の仕返しに行く。』と発表するらしい。
つまり1月5日、この前の惨劇のお返しをしに行くってわけだ。
女子は留守番。
私は、家で哲夫の無事を祈るしかないって訳だ。
:09/01/20 21:30 :SH901iC :F4H0SjdY
#580 [ゆーちん]
「餅が食いてぇ。」
哲夫が誰かに電話をしていたと思えば、数分後にはインターホンが鳴る。
「お待たせしました!」
お餅が届く。
チームの新人は新年早々、哲夫に動かされてちょっぴり可哀相だと思ったけど、一緒になってお餅を食べる私も同罪だ。
:09/01/20 21:31 :SH901iC :F4H0SjdY
#581 [ゆーちん]
何をする訳もなく、部屋でゴロゴロとテレビを見たりゲームをしたり、お腹が空けば二人で買い物に行く。
相手を可愛いと思えばキスをするし、愛おしいと思えばSEXをする。
そんなお正月も矢のように過ぎて、今年初めての集会の時間を迎えた。
:09/01/20 21:32 :SH901iC :F4H0SjdY
#582 [ゆーちん]
襲撃されてから初めて顔を出す集会。
そこは、いつもと変わらない賑やかさと明るさが溢れていた。
「シホちゃーん!」
誰かが私を呼びながら近付いて来る。
顔を見なくても、もう声だけでわかるんだ。
私の、仲間だから。
:09/01/20 21:33 :SH901iC :F4H0SjdY
#583 [ゆーちん]
「のんちゃん。」
「あけおめ!今年も仲良くしようね〜。」
いつもと変わらない笑顔がそこにはあった。
まるで、あの日の惨劇なんて最初っから無かったかのような笑顔。
「のんちゃん…体、だいじょ‥」
「気にしないで!ただの打撲だし。心配かけてごめんね。」
:09/01/20 21:34 :SH901iC :F4H0SjdY
#584 [ゆーちん]
心配する私をよそに、明るい表情のままののんちゃん。
「私の方こそ本当ごめんなさい。私のせいで、のんちゃん…」
「あぁー、シホちゃん、そういうの無し無し。誰のせいでもないよ。現に私は超元気なわけだし、結果オーライじゃん?」
:09/01/20 21:35 :SH901iC :F4H0SjdY
#585 [ゆーちん]
「でも…」
「本当に大丈夫だから。あんなの一々気にしてたら、これからやってけないよ?だからほら、笑って!」
終始笑顔ののんちゃんにつられ、少しだけの笑顔が浮かんだ私。
本当に許してもらっていいのだろうか。
:09/01/20 21:36 :SH901iC :F4H0SjdY
#586 [ゆーちん]
なんだか納得いかない気もするけど、話はそのまま流れてしまい、場内に康孝の声が広がった。
「はーい、注目!みんな、あけおめ。まずはテッちゃんから挨拶と報告がありまーす。」
続いて哲夫の声が響く。
:09/01/20 21:36 :SH901iC :F4H0SjdY
#587 [ゆーちん]
「あけましておめでとうございまーす。今年もよろしくっつう事で、さっそくみんなに報告。この前の仕返し、明日行くつもりだから、いつもの時間にここ集合。女子と新人はついて来んじゃねぇぞ?はい、以上。」
「つーわけだ!わかったか?」
:09/01/20 21:37 :SH901iC :F4H0SjdY
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