WHITE★CANDY
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#225 [Gibson]
午後2時、東吾兄と共に家を出る。
出る際に、「今日の夕飯はざるそば」と、リビングにいる父が私たちに告げた。
東吾兄に「今日は女っぽいね」と、第一声に誉め言葉を貰った。
私の顔は、久しぶりに化粧で装飾されている。
睫毛をカールして、マスカラを塗って、眉毛を描いて、リップクリームを塗って完成。
今日の帰りに、ファッション雑誌を買って練習しようと思った。
:09/01/28 19:15
:SH705i
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#226 [Gibson]
「よし、行くぞ!」
東吾兄が私を自転車の後ろに乗せ、若干左右のバランスを崩しながら漕ぎ出す。
私たちの住む家から大学まで、自転車でおよそ15分くらいの距離らしい。
彼は、それを毎日と往復している。
家からすぐした距離にある下り坂を、彼がブレーキを掛けながら、程よいスピードで走る。
自転車が生み出す向かい風が、実に爽快だった。
:09/01/28 19:24
:SH705i
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#227 [Gibson]
大通りに出て、そのまま一直線に漕ぎ続ける。
自動車が元気よく吐き出す排気ガスに、今日はむせ返る暇もない。
早送りしたかのように過ぎ去る景色の中に、新店舗のコンビニや老舗の饅頭屋さんを見つけた。
今日も地球は回り続けている。
:09/01/28 20:55
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#228 [Gibson]
十字路信号を渡り、途中で道を右に曲がった。
「ほら、あそこ。」と東吾兄が言う先に、門に囲まれている建物が見えてきた。
これが東吾兄の通う大学か、が率直な意見だった。
高校に比べて、遥かに広い。
今の学校がこれくらいの規模だったら、エリたちと親しくなれた自信はない。
:09/01/28 21:05
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#229 [Gibson]
東吾兄が現在在籍しているここは、宗教大学であるらしい。
一番に目につく大きな建物は、西洋を意識したレンガ作りの外観で、洒落た感じであった。
駐輪場に着き自転車を降りると、そこで改めて大学に着地する。
休日だというのに、学生の姿が結構見える。
私たちと同じように、きっとサークル通いなのだろう。
高校生でいう所の部活か。
中身はさほど変わりないのに、大学に制服がない部分が、より自由な感じを強調させる。
:09/01/28 21:23
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#230 [Gibson]
東吾兄を一歩前に、彼の歩くまま歩き続ける。
慣れた雰囲気で大学を歩く彼が、少しだけたくましく見える。
私たちが向かった先は、大学内の主な建物からは離れた、二階建てのこじんまりとした建物だった。
白い壁にはこの大学の印象にそぐわない、汚れやひびが無数にあった。
階段を上がり、東吾兄がドアを開けっ放しにしている部屋を覗き込む。
「お疲れーッス!」
:09/01/28 21:36
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#231 [Gibson]
「うぃーす、東吾ちん。」
中から、男の人の低い声が聞こえた。
丁度、東吾兄の背中で四角になっていて、何も見えない。
「あ、この子、俺が今居候させてもらってるとこの娘さん!
大学見学兼ねて連れてきた!」
室内の人と一先ず挨拶を交わし終えた所で、東吾兄が私の両肩を抱き、部屋の前に立たせた。
:09/01/28 21:43
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#232 [Gibson]
「初めまして…。雨宮真希です…。」
室内にいたのは三人の男の人だった。
彼らの視線が、一気に東吾兄から私に注がれる。
緊張と恥ずかしさから下を向き、ぼそぼそと自分の名を名乗った。
「えっ、高校なの!?
大人っぽいね!」
「こんな子と暮らしてるなんて、古沢が羨ましい!」
:09/01/28 21:51
:SH705i
:94PVBjGA
#233 [Gibson]
中にいた男の人たちが、こぞってドアの前に集まる。
「おい古沢!
彼女に変なことはしてねーだろうな?」
「あ、大丈夫!
それは親父の信用問題に関わるから!」
ずっと俯き加減の私。
男性たちが、私を見ている気配はしている。
:09/01/29 14:30
:SH705i
:ejtZkG3Y
#234 [Gibson]
「よし、皆揃った所で練習しますか!」
雑談を少々交わした所で、一番背の高い男の人が穏やかにまとめる。
その人の言葉と共に、男性陣がぞろぞろと移動し始めた。
活動場所は、今いた部屋ではないようだ。
気がつけば、東吾兄が何のサークルに入ってるか聞いてなかった。
まあとりあえず、着いていけばすぐに判明することだ。
:09/01/29 17:52
:SH705i
:ejtZkG3Y
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