WHITE★CANDY
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#181 [Gibson]
昼食時間、弁当を食べながら、エリにこの胸のわだかまりを打ち明けてみることにした。
「ま、真希…!それって…!」
目を大きく見開き、あんぐりとした口で固まったままのエリ。
「何!?何なの?」と、私は話の続きを催促した。
「ううん、何でもない!
まあ、答えはいつも自分の中にあるから!」
私の気持ちとは裏腹に、彼女は言葉を濁した。
:09/01/24 22:49
:SH705i
:rMw4yosg
#182 [Gibson]
「でも、真希のお父さんと優平って似てるよねー!
いつも子供の世話するみたいに、『真希、真希』ってさー!
真希ももうちっちゃくないのに。」
ケラケラと笑うエリ。
「…。」
言われてみればそうかも―
:09/01/24 22:58
:SH705i
:rMw4yosg
#183 [Gibson]
掃除時間も、午後の授業の時も、エリが言った台詞の続きを考えていた。
そして放課後。
パンクしそうな頭を一旦冷やす為、ジュースを買うことにした。
自販機に向かい廊下を歩いていると、後ろから誰かに腕をぐいと引っ張られた。
「あ…、もしかして怒ってる?
昨日は結局、中途半端な見舞いしちゃったから。」
優平だった。
:09/01/24 23:07
:SH705i
:rMw4yosg
#184 [Gibson]
「…今日、一緒に帰ろ。」
彼の言葉をまたもや無視し、私はこんなことを言った。
私から何かを誘うのは、今までなかった。
「ん!?いいけど、俺部活で遅くなるよ?」
「平気、待ってる。」
:09/01/24 23:18
:SH705i
:rMw4yosg
#185 [Gibson]
今日は図書館で勉強するから、門限より少し遅くなると父に連絡を入れておいた。
校門の前で、ひたすら優平を待つ。
次第に辺りがどんどんと暗くなる。
「答え、答え…。」
彼が来るまでに、見つけようと頑張ってみる。
「うーん…。やっぱりわかんないや…。」
:09/01/25 02:33
:SH705i
:arpSz.qI
#186 [Gibson]
「お待たせ。」
8時過ぎ、息を切らしながら、部活を終えた優平が現れた。
彼はいつもは、同じ部活仲間の元基と帰宅しているとのことだが、今日は二人で帰りたいと私が要求した。
親しい間柄ではあるが、慣れないシチュエーションに、新鮮味を覚える。
:09/01/25 02:39
:SH705i
:arpSz.qI
#187 [Gibson]
同じ帰り道の、小洒落た大通りを歩く。
ぽつぽつと立つ街灯のオレンジが、淡く街を照らす。
沈黙の雰囲気の中、私たちの目の前を、小さな女の子を母親が手を引いて歩いていた。
通り過ぎる瞬間、「お兄ちゃん、ばいばい。」と、女の子が優平に手を振った。
「おう。」と、手を振って返す優平。
ちらりと見た横顔は、混じり気のない笑顔をしていた。
:09/01/25 02:51
:SH705i
:arpSz.qI
#188 [Gibson]
トクン、トクン、トクン―
昨日、彼の寝顔を見た後と、同じ鼓動が押し寄せる。
『恋する機会ってね、誰の前でも現れてくれると思う。
でも、それは本当に突然の出来事なんだ。』
以前、ますちゃんがこんなことを言っていたのを、突然思い出した。
…―
:09/01/25 03:04
:SH705i
:arpSz.qI
#189 [Gibson]
「そういえば、今日誘ったのって何か用事あったからとか?
もしかして、嫌な事でもあった!?」
優平が、不思議そうな心配そうな顔をして言う。
「えっ…。えっと…。」
私、何であの時、一緒に帰ろうって言ったんだろう。
何か、気がついたら言葉が出てた―
:09/01/25 03:13
:SH705i
:arpSz.qI
#190 [Gibson]
『「会いたい」って気持ち!これが恋よ!』
エリが前に言ってた台詞が、脳裏に反響する。
私は、優平と話がしたかった。
私は、優平の笑顔が見たかった。
私は、優平に会いたかった。
口には出さずとも、頭の中では、色んな欲望が交錯しているのを隠せなかった。
トクン、トクン、トクン…―
:09/01/25 03:23
:SH705i
:arpSz.qI
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