WHITE★CANDY
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#581 [ぎぶそん]
「椅子の下とか、隅々まで見たけどこっちもなかったぜ。」
2人の所へ戻ると、第一声に元基がこう言った。
私たちが立ち尽くした感じでいると、エリが何かに気づいたように、後ろ歩きでドアの方へ近寄る。
「ねえっ!もしかして鏡ってあれじゃない?
絵の女の人が手に持ってる奴。」
目の前に飾られている、大きな絵画を指差すエリ。
彼女が言うように、シスターと思われる女性が鏡を両手で抱えていた。
一見絵に見えるその鏡は、光に反射して光っている。
:09/08/26 23:17
:SH705i
:Dm0BucS.
#582 [ぎぶそん]
「いやあぁぁああっ!!」
鏡に見とれていると、エリの大きな叫び声が後ろからした。
振り返ると、ドアから入って来たアンデッドがエリの腕を噛み付いていた。
パンパンパンッ!―
私は急いで銃を撃った。
血飛沫を浴びながら吹き飛ぶアンデッドの頭。
右腕を押さえながら、しゃがみ込むエリ。
彼女に近付くと、既に右腕を負傷していた。
―遅かったか…。
:09/08/26 23:23
:SH705i
:Dm0BucS.
#583 [ぎぶそん]
「私が鏡を取って来る。
元基と優平はエリを擁護して!」
私たちの匂いを嗅ぎ付け、ドアから次々と入って来るアンデッド。
私はさっき入った部屋で目にしたロープを取って来た。
そして先端に小さな輪を作り、絵画より数10センチ上にある突起に向かって投げる。
3回ほど投げた所で成功した。
引っ掛けたロープをしっかり持ち、壁をつたうようにしてよじ登る。
:09/08/26 23:28
:SH705i
:Dm0BucS.
#584 [ぎぶそん]
パンッ!―
パンパンッ―
男2人が放つ銃声の音を耳にしながら、一定のペースを保ちながらロープをつたう。
2メートルほど登った所で、私は絵画に取り付けられていた鏡を手にした。
「くそっ!撃っても撃ってもキリがねぇ!
真希!もうドアからは出られないぜ!」
元基が愚痴るように言う。
「任せて。」
私は左手をロープから離し、ゲーム開始当初から背負っていた(背負わされていた)ショットガンをその手に持った。
そして、左壁にある三色ガラスの窓を何発かで撃ち抜いた。
出口がないのなら、作ればいい。
:09/08/26 23:38
:SH705i
:Dm0BucS.
#585 [ぎぶそん]
そして力みをつけ、ターザンのように窓に向かってロープで地上を移動した。
外に身体が出ると、タイミングを計ってロープを持っていた手を放す。
身体が勢いよく地面に転がる。
痛い。流石に無傷では済まなかった。
「皆、私に続いて!」
私は教会の中にいる3人に聞こえるように叫んだ。
:09/08/26 23:45
:SH705i
:Dm0BucS.
#586 [ぎぶそん]
エリを背負っている元基、優平の順で窓から出て来た。
「これでも喰らいやがれっ!」
元基が予めポケットに入っていた手榴弾を窓に向かって投げた。
その数秒後、中から小さな爆発音がした。
「エリ、大丈夫?」
私はエリの元に寄る。
彼女の右腕からは、痛々しいほどの血が出ていた。
:09/08/26 23:52
:SH705i
:Dm0BucS.
#587 [ぎぶそん]
「うん。思ったほど痛みはないみたい…。
でっかい蚊にチクっと刺された感じ。」
「きっと痛みは軽減してくれてるのね。」
『0時間47分42秒。
ミス・エリ・ハセベ。
ゲームオーバーです。』
私たちが一先ず安心していると、アナウンスのように、何処からかアイリーンの声が聞こえてきた。
「皆、足手まといになってごめんなさい。
真希!後はよろしくね。」
今までの姿が幻かのように、エリが消えていった。
:09/08/26 23:57
:SH705i
:Dm0BucS.
#588 [ぎぶそん]
「くそっ!俺がもう少ししっかりしていれば…。
エリを守れなかった…。」
悔しがるように、座っていた元基が地面を一発叩く。
「気持ちは分かるが、ここでそううかうかしてられない。
急がないと、奴らが迫って来るぞ。」
元基の身体を起こす優平。
「これからどうすればいいの?のんびり街を歩いてても、あいつらの餌食になるわよ。」
「よし、あれに乗ろう。」
優平が道路にある、何かを指差した。
:09/08/27 00:02
:SH705i
:G7Sq6gHg
#589 [ぎぶそん]
「人生初めてのドライブが、まさか無免許運転になるとは思わなかったな。」
初めてとは思えないほど、優平が手慣れたようにハンドルを操作する。
私たちはあれから、優平が目にしたトラックに乗り込んでいた。
彼のドライブテクを見守るように、助手席に座る私。
「最近のお坊ちゃんは、見よう見真似で車の運転も出来るらしい。」
後部席に座っていた元基が、優平を茶化す。
私たちは2つめのアイテム・『古びたアルバム』があるクレア博士の自宅に向かっていた。
:09/08/27 00:13
:SH705i
:G7Sq6gHg
#590 [ぎぶそん]
『皆さん、まずは1つめのアイテムを手に入れたようですね。
おめでとうございます。』
車内の中で、再びアイリーンの声がした。
『さて…最初にお話した"代償"のことですが…。
まず、私たちは皆さん方の性格・記憶・嗜好・癖など、脳内にインプットされた情報を全て牛耳っています。』
:09/08/30 17:29
:SH705i
:ebOPHEFo
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