WHITE★CANDY
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#71 [ぎぶそん]
「あっ…!」
足がそろそろ疲れ切ってしまいそうな時に、私はつまづいてしまった。
遂に、追っていた男たちとの距離はなくなってしまった。
「雨宮さん、逃げるなんてひどいわね。
せっかく私たち、今日誘ってあげたのに。」
私を取り囲む男たちの中心に、竹下さんが腕組みをして仁王立ちをする。
:09/01/16 22:49
:SH705i
:enD1izvA
#72 [ぎぶそん]
「…私が消えたとしても、優平はあなたを好きになったりなんかしない!」
私は地面に倒れたまま、竹下さんの目を見て言った。
「何ですって!
皆、好きにやっちゃっていいよ!」
私のその一言は、彼女の怒りの導火線に触れてしまった。
もうダメだ…―
:09/01/16 22:54
:SH705i
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#73 [ぎぶそん]
全力で走った後で、立ち上がる気力は残っていなかった。
そして、恐怖に立ち向かう勇気もなかった。
お父さん、ごめんなさい。
きちんと門限を守っておけば、こんなことにならなくて済んだのに―
だんだんと、意識が遠退いていく。
帰りたい、お父さんが待ってる家に―
:09/01/16 23:00
:SH705i
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#74 [ぎぶそん]
「ちょーっと待ったー!」
頭の奥の方で、聞き慣れた声がする。
「ああ?何だテメーは!?」
一人の男が、その人に向かって威圧する。
「俺は、今そこで倒れている子の父親だ。」
お、お父さん…!?―
私は、うっすらと目を開けてみた。
ラフな格好をした父の姿が、そこにはあった。
:09/01/16 23:08
:SH705i
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#75 [ぎぶそん]
「げっ、親父かよ…。」
「おい、警察沙汰になる前にズラかろーぜ。」
男たちはこぞって、その場を走り去っていった。
「真希っ。大丈夫!?」
エリが私の元に駆け寄り、私の体を抱える。
「…エリ?どうしてここが分かったの…?」
「最近、この辺の廃墟ビルで、不良軍団が何やらしてるって聞いたから、もしかしたらって…。」
:09/01/16 23:18
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#76 [ぎぶそん]
「ちょっと!真希に何てことすんのよ!
この責任は、みっちり取ってもらうからね!」
エリが、竹下さんたち三人に向かって怒鳴る。
三人は、オロオロとし始め、今にも泣きそうだった。
「ま、待ってエリ…。
そんなに三人を責めないで…。」
:09/01/16 23:22
:SH705i
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#77 [ぎぶそん]
「例え私を陥れる為の芝居だったとしても、今日一日、凄く楽しかったよ…。」
「真希…。」
嘘ではなかった。
交友関係が少ない私としては、エリ以外の女の子と遊ぶのが、
非常に新鮮で、新しい自分とまた出会えた気持ちになった。
:09/01/16 23:29
:SH705i
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#78 [ぎぶそん]
「ごめんなさい…雨宮さん…。」
三人が私に謝りながら、声を上げて泣き出す。
「今度真希を誘う時は、私の許可が必要だからね!」
エリが、きつく三人に言う。
「うん、うん…。」
ふう、これで一件落着…―
長い休日が、終わろうとしていた。
:09/01/16 23:35
:SH705i
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#79 [ぎぶそん]
―
「膝、派手に擦りむいちゃったなー。
帰ったら消毒だな。」
父が私をおんぶをしながら、家まで帰宅する。
「お父さん、心配かけてごめんなさい…。」
「おっ、今日はやけに素直だな!」
「お父さんこそ、全然怒らないね。」
:09/01/16 23:40
:SH705i
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#80 [ぎぶそん]
「母さんもなー、学生の時、今日みたいに女子から恨みを買われてたなー。」
「へぇ、どうして?」
「そりゃ、父さん絡みだろー。」
「…自分で言わないでよ…。」
「ハハハ。
まあ、母さんは同性から妬まれやすかったな。
男子の注目の的だったし。」
:09/01/16 23:45
:SH705i
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