WHITE★CANDY
最新 最初 🆕
#90 [かほ]
おもしろいです
更新たのしみです!!

⏰:09/01/17 16:44 📱:D903iTV 🆔:86aXJrCk


#91 [ぎぶそん]
かほさん☆

ありがとうございます(^o^)
毎日は更新するつもりです(>_<)/!!

⏰:09/01/17 16:50 📱:SH705i 🆔:6QbR1UbY


#92 [ぎぶそん]
「雨宮さん、私桜井くんのことは諦めるから!」

「えっ。うん。」

「自分でも分かってたの、桜井くんは遠い存在だって。」

購買でお菓子を選んでいる時、竹下さんにこんなことを言われた。

⏰:09/01/17 16:55 📱:SH705i 🆔:6QbR1UbY


#93 [ぎぶそん]
優平は、成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗ということもあって、女子からそこそこの人気があるそうな。

中には抑えられない気持ちを、告白という形で告げた者もいるという。

恋か―

私にはまだ、よく分からない感情だ。

私もいつかこないだの竹下さんみたいに、
一人の人を思う余りに、
自分自身を狂わしてしまうほどの心に、出会ってしまうのだろうか。

⏰:09/01/17 17:06 📱:SH705i 🆔:6QbR1UbY


#94 [ぎぶそん]
放課後―

「ねぇ、エリ。」

「ん?」

「人を好きになるって、どんな感じ?」

「何々ー!?真希、気になる人でも出来たのー!?」

教室の前のベランダに出て、私はエリに質問をしてみた。

⏰:09/01/17 18:47 📱:SH705i 🆔:6QbR1UbY


#95 [ぎぶそん]
「そうじゃないんだけど、どうして男の人がたくさんいる中で、エリは元基を好きになったのかなーって。」

グラウンドを眺めると、元基と優平が、サッカー部の練習に明け暮れていた。

「んー!
例えば、真希はメロンパンが好きでしょ?
人を好きになるなんて、それと一緒よ!」

「へ!?それだったら私、お父さんやエリにも恋してることになるよ?」

⏰:09/01/17 18:54 📱:SH705i 🆔:6QbR1UbY


#96 [ぎぶそん]
「んーっとね、メロンパンを食べてる時、すっごく幸せでしょ?

これが異性の間で言うと、『会話してるだけで楽しい』って気持ちかな?

でも、二日三日経って『そろそろ食べたいなー』って思ったんだけど、メロンパンは売り切れてて…
『ああ、早く食べたい、早く食べたい』って。
あんパンやカレーパンには目もくれず!

これが異性の間で言う、『会いたい』って気持ち!これが恋よ!」

⏰:09/01/17 19:04 📱:SH705i 🆔:6QbR1UbY


#97 [ぎぶそん]
「よく分かんないけど…好きな人とメロンパンは似てるんだね?」

「ん、んー…?
まあ、真希にもその内、理解する時が来るって!」

「うん。」

恋ってきっと、楽しいんだろうな…―

得意げなエリの顔を見て、何となくそう思った。

⏰:09/01/17 20:00 📱:SH705i 🆔:6QbR1UbY


#98 [ぎぶそん]
数日後。
放課後、私は学校のすぐ近くにある本屋に来ていた。

「…雨宮!?」

「…秀先輩!」

参考書を物色していると、中学の時の一つ上の先輩に偶然会った。

⏰:09/01/17 20:14 📱:SH705i 🆔:6QbR1UbY


#99 [ぎぶそん]
寺岡秀一郎先輩。
現在、私の学校で生徒会長を務めている。

180センチの高身長に、爽やかな見た目。
掛けている眼鏡が、知的な印象を与える。

中学の時、委員会で一緒になったことがきっかけで、学校ですれ違えば、話す程度の仲になっていた。

⏰:09/01/17 20:23 📱:SH705i 🆔:6QbR1UbY


#100 [ぎぶそん]
「秀先輩、それT大の試験問題じゃあ…!」

先輩が手にしている本を指差して、私は言った。

「ん?ああ、とりあえず今年受験してみようかなって。」

「とりあえず、って言えるレベルじゃないですよ!」

知り合いの先輩は、日本一の大学に挑もうとしていた。

⏰:09/01/17 23:47 📱:SH705i 🆔:6QbR1UbY


#101 [ぎぶそん]
「雨宮、これ解けるか?」
先輩が、違う参考書の四沢問題のページを開いて、私に示してきた。

「えっとー…答えはAかな?」

「うん、正解!
大変よくできました!」

笑顔で私の頭を撫でる先輩。

⏰:09/01/18 17:54 📱:SH705i 🆔:ta6MnWi2


#102 [ぎぶそん]
「…。」

先輩のそのしぐさに、一瞬言葉を失った。

「先輩、やっぱり受験って大変ですか?!」

「んー、まあそれなりに!」

先輩が、動かしていた手を離す。

⏰:09/01/18 18:01 📱:SH705i 🆔:ta6MnWi2


#103 [ぎぶそん]
「そうだ!今度一緒に図書室で、勉強会をやらないか?」

「私はいいですけど…、
私、先輩の邪魔になりません?」

「可愛い後輩が隣にいる方が、俺もやる気出るし!」

先輩が、和らげに微笑む。

⏰:09/01/19 14:30 📱:SH705i 🆔:i.Bivc7o


#104 [ぎぶそん]
その日の夜―

「お父さんは、お母さんのどこに惹かれたの!?」

夕飯の準備をしながら、父に質問をする。
父とこういった話をするのは、普段全くない。

「母さんはなー、何と言うか、たんぽぽみたいな人だったなあ。」

「…どういう意味?」

⏰:09/01/20 20:46 📱:SH705i 🆔:3P45rEZ2


#105 [ぎぶそん]
「薔薇やガーベラのような華麗さはないけれど、
雑草と共存しながら、慎ましく道幅にひっそりと咲くような…
よく見てみると、綺麗な花をつけていて、確かな魅力を持っているんだ。」

「ふぅん。」

それがお父さんなりの、愛した人の見方なんだ―

⏰:09/01/20 20:53 📱:SH705i 🆔:3P45rEZ2


#106 [ぎぶそん]
数日後、私は約束どおり秀先輩と、放課後図書室で一緒に勉強することになった。

静まり返った室内で、黙々と明日提出の課題に取り組む。

隣の先輩は、何やら数学を解いていた。

⏰:09/01/21 05:25 📱:SH705i 🆔:NQBrsBvY


#107 [ぎぶそん]
(秀ちゃん秀ちゃん、ここの問題教えて!)

途中で、室内にいた女の先輩が秀先輩に小声で近付き、分からない所を聞きにくる場面があった。

ひそひそとやり取りをする二人。

優しく問題を解説する先輩を見て、生徒会長に選ばれるだけあって、人望が熱い人だと思った。

⏰:09/01/21 18:26 📱:SH705i 🆔:NQBrsBvY


#108 [ぎぶそん]
外の景色が暗くなった所で勉強会を終了し、帰り道を先輩と二人で歩く。

「雨宮は、進路は決まったか?」

「いえ、まだ全然…。」

「まあ俺も、二年の終わり頃に決めたから、そんなに焦らなくて大丈夫!」

先輩が私の歩幅に合わせて、ゆっくり歩いてくれた。

⏰:09/01/21 18:33 📱:SH705i 🆔:NQBrsBvY


#109 [ぎぶそん]
「あ、そうだ…。」

一本道の途中にあった自販機の前で、先輩が立ち止まった。

カバンから財布を取り出し、飲み物を買う先輩。

「はいっ。今日付き添ってくれたお礼。」

「え?」

先輩が、たった今買ったばかりのオレンジジュースを私に差し出した。

⏰:09/01/21 19:02 📱:SH705i 🆔:NQBrsBvY


#110 [ぎぶそん]
「じゃあ、俺ん家すぐそこだから…気をつけて帰れよ!」

「あ、はい!」

先輩が笑顔で、"バイバイ"と手を振る。

先輩の大きな背中を、私は見えなくなるまで見ていた。

⏰:09/01/21 19:11 📱:SH705i 🆔:NQBrsBvY


#111 [ぎぶそん]
次の日―

「…さん!雨宮さん!」

朝のホームルームが終わって、席に着いたままポーッとしていると、誰かに呼ばれているのに気がついた。

「あ、ごめんなさい…ってますちゃん!何?何か用?」

そこには、クラスメートの男子がいた。

⏰:09/01/21 19:20 📱:SH705i 🆔:NQBrsBvY


#112 [ぎぶそん]
増山光太。
通称 ますちゃん。

野球部に所属している、イガ栗頭の小柄な少年。

一年の時も同じクラスで、当時は元基がよくからかっていた。

天然ボケな性格なので、やられキャラかつ愛されキャラな人物である。

⏰:09/01/21 19:31 📱:SH705i 🆔:NQBrsBvY


#113 [ぎぶそん]
「何か用?じゃなくて、英語係の仕事。」

私とますちゃんは、クラスで同じ係を担当している。

ますちゃんの机の上には、今日提出となっている、クラスの人数分のノートが重なっていた。

「あっ、ごめん。
一人でさせちゃって。」

「まあ、とりあえず雨宮さん半分持って。
職員室まで運ぶよ。」

⏰:09/01/21 20:05 📱:SH705i 🆔:NQBrsBvY


#114 [ぎぶそん]
「二人ともご苦労様。」

職員室に入り、英語を担当する女の先生に、二人でクラス分の課題を渡した。

教室まで再び戻ろうと職員室を出る途中で、誰かに肩を叩かれた。

「雨宮、おはよう!」

「秀先輩…!」

秀先輩と私は、ちょうど職員室を入れ違いになったようだ。

⏰:09/01/21 20:32 📱:SH705i 🆔:NQBrsBvY


#115 [ぎぶそん]
昼休み―

「雨宮さん、最近物思いに耽ってるねー。」

教室前のベランダに一人出て空を眺めていると、ますちゃんが近くに寄って声を掛けてきた。

「…ますちゃんは、今恋してるの?」

私は彼の目を見て言った。

「えぇ!唐突な質問だね!
あいにく、僕にはそういうのに縁がないよ…。」

⏰:09/01/21 20:41 📱:SH705i 🆔:NQBrsBvY


#116 [ぎぶそん]
「…私、今まで恋愛とかよく分からなかったんだけど、もう高二にもなるし、危機感感じた方がいいのかなって。」

エリと元基の仲睦まじい姿や、女子たちが集まってする恋愛についてのトーク、
そして、現に自分の母親は、今の私と変わらない年齢の時に、お父さんと恋に落ちてた。

私たちの年代は、恋愛に興味津々であって、恋愛というものを学び取る頃。

特に感心も持たない私って、変なのかな?―

⏰:09/01/21 20:50 📱:SH705i 🆔:NQBrsBvY


#117 [ぎぶそん]
「んーっ、俺は恋ってしようと思って出来るものじゃないと思うな!
雨宮さんも、実際そうじゃない!?」

「うん、うんっ。」

へたれキャラなますちゃんの言葉に、思わず頷く。

「恋する機会ってね、誰の前でも現れてくれると思う。
でも、それは本当に突然の出来事なんだ。
だから雨宮さんも、焦らなくていいと思うよ!」

⏰:09/01/21 20:58 📱:SH705i 🆔:NQBrsBvY


#118 [ぎぶそん]
放課後―

屋上に来て大の字にねっころがり、ゆっくりと考え事を始める。
私の好きな時間。

空はだんだんと、夕焼け色に差し掛かる所だ。

今日は昼休みのますちゃんの台詞が、心地よく響いている。

無理に恋愛を求める必要は、今の私にはないと感じた。

⏰:09/01/21 21:11 📱:SH705i 🆔:NQBrsBvY


#119 [ぎぶそん]
「お母さんは、お父さんのどこが良かったの…?」

空にいるであろう母に問い掛ける。

無言の返事が空に反映するだけだが、こんな風に語りかけるのは、私の幼い頃からの習慣だ。

私は父親としての雨宮城はよく知っているが、男としての雨宮城は全く分からない。

きっと、お母さんにとって、父には何かグッとくる所があったのだろう。
だから、こうして私が生まれた。

⏰:09/01/21 21:20 📱:SH705i 🆔:NQBrsBvY


#120 [ぎぶそん]
「お父さんね、お母さんのこと、たんぽぽみたいな人って言ってたよ。」

そして、質問だけじゃなく、報告をするのも欠かさない。

最近お父さんがこんなことをしたとか、今こんなことを私は思っているとか。

天国という所はどんな場所であるのか、若しくは天国という所が存在してるのかすら不明だけれど、
母は私の話をどこかで聞いてくれていると信じている。

⏰:09/01/21 21:30 📱:SH705i 🆔:NQBrsBvY


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