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#91 [蛍火]
 

カチッ

男は再び煙草を取り出し
ライターで火をつけた

「あんた何歳?」

「え…あ…18です」

ぼーっと突っ立っていた私は
我にかえり急いで涙を拭いた

「若…20後半かと思った」

はあ!?なんて失礼な

確かによく年上に見られるけど
そんな上に見られたことないし!

「老けてるんです。すいませんね」

⏰:09/02/02 15:26 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#92 [蛍火]
 
「確かに」

この野郎…
普通そんなことないとか言うんじゃないの?

まぁ別にいいけどさ
気にしてないし、多分


男は私から視線を外すと
携帯でどこかに電話をかけ始めた

⏰:09/02/02 16:01 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#93 [蛍火]
 

「あー、今から行くから」

え…電話それだけ?短っ

男は電話を切ると緩めたネクタイを締め立ち上がった

ん?もう帰るのか?
でもまだ時間はあるし…

「次いつ?」

「はいっ?」
「だから次入んのいつなんだよ」

⏰:09/02/02 16:38 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#94 [蛍火]
 
「なんであなたに」
「いいから早く」

早くって言われても何で教えなくちゃいけないんだ

「今週木曜日」

男に急かされしぶしぶ答えた

「ん.じゃ俺帰るから」

「えぇっ!?」

「なんすか」

⏰:09/02/02 16:56 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#95 [蛍火]
 
男は部屋のドアノブに手をかけたまま振り返った

「えっと、そのヤらないんですか?
何もしないで帰るなんて
有り得ないです」

そう、欲求を満たさずに帰るのはおかしすぎる


「あんたヤりたいの?」
 

⏰:09/02/02 17:34 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#96 [蛍火]
 
不思議そうな顔をして私を見てくる

そんな訳ないでしょ!

好きで知らん男と寝る馬鹿がどこにいる


「それが…私の仕事だから」


私は下を向いてギュッと唇を噛み締めた

⏰:09/02/02 18:54 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#97 [蛍火]
 
「あんた変態だな」

変態!?

「なんでそーなんの!」

顔を上げ男を見ると
男は…クスクス笑っていた


笑うところ?
そこ笑うところなの?
てか何で私が笑われてんのよ

⏰:09/02/02 19:15 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#98 [蛍火]
 
「俺帰るけどー、あんたは仕事終わるまでこの部屋で好きに過ごしてていーから」

「いや私あなたが帰るなら待機室いかないと」

「あー大丈夫
あんたの帰るまでの時間.金払ったから」

はいぃ???
何言ってるんだこの男は!
そんなこと許されるの?

もう理解不能で頭が目回ってるよ絶対

⏰:09/02/02 19:31 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#99 [あーちゃん*~]
すごく面白いです
頑張ってください

⏰:09/02/02 19:58 📱:SH905i 🆔:TVvKRgGE


#100 [蛍火]
 
ガチャ

男はドアを開け出て行こうとする

「じゃ木曜日にねー」

「え!ちょっと!」

私は焦って男の腕を掴もうとした。…がサッと避けられ一言

「ばいばーい」


行ってしまった…。

⏰:09/02/02 21:52 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


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