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#81 [蛍火]
 
そんなの無理
これ以上寂しい思いさせたくない

それに万が一監禁とかされたら大変だ


「お断りします」


私は男の瞳を見てきっぱりと断った

⏰:09/02/02 00:44 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#82 [蛍火]
 
「なんで?」

男は怪訝そうな顔をしている

「嫌だからです」
「信用出来ない?」
「はい.当たり前です」
「ふーん」

ふーんて…

そう言うと椅子から立ち上がり
煙草を灰皿に押し付けた

⏰:09/02/02 01:06 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#83 [蛍火]
 
「こっちきて」

「何でですか?」
「いいから早く」

私は言われたように男の方まで近付いた


「きゃっ!」


近付いた途端
いきなり肩を掴まれ抱き寄せられた

⏰:09/02/02 01:53 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#84 [蛍火]
 
「離して下さい!」

力いっぱい男の胸を押し抵抗するがびくともしない

「一応客なんだけど」
「っ…!」

男の低い声が耳に響く


そうだ…こいつは客だった
すっかり忘れてたよ

私は抵抗をやめるしかなかった

⏰:09/02/02 10:17 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#85 [やな]
面白いな
更新楽しみに
してま〜す

⏰:09/02/02 10:25 📱:F706i 🆔:LGGVfAVw


#86 [蛍火]
 
「よく分かってるじゃん」

私の抵抗がなくなると男も抱き締める力を弱めた

そして私の首筋に顔を寄せる

私このまま抱かれちゃうのかな

断ったからだよね
やっぱり男は性欲の塊なんだ
ヤる事しか頭にないんだ

⏰:09/02/02 10:28 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#87 [蛍火]
やなさん

ありがとです
(*´・ω・`*)!

⏰:09/02/02 10:29 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#88 [蛍火]
 
男の唇が首筋をなぞる

そして首筋から鎖骨へゆっくりと移動する


腰に置いてある男の手はとても温かかい

今まで私を抱いてきた男とはどこか違う
私の冷たさも包み込むような

そんな温かさ

嫌だ、触らないで

こんな温かさ求めてない


―――――やめて
 

⏰:09/02/02 13:33 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#89 [蛍火]
 
ふと、男が顔を上げた

私と目が合う

「ねぇ」

「…何ですか」

男は私の耳に髪をかけ

「なんで泣いてんの」


そう耳元で言うと私から離れた

⏰:09/02/02 13:51 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#90 [蛍火]
 
「え…」

私が泣いてる…?
とっさに自分の頬を手で触り確かめた

手には光る水滴

…どうして

どうして私泣いてるの?

今まで仕事で泣いた事なんかなかったのに

⏰:09/02/02 15:02 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


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