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#131 [蛍火]
 

電車に揺られ辿り着いたのは東京

母から渡された通帳には200万入っていた

使いたくないけど
生きるには使うしかない

まずは住む家を探した

でも中学生に貸してくれる業者なんてそう簡単に見付からない

私は駅前で手当たり次第に声をかけ住ませてくれる人を探した

⏰:09/02/03 15:48 📱:auCA3C 🆔:fkLkKwkQ


#132 [蛍火]
 
すると1人のおばあちゃんが
私に耳を傾けてくれた


その人が大家のおばあちゃん

この人に出逢えなかったら
私は今頃どうなっていたんだろう

おばあちゃんは出産する時の
手続きにも手を貸してくれた

⏰:09/02/03 16:00 📱:auCA3C 🆔:fkLkKwkQ


#133 [蛍火]
 
そして無事出産することが出来た

私が望んで育てた実
私が望んで産んだ命


命名 望実


 

⏰:09/02/03 16:07 📱:auCA3C 🆔:fkLkKwkQ


#134 [蛍火]
 
でも私は本当に望実を産んでよかったのかな…?

これで正解だったのかな…?

望実が成長するに従って分からなくなる


そして母から貰った200万は出産費用と家賃、生活費で
いよいよ底がついた

⏰:09/02/03 16:37 📱:auCA3C 🆔:fkLkKwkQ


#135 [蛍火]
 
働かなきゃ…


中学生でも働ける場所
2人分の生活費が稼げる場所

そんな都合のいいバイトなんてある訳なかった。

あるとすれば




援助交際
 

⏰:09/02/03 16:43 📱:auCA3C 🆔:fkLkKwkQ


#136 [蛍火]
 
それだけは嫌だ
怖い、男の人が怖い

あの感覚を思い出すだけで吐き気がする


でもこのままでは生きていけない
お金がなきゃ望実も私も生きていけない


駄目。強くならなきゃ

私は 母になったんだから

⏰:09/02/03 16:53 📱:auCA3C 🆔:fkLkKwkQ


#137 [蛍火]
 
妖しい夜のホテル街にやってくると
覚悟を決めたはずなのに体が震え足がすくむ


すると50代半ばくらいの太った男と
まだ高校生であろう綺麗な女の子が仲良さげに歩いてきた


明らか援助交際
 

⏰:09/02/04 09:41 📱:auCA3C 🆔:Vl7Uzv2M


#138 [蛍火]
 
女の子は私とは正反対のように男に寄り添って歩く

怖くないの?
どうして笑顔でいられるの?

にこにこ笑いながら男に話しかけている


男を誘っているような癖のある声
パンツが今にも見えそうな程のミニスカート

⏰:09/02/04 09:47 📱:auCA3C 🆔:Vl7Uzv2M


#139 [蛍火]
 
分かった…

私はあの女の子になりきればいいんだ

そうすれば私は別人になれる

男と寝るのは私じゃない
私とは違う女の子

だから男なんて怖くないんだ

寧ろ男は金をくれる大切なお客さんだ

⏰:09/02/04 09:54 📱:auCA3C 🆔:Vl7Uzv2M


#140 [蛍火]
 
そして
この日から援交で金を稼ぐようになった


素の自分が弱い程、別の女を演じることは簡単だった


数え切れない程のセックスをした

だから男にはもう慣れたって思ってた

でも慣れていたのは私ではなく
私の作り出した別人の方だったんだ

⏰:09/02/04 10:07 📱:auCA3C 🆔:Vl7Uzv2M


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