冷たい彼女〔続編〕
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#130 [ゆーちん]
大きく息を吐く音がしたので、どうやら深呼吸はしてくれたみたい。
「今どこ?」
「心はどこなのよ。迎え行くから場所言って。」
:09/02/01 17:29
:SH901iC
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#131 [ゆーちん]
バイト後の幸せである、凜ちゃんのマンションだった俺。
素直に場所を言うべきか、それとも島にいると嘘をつくか。
「えーっと…」
「さっさと答えてよ!」
「…凜ちゃんのマンションです。」
:09/02/01 17:55
:SH901iC
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#132 [ゆーちん]
「10分後に外で待ってて。」
それだけ言うと、佐奈の電話は切れた。
何、正直に言ってんだよ俺。
嘘つけば、今から凜ちゃんが作ってくれたカレーライスが食えたのに…。
:09/02/01 17:55
:SH901iC
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#133 [ゆーちん]
「凜ちゃあ〜ん。」
「…何で半ベソかいてんの。」
「俺が殺人者になっても彼女でいてくれる?」
「…話が見えないよ。」
:09/02/01 17:56
:SH901iC
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#134 [ゆーちん]
シレッとする凜の態度。
余計に泣けてくるよ。
「佐奈ちゃんから電話があって、今から剛ぶっ殺すとか言ってんの。で、俺のこと迎えに来るってー。もうやだよ、あの人…。」
:09/02/01 17:57
:SH901iC
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#135 [ゆーちん]
げんなりしていると凜の表情が変わった。
「私も行く!」
マジでー。
もう、何か、やだ。
「凜ちゃんは来なくていいよ。」
:09/02/01 17:58
:SH901iC
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#136 [ゆーちん]
「何でよ。私だって佐奈ちゃん心配だもん。」
「僕、カレーライスが食べたい。」
「一晩寝かせたほうが美味しいの!ほら、出掛ける仕度して。」
:09/02/01 17:58
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#137 [ゆーちん]
電気やガスや戸締まりのチェックを済ませ、凜と一緒にマンションの外で佐奈の迎えを待つ。
「あ、来た。」
やたらうるさい車が、俺たちの真横に停車した。
窓から佐奈ちゃんが覗き出す。
:09/02/01 17:59
:SH901iC
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#138 [ゆーちん]
「凜ちゃん!こないだの朝ぶり〜。あの日はごめんね。お世話になりました。」
「ううん、気にしないで。今から剛さんのとこに行くんでしょ?」
「うん。息の根止めてくるー。」
:09/02/01 18:00
:SH901iC
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#139 [ゆーちん]
笑顔で言うセリフじゃないでしょ、佐奈ちゃん。
「私も行っていい?心だけじゃ頼りないだろうし。」
「あっ、そうだね。じゃあ凜ちゃんも乗って。」
:09/02/01 18:00
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