冷たい彼女〔続編〕
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#207 [ゆーちん]
ファッションセンスや佐奈にはもちろん、俺たちまでへの優しさ。
人として、男としてカッコイイじゃん。
何か…憧れる。
「もちろん。心くん、いつなら暇?」
店内に飾っていたカレンダーを見て、覚えている限りのバイトが休みの日を告げた。
:09/02/03 21:25
:SH901iC
:HYcai0m6
#208 [ゆーちん]
剛さんは携帯電話のカレンダーを見て確認している。
「OK。あとは凜ちゃんの都合聞かないとね。」
「凜ちゃんってバイトしてんのー?」
佐奈ちゃんの質問に俺は『していない。』と答えた。
:09/02/03 21:30
:SH901iC
:HYcai0m6
#209 [ゆーちん]
凜の家は金持ちで、親から毎月有り余るほどのお金が振り込まれているらしい。
バイトなんかしなくても、凜は好きなように過ごせる。
羨ましい事だよな。
凜はどう思ってるのかは、わかんないけど…。
:09/02/03 21:31
:SH901iC
:HYcai0m6
#210 [ゆーちん]
「んじゃ、また行ける日わかったら連絡してよ。調整して、行ける日が合えば飯に行こうな。」
「はい!ありがとうございます!」
約束を交わしたところで、二人のラーメンが出来上がった。
何だかんだで食べ終わった佐奈たちは、またねと言って仲良く帰って行った。
:09/02/03 21:32
:SH901iC
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#211 [ゆーちん]
佐奈、今日は1杯しか食べなかった。
調子でも悪いのかな?
あ、もしかして剛さんの前だからぶりっ子してるとか?
何だかんだ言って、あいつも女の子なんだなぁ〜。
「江森、何笑ってんだ?」
:09/02/03 21:32
:SH901iC
:HYcai0m6
#212 [ゆーちん]
マスターが俺の顔を不思議そうに覗き込んでいた。
「えっ、俺、笑ってました?」
「前にもこんな事あったよな。お前やっぱどっか悪いのか?だったら無理すんじゃねぇぞ?」
「アハハ…大丈夫っすよ。すみません。」
:09/02/03 21:35
:SH901iC
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#213 [ゆーちん]
そのあとは、きちんと気を引き締めて仕事に取り組んだ。
めり張りは付けないとね。
無我夢中で働いていると、あっという間に上がる時間。
「お疲れ様でした!」
:09/02/03 21:36
:SH901iC
:HYcai0m6
#214 [ゆーちん]
店を飛び出し、凜のマンションまで急いだ。
息を切らしながら、インターホンを鳴らす。
「はい。」
「俺。」
:09/02/03 21:36
:SH901iC
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#215 [ゆーちん]
合い鍵を使わなくても、こうやってインターホン鳴らして入る事を覚えた俺。
つーか普通、こっちが常識だよな。
合い鍵使っていきなり行くのも非常識っていうか…。
島にいた頃は、プライバシーだのマナーだの、そんなの全然考えなかったから、本島に通うようになって改めて気付かされる事ばっか。
:09/02/03 21:37
:SH901iC
:HYcai0m6
#216 [ゆーちん]
何が普通で、何が普通じゃないのか。
なかなか難しいよ。
鍵が開き、中に入る。
「どちら様?」
意地悪く笑う凜が出迎えてくれた。
「俺様。」
「つまんない。」
「ウケると思ったんだけどな。」
:09/02/03 21:37
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