冷たい彼女〔続編〕
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#31 [ゆーちん]
「んじゃ、またな。」
「バイバイ!」
「また集まろうね。」
香奈、凜と大輝、そして俺と凜ちゃん。
三方向にそれぞれ歩き出した。
みんなが見えなくなったところで俺らは手を繋いだ。
:09/01/30 13:29 :SH901iC :ppkzlLQA
#32 [ゆーちん]
「凜ちゃんの手、いつも冷たいねー。」
「そう?」
「俺がいつでも温め‥」
「調子乗ってると海に沈められるよ。」
「…。」
「アハハッ。」
凜ちゃんが小さく笑った。
:09/01/30 13:30 :SH901iC :ppkzlLQA
#33 [ゆーちん]
可愛い。
嬉しい。
幸せ。
だんだんと凜の手が暖まって来たというところで、マンションに到着。
:09/01/30 13:30 :SH901iC :ppkzlLQA
#34 [ゆーちん]
「上がってく?」
「いいの?」
「ダメって言っても来るんでしょ。」
尻尾を振りながら凜に続いて部屋へと入った。
「お邪魔しまーす。」
いつ来ても思うんだ。
…広い。
一人暮らしにしては広すぎるよ、この部屋は。
:09/01/30 13:31 :SH901iC :ppkzlLQA
#35 [ゆーちん]
寂しくないのかと聞いても、『平気。』の一点張り。
絶対寂しくないわけない。
「何か飲む?」
凜の部屋は、杉浦のじいちゃん家にいた部屋と同じ匂いがする。
「うん。」
「コーヒー、紅茶、ココア。どれにする?」
キッチンからの凜の質問に『ココア。』と答えた。
:09/01/30 13:33 :SH901iC :ppkzlLQA
#36 [ゆーちん]
数分後には、凜が作ってくれた温かいココアを飲む俺がいる。
俺の隣には、この甘くて美味しいココアを作ってくれた凜ちゃんがいて。
この上ない幸せを感じながら、少しだけ体を凜に寄り添わせた。
「この前、美帆と遊んだんだけど、益々レゲエ一色な感じになって来てたよ。」
:09/01/30 13:34 :SH901iC :ppkzlLQA
#37 [ゆーちん]
そういえば美帆の部屋、レゲエちっくだったっけ。
美帆の部屋に行ったのって確か…あぁ、そうだ。
凜ちゃんが島を出るって俺に言った日だ。
バレンタインだったよな。
たった2ヵ月前なのに、何十年も前に思える。
:09/01/30 13:34 :SH901iC :ppkzlLQA
#38 [ゆーちん]
あの日、美帆に喝を入れてもらってなかったら俺は今頃この部屋にいないかもしんない。
マジ、美帆には感謝だわ。
「Bガールって言うの?超似合ってたよ。」
「そっかぁ。美帆って香奈と同じ高校だよな。」
:09/01/30 13:38 :SH901iC :ppkzlLQA
#39 [ゆーちん]
「うん。でも科が違うからなかなか会わないらしいよ。私も澪や千夏と同じ学校だけど、科が違うせいで滅多に会わないもん。」
少しずつココアを飲みながら、他愛もない会話をする。
:09/01/30 13:39 :SH901iC :ppkzlLQA
#40 [ゆーちん]
ココロが落ち着くっつーか、安らぐっつーか、癒されるっつーか。
俺にとって凜ちゃんは、もう必要不可欠な存在なんだよね。
:09/01/30 13:39 :SH901iC :ppkzlLQA
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