冷たい彼女〔続編〕
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#490 [ゆーちん]
その日のバイトでの先輩は、とんでもなくご機嫌で常連さんにも『何かいい事あったのか?』とからかわれていたぐらい。
喜ばれる事をすると、自分を褒めたくなるのはなぜなんだろう。
そんな事を思うのは、俺ぐらいなのかな?
:09/02/24 08:16 :SH901iC :cic0lmnk
#491 [ゆーちん]
毎日が楽しそうな竜や千夏、それに先輩を見ていると、いつの間にか秋が近付いていた。
竜は相変わらず友達以上恋人未満の関係を楽しんでいるらしく、告白する機会を伺っているらしい。
:09/02/24 08:18 :SH901iC :cic0lmnk
#492 [ゆーちん]
千夏と先輩はもうあと一歩。
お互い好きなのに、どちらも照れてしまい告白できずにいる。
そんなじれったい関係、見ているこっちがウズウズしてしまうんだ。
そんな秋の入り口。
凜の人生も変化しようとしていた。
:09/02/24 08:18 :SH901iC :cic0lmnk
#493 [ゆーちん]
:09/02/24 08:19 :SH901iC :cic0lmnk
#494 [ゆーちん]
○●○●○●○
震える声
○●○●○●○
:09/02/26 18:13 :SH901iC :RwRUDo6M
#495 [ゆーちん]
「冬休みにね両親が来るの。」
凜はマグカップを握りながら呟いた。
「そうなの?よかったね。」
ココアを飲んだ凜の表情は【よかった】とは程遠いものだった。
:09/02/26 18:14 :SH901iC :RwRUDo6M
#496 [ゆーちん]
「そうでもないよ。」
「どうして?」
「今までは海外を飛び回ってたんだけど、来年からはアメリカに留まれるみたいなんだ。」
「へぇ、いいねアメリカ。」
軽い気持ちで聞いていたけど、凜の次の言葉で俺の心臓は大きく波打った。
:09/02/26 18:15 :SH901iC :RwRUDo6M
#497 [ゆーちん]
「私をアメリカに連れて行くって、お父さん張り切ってるんだって。」
…それって、つまり。
「凜ちゃんがアメリカに行っちゃうって事?」
「…かもしれない。」
:09/02/26 18:16 :SH901iC :RwRUDo6M
#498 [ゆーちん]
思わず凜の手を握っていた俺。
「泣きそうなんだけど。」
「フフッ。何で?」
「凜ちゃんいないと生きてけないもん。」
そんな女々しい事を言ってる男なんて、頼りないって思われただろうな。
:09/02/26 18:17 :SH901iC :RwRUDo6M
#499 [ゆーちん]
だけど本当なんだ。
俺は凜がいないと無理だから。
海外なんかに行くだなんて、耐えられない。
「寂しいから行かないで。」
「…その言葉をどうして卒業の時に言ってくんなかったのよ。」
:09/02/26 18:18 :SH901iC :RwRUDo6M
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