冷たい彼女〔続編〕
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#611 [ゆーちん]
どうやら大輝も竜も剛さんに惚れちゃった系?
剛さんは渡さないぞー。
「また明後日ね。俺の車で空港まで行くから、ここで待ってて。迎え行くよ。」
「はい、わかりました!」
「あざっす!」
:09/03/03 13:25 :SH901iC :OEIUmAW2
#612 [ゆーちん]
剛さんとさよならし、フェリーに乗ると大輝と竜に褒められた。
「お前みたいに素直になるわ、俺。」
竜が言った。
「告んの?」
「…ん、たぶん。」
「剛さん言ってたじゃん。後に続けって。頑張れよ。」
:09/03/03 13:26 :SH901iC :OEIUmAW2
#613 [ゆーちん]
竜が笑った。
照れてた。
うまくいけってココロから願ってやった。
「なぁ心。」
大輝がいつになく静かな声で名前を呼んだ。
「ん?」
:09/03/03 13:27 :SH901iC :OEIUmAW2
#614 [ゆーちん]
「寂しくないの?不安になんないの?」
「…寂しいよ、不安だよ。」
「平気なの?」
「平気じゃない。でもか寂しさとか不安も引っくるめて、アメリカいってらっしゃいって今なら送り出せる気がすんの。」
:09/03/03 13:28 :SH901iC :OEIUmAW2
#615 [ゆーちん]
「フッ、何それ。よくわかんねぇぞ。」
竜が笑った。
「だな。」
大輝も笑った。
「お前らにわかってもらわなくても凜ちゃんにわかっててもらえればいいし。」
俺も笑った。
:09/03/03 13:28 :SH901iC :OEIUmAW2
#616 [ゆーちん]
そんな送別会の翌日、朝から凜のマンションに行くと部屋はからっぽだった。
「何か…家具がないと余計に広く感じるね。」
「そう?」
「荷物はもうアメリカ送ったの?」
「うん。」
:09/03/03 13:29 :SH901iC :OEIUmAW2
#617 [ゆーちん]
最後のデートくらい笑っていたかったのに、なぜか初っ端から凜はモジモジとぎこちない。
「どしたの?体調不良?昨日騒ぎすぎたとか?」
「…すっごく恥ずかしいお願いしてもいい?」
「何?」
「心がはめて。」
:09/03/03 13:30 :SH901iC :OEIUmAW2
#618 [ゆーちん]
そう言って差し出したのは昨日俺があげた指輪だった。
「これから毎日は自分でつけてかなきゃじゃん。でも心がいる時は心がはめて欲しいの。」
「いいよ、お安い御用だね。」
:09/03/03 13:31 :SH901iC :OEIUmAW2
#619 [ゆーちん]
指輪を手に取り、昨日みたく凜の細い指にはめてあげた。
「安物だけど愛たっぷりだからねぇ。」
「ん。それから…」
「何?」
「あーっ…やっぱ恥ずかしい。」
「何、気になるじゃん。」
:09/03/03 13:32 :SH901iC :OEIUmAW2
#620 [ゆーちん]
凜は俯きながら小声で言った。
「…やりたい。」
「え?」
「…心と…エッチし‥」
可愛くて愛しくていじらしくて、キスしながら押し倒してやった。
凜が俺を求めてくれて嬉しかった。
:09/03/03 13:33 :SH901iC :OEIUmAW2
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