冷たい彼女〔続編〕
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#627 [ゆーちん]
「心、あのね。」

「んー?」

「昨日嬉しかったよ。」

「そ?そう言ってもらえて俺も嬉しい。」

「あの言葉も、この指輪も私の宝物だ。私、正直な話ね…自然消滅とかするのかもって思ってたんだ。」

⏰:09/03/03 13:38 📱:SH901iC 🆔:OEIUmAW2


#628 [ゆーちん]
肩を抱き寄せ、もたれながら凜は話を続けた。


「子供の恋愛程度で私たちは終わっちゃうのかと思ったんだけど、そうじゃなかった。心とずっと一緒にいられるんだって確信できた。」

⏰:09/03/03 13:38 📱:SH901iC 🆔:OEIUmAW2


#629 [ゆーちん]
凜の髪はサラサラで、安心できる手触り。


「あんな大勢の前で恥ずかしい事言っちゃってさ…私は幸せ者だね。心の事、信じてるからね。」


俺の腹回りをギュッと抱きしめてきた凜が愛おしい。

⏰:09/03/03 13:39 📱:SH901iC 🆔:OEIUmAW2


#630 [ゆーちん]
「昨日も言ったけど俺、凜ちゃんいないと無理なんだ。だからずっと待ってるよ。」

「私も。心じゃないと無理。待っててね。約束だから。」

「約束する。」


今日の凜はなんだかとても素直で健気で可愛くて甘えん坊で。

⏰:09/03/03 13:40 📱:SH901iC 🆔:OEIUmAW2


#631 [ゆーちん]
「ねぇ。」

「ん?」

「愛してる。」

「俺も愛してるよ。」


誓いのキスは、凜の涙の味がした。

⏰:09/03/03 13:41 📱:SH901iC 🆔:OEIUmAW2


#632 [ゆーちん]
●○●○●○●

>>2

●○●○●○●

⏰:09/03/03 13:41 📱:SH901iC 🆔:OEIUmAW2


#633 [ゆーちん]
○●○●○●○

ラブレター

○●○●○●○

⏰:09/03/04 21:57 📱:SH901iC 🆔:ulwxVi1I


#634 [ゆーちん]
凜ちゃんへ。


元気?


風邪ひいてない?


お腹痛くない?


金髪野郎にそそのかされてない?


俺は元気です。


だってバイトの時給が上がったんだもん。


超嬉しい〜。

⏰:09/03/04 21:58 📱:SH901iC 🆔:ulwxVi1I


#635 [ゆーちん]
「何書いてんの?」


竜が覗き込んだ。


「ラブレター。見ないでよ。」

「見られて困るなら教室で書くな。」


ニヒッって笑った俺たちは、高校2年生。


「俺も書こっかな。」


そう言って竜は新品の便せんに、スラスラと文字を書いてく。


ものの数十秒で完成したラブレターは、字が泳いでいた。

⏰:09/03/04 21:59 📱:SH901iC 🆔:ulwxVi1I


#636 [ゆーちん]
「きったねぇ字。」

「心も人のこと言えねぇぞ。」


竜のラブレターにはこう書いてあった。


【俺は元気。だから凛ちゃんも元気だろうね。この前、心のバイト先に彼女とラーメン食い行ったんだ。そしたらあいつ、客の姉ちゃんにデレデレだったから殴っといたよ。じゃっ。竜より。】

⏰:09/03/04 22:01 📱:SH901iC 🆔:ulwxVi1I


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