冷たい彼女〔続編〕
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#105 [ゆーちん]
時計を見ると、時間が迫って来ていた。
「あぁー、やばい。んじゃ帰るね。」
「気をつけなよ。」
凜に玄関まで見送ってもらい、俺は島に帰る為にフェリー乗り場まで急いだ。
:09/01/31 21:17 :SH901iC :27oj1HQU
#106 [ゆーちん]
翌日。
いつものようにフェリーに乗りながら登校していた時だった。
凜からの着信。
「おはよー。」
「おはよ。朝から元気だね。」
相変わらず、朝はテンションの低い凜。
「大輝のがテンション高いけどね。それより佐奈は?」
:09/02/01 15:14 :SH901iC :lGeUBDQs
#107 [ゆーちん]
「さっき帰った。やっぱりお酒飲んでたみたいで心に会ったの覚えてないって。」
凜は小さく笑った。
いやいや、笑い事じゃないっすよ。
大変だったんだよ、俺。
なのに佐奈ちゃん、覚えてないって…酷すぎ。
:09/02/01 15:14 :SH901iC :lGeUBDQs
#108 [ゆーちん]
「信じられないんですが。」
「ドンマイだね。佐奈ちゃん、起きた瞬間に叫んでたよ。ここどこーって。」
「そりゃ覚えてないなら、自分のいる場所わかんねぇわな。」
「昨日の事話したら、ラーメンなんか食べてないって言ってたけど?」
:09/02/01 15:15 :SH901iC :lGeUBDQs
#109 [ゆーちん]
いやいや。
食べてないとは言わせないよ。
3杯も食べといて、記憶にないと?
「でも剛さんが浮気したって騒いでたのは覚えてたみたいで、剛に会うって言って慌てて帰ってったよ。」
「そっか。まぁ何にせよ、ありがとうね。」
「いいえ。」
:09/02/01 15:15 :SH901iC :lGeUBDQs
#110 [ゆーちん]
凜との電話が終わる頃、本島に着いた。
本島のフェリー乗り場から学校まで、竜と大輝と歩きながら昨日の事を話した。
竜も大輝も大笑い。
「さすが西山佐奈。」
「そういうマシンガン的なとこ、変わってないねー佐奈。」
:09/02/01 15:31 :SH901iC :lGeUBDQs
#111 [ゆーちん]
「俺のとこ来てラーメン3杯食べたの覚えてないのは、ある意味バカでしょ?」
「あぁー、確かに。」
「バカっつーか、佐奈はやる事が昔から極端なんだよな。」
「だよな。やけ食いにも限度があるっつーの。」
:09/02/01 15:32 :SH901iC :lGeUBDQs
#112 [ゆーちん]
竜と大輝で佐奈の事を話しながら盛り上がった。
佐奈がいない時は呼び捨てにしている俺らだけど、実際、本人がいたら絶対呼び捨てなんかしない。
つーか、できない。
:09/02/01 15:32 :SH901iC :lGeUBDQs
#113 [ゆーちん]
島の男はみんな佐奈にビビってたんだ、小さい時から。
昔から怖くって逆らうと絶対泣かされてた。
女王様って感じ。
だから逆らう気は更々ない。
そんな女王様の暴走っぷりも、なんだか愛着があるっつーか…憎めないんだよね。
:09/02/01 15:33 :SH901iC :lGeUBDQs
#114 [ゆーちん]
いつも通り学校を終え、放課後はバイトだった。
そして昨日と同じ時間、また佐奈が来た。
「おっすー、心、久しぶり!」
「いらっしゃいませ、佐奈ちゃん。久しぶりじゃないよ、昨日会ったんだから。」
:09/02/01 15:34 :SH901iC :lGeUBDQs
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