冷たい彼女〔続編〕
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#11 [ゆーちん]
5人で撮った写真のほとんどが、なぜか俺だけ顔半分しか写ってないのだ。


撮る人が同じで、その人の意地悪ならまだしも…撮る人、撮る人、みんな違ったのに…。


何かの呪いでしょうか?

⏰:09/01/30 13:14 📱:SH901iC 🆔:ppkzlLQA


#12 [ゆーちん]
「真ん中来ればこんな目にあわなくて済んだのにねぇ〜。アハハハ!この心、まじウケる!」


コップの水をぶっかけてやろうかと思ったけど、そんな事したら自分の血を見る事になるだろうから却下。


香奈には逆らえない、情けない男は、コップの水をグイッと飲み干した。

⏰:09/01/30 13:14 📱:SH901iC 🆔:ppkzlLQA


#13 [ゆーちん]
「てか、凛は?まだ?」


写真を見終わった香奈は、注文したアイスクリームを食べながら俺に聞いた。


「少し遅れるって。」

「そっか。」

「俺、凛ちゃんと会うの引っ越し以来だわ。」


と、竜が言うと大輝も『俺もだ。』と続いた。

⏰:09/01/30 13:18 📱:SH901iC 🆔:ppkzlLQA


#14 [ゆーちん]
「私も数えるくらいしか遊んでないな。心は?結構会ってんの?」


香奈の問い掛けに、俺は鼻高々と答えた。


「僕、凛ちゃんの部屋の合い鍵持ってますからぁ。」


まぁ、このあとの3人の反応はお決まりだけどね。


「ふーん。」

「あっそ。」

「そうなんだ。」

⏰:09/01/30 13:18 📱:SH901iC 🆔:ppkzlLQA


#15 [ゆーちん]
「何さ、その薄い反応。まぁいいや。この合い鍵のおかげで、高校入ってから結構会ってるよ!」


俺はポケットから鍵を取り出し、3人に見せ付けた。

⏰:09/01/30 13:19 📱:SH901iC 🆔:ppkzlLQA


#16 [ゆーちん]
高校に入学して数週間。


男3人は同じA高校で、毎朝、島からフェリーで登校している。


香奈は女子の多いB高校で寮生活をしている。


そして凛は、C高校に通い、学校から近いマンションで一人暮らしをしていた。

⏰:09/01/30 13:19 📱:SH901iC 🆔:ppkzlLQA


#17 [ゆーちん]
みんなそれぞれの道を進んでいる。


同級生や仲間と離れ離れになるのは寂しいけど、こうやってたまに会えば何とか頑張れる気がするんだ。

⏰:09/01/30 13:20 📱:SH901iC 🆔:ppkzlLQA


#18 [ゆーちん]
「みんなバイトしてんの?」


香奈の質問に大輝が答えた。


「竜はコンビニだよな。俺はスーパーのレジ打ち。心はラーメン屋だっけ?」

「おう。」


俺のバイト先であるラーメン屋は、凛ちゃんのマンションから近いんだ。

⏰:09/01/30 13:20 📱:SH901iC 🆔:ppkzlLQA


#19 [ゆーちん]
A高からも近いし、凛ちゃんのマンションからも近い。


なかなかナイススポットにあるバイト先でしょ?


「へぇ。私もバイトしないとなぁ。」

「バイト探してんの?」

「彼氏はバイトなんかしなくていいって言うけど、やっぱお金は必要だしね。早く見つけないと。」

⏰:09/01/30 13:21 📱:SH901iC 🆔:ppkzlLQA


#20 [ゆーちん]
なんて話をしていると、最後の待ち人来たる。


「お待たせ!」


俺の彼女、杉浦凛の登場。


「り〜ん!久しぶりじゃん!」


香奈との抱擁を済ませ、俺の隣に座った凛。

⏰:09/01/30 13:22 📱:SH901iC 🆔:ppkzlLQA


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