冷たい彼女〔続編〕
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#124 [ゆーちん]
2杯目を食べ終えたところで、俺のバイトが終わり、佐奈と一緒に店を出た。
昨日と合わせて計5杯。
なぜ太らないんだ、西山佐奈。
そんな大食い女の車に乗って、フェリー乗り場まで送ってもらった。
:09/02/01 16:18
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#125 [ゆーちん]
「ありがとね、佐奈ちゃん。」
「おうよ。んじゃまたね。」
俺を降ろすと軽快に走り去った佐奈の車。
これから佐奈、どうなるんだろ。
彼氏と上手くいけばいいな…なんて、ちゃっかり願いながら俺は島へと帰る。
:09/02/01 16:19
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#126 [ゆーちん]
それからしばらくは佐奈がラーメン屋に現れる事もなければ、連絡もなかった。
台風みたいな人だ。
凜にも連絡はなし。
どうしてんだろ、大丈夫だったかな。
…なーんて、心配なんかしなければよかったと今更後悔。
:09/02/01 17:25
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#127 [ゆーちん]
佐奈台風が再び俺らの元に上陸したのは、夏休みを2日後に控えた、とても暑苦しい日だった。
「もっしー、心?」
「久しぶりだね、佐奈ちゃん。」
電話の向こうからは明るい佐奈の声。
「今から剛ぶっ殺しに行くけど、一緒に行くぅー?」
:09/02/01 17:26
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#128 [ゆーちん]
おいおいおいおい…西山さんが『ぶっ殺す』とか言わないでよ。
洒落になんないから!
「ちょっ、ちょっと佐奈ちゃん、落ち着いて!」
「落ち着いてるよー。」
まぁ確かに、落ち着いてはいる。
:09/02/01 17:28
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#129 [ゆーちん]
でも落ち着きすぎて恐い。
「とりあえず深呼吸して。」
「は?私に命令?」
「あぁー、ごめん。深呼吸して下さい。」
「何でしなきゃなんないのよ。もぉ…ハァ〜。」
:09/02/01 17:28
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#130 [ゆーちん]
大きく息を吐く音がしたので、どうやら深呼吸はしてくれたみたい。
「今どこ?」
「心はどこなのよ。迎え行くから場所言って。」
:09/02/01 17:29
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#131 [ゆーちん]
バイト後の幸せである、凜ちゃんのマンションだった俺。
素直に場所を言うべきか、それとも島にいると嘘をつくか。
「えーっと…」
「さっさと答えてよ!」
「…凜ちゃんのマンションです。」
:09/02/01 17:55
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#132 [ゆーちん]
「10分後に外で待ってて。」
それだけ言うと、佐奈の電話は切れた。
何、正直に言ってんだよ俺。
嘘つけば、今から凜ちゃんが作ってくれたカレーライスが食えたのに…。
:09/02/01 17:55
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#133 [ゆーちん]
「凜ちゃあ〜ん。」
「…何で半ベソかいてんの。」
「俺が殺人者になっても彼女でいてくれる?」
「…話が見えないよ。」
:09/02/01 17:56
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