冷たい彼女〔続編〕
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#135 [ゆーちん]
げんなりしていると凜の表情が変わった。
「私も行く!」
マジでー。
もう、何か、やだ。
「凜ちゃんは来なくていいよ。」
:09/02/01 17:58
:SH901iC
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#136 [ゆーちん]
「何でよ。私だって佐奈ちゃん心配だもん。」
「僕、カレーライスが食べたい。」
「一晩寝かせたほうが美味しいの!ほら、出掛ける仕度して。」
:09/02/01 17:58
:SH901iC
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#137 [ゆーちん]
電気やガスや戸締まりのチェックを済ませ、凜と一緒にマンションの外で佐奈の迎えを待つ。
「あ、来た。」
やたらうるさい車が、俺たちの真横に停車した。
窓から佐奈ちゃんが覗き出す。
:09/02/01 17:59
:SH901iC
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#138 [ゆーちん]
「凜ちゃん!こないだの朝ぶり〜。あの日はごめんね。お世話になりました。」
「ううん、気にしないで。今から剛さんのとこに行くんでしょ?」
「うん。息の根止めてくるー。」
:09/02/01 18:00
:SH901iC
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#139 [ゆーちん]
笑顔で言うセリフじゃないでしょ、佐奈ちゃん。
「私も行っていい?心だけじゃ頼りないだろうし。」
「あっ、そうだね。じゃあ凜ちゃんも乗って。」
:09/02/01 18:00
:SH901iC
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#140 [ゆーちん]
そうだね、って…頼りないと思うなら最初から呼ばないでよ。
助手席に乗り込んだ凜。
後部座席に乗り込んだ俺。
何か、女って怖いよねー。
「浮気は誤解だって剛がずっと言って来てて、信じてやろうかなって思ってた矢先なの。知らない女が剛の部屋入ってくの見たって情報入ってさ。今から殴り込みよ。」
:09/02/01 18:02
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#141 [ゆーちん]
素で怖い。
女の情報網の凄さはあなどってはいけないんだって竜たちにも教えてあげないと。
「前も聞いたけど本当に浮気かな?」
その凜の質問に佐奈は小さく呟きながら答えた。
:09/02/01 18:02
:SH901iC
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#142 [ゆーちん]
「…浮気じゃなきゃ女を家に連れ込まない。」
佐奈はアクセルを強く踏み、車は剛さんの家へと走って行った。
15分もすれば剛さんの住むアパートに到着した。
車を降りると、佐奈は力強い足で歩く。
:09/02/01 18:35
:SH901iC
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#143 [ゆーちん]
俺と凜は佐奈の後ろをついて歩く。
ドアに手をかけ、キーケースの中から鍵を出し、簡単にドアを開けた。
きっと合い鍵なんだろう。
:09/02/01 18:36
:SH901iC
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#144 [ゆーちん]
「…チッ。逃げられた。」
玄関を見て佐奈は呟いた。
靴は男性物のスニーカーしかない。
この部屋に女性はいないようだ。
:09/02/01 18:36
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