冷たい彼女〔続編〕
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#337 [ゆーちん]
海を眺めながら何をするわけもなく、ぼーっとしたり、話したい事を話したり。
やっぱりこの島が1番。
のんびりできて、羽根伸ばせて、安らげて。
それに…
:09/02/06 12:22
:SH901iC
:ML7ZPUMw
#338 [ゆーちん]
「凜ちゃーん。」
「ん?」
「チューしようよ。」
「やだよ。すぐそこに人いるし。」
「バレないって。」
「変たっ‥」
好きな人が隣にいて。
海で騒ぎ回る人達に隠れながらしたキスは、子供の笑い声がBGM。
:09/02/06 12:22
:SH901iC
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#339 [ゆーちん]
唇が離れると『バカ心。』と言って、笑ってた。
「凜ちゃんとチューできんなら、バカでも変態でも何だっていいもぉん。」
そんな俺を嘲笑った凜。
ちょっとばかり、顔が赤くなってた気がする。
本当、可愛い。
:09/02/06 12:23
:SH901iC
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#340 [ゆーちん]
次に凜と会ったのは2日後だった。
バイトに行く為、フェリー乗り場にいた時。
「心!」
見覚えのある白いワンピース姿の凜。
「凜ちゃん!偶然だね。」
「今からバイト?」
「そうだよ。凜ちゃんは?本島に行くの?」
:09/02/06 13:18
:SH901iC
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#341 [ゆーちん]
「ううん。」
凜の表情が少し変わったのがわかった。
「どうしたの?」
「親が、来るの。」
「えーっ!」
つい、叫んでしまった。
それほど驚く出来事なんだ。
海外を忙しく飛び回る凜の親が来るって事は。
:09/02/06 13:19
:SH901iC
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#342 [ゆーちん]
卒業式や入学式にも出席できない程、忙しいみたいなのに…。
「よかったね。それで凜ちゃんはお迎えに来たって訳?」
「うん。」
「そっか。会うの久しぶりなんじゃない?」
「一年以上会ってないからちょっと緊張しちゃう。」
:09/02/06 13:20
:SH901iC
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#343 [ゆーちん]
困った表情の凜を見て、悲しくなった。
親と久しぶりに会えるのに、嬉しくないのかなって。
「大丈夫、大丈夫。元気な姿見せてあげなよ〜?」
:09/02/06 13:21
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#344 [ゆーちん]
「うん。心の事、機会があったら言うつもりだから。」
「俺の事?」
「彼氏だよ、って。」
:09/02/06 13:21
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#345 [ゆーちん]
さっきまで悲しんでたくせに、その言葉で有頂天になってる俺。
「えへへ〜。」
「そのデレデレした顔やめて。気持ち悪いから。」
早めに家を出て来てよかった。
フェリーの時間までまだ少しある。
こんなところで凜に会えるなんて思ってなかったから、すっげぇ得した気分。
:09/02/06 13:22
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#346 [ゆーちん]
1秒でも長く話したいって思ってしまう。
「ごめんちょ。つーか、昨日楽しかった?澪と遊んだんだろ?」
「あぁ…うん。まぁ。」
今日の凜の顔は忙しい。
コロコロと変わってく表情。
:09/02/06 13:24
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