冷たい彼女〔続編〕
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#385 [ゆーちん]
と、まぁ拍子抜けした俺。


そんな俺に佐奈は言った。


「澪の彼氏は、心みたいに喜ばなかったんだ。だから中絶も考えてる。でも産みたい気持ちもある。心が言ったように現実的に考えると金銭的に苦しい。命が関わってる事だからさ、澪も悩んでるんだよ。」

⏰:09/02/15 09:42 📱:SH901iC 🆔:7e12d.8w


#386 [ゆーちん]
あっさり言い終わった佐奈は、また漬け物を頬張る。


俺が理解するのに、佐奈は漬け物を3度口に運んだ。


「澪、妊娠したの?」

「理解するの遅い。バカ。」


やっと理解できたのに、佐奈に叱られた。

⏰:09/02/15 09:43 📱:SH901iC 🆔:7e12d.8w


#387 [ゆーちん]
「とりあえず澪は島の女にしか相談してないから、心は知らないフリしてなよ。心に言うつもり無かったけど、隠し事って私苦手でさぁ…」


あぁ、昔からそう。


佐奈に内緒話だよって言ったはずの話が次の日には流出。

⏰:09/02/15 09:44 📱:SH901iC 🆔:7e12d.8w


#388 [ゆーちん]
剛さんの時といい、隠し事が嫌いなようだ。


「私は隠し事が嫌いって澪もわかって相談したんだろうし、まぁ心に知られたところで澪は困ったりしないでしょ。島の人間だし。あっ、でもまだ竜や大輝にも言っちゃダメだからね。」

⏰:09/02/15 09:45 📱:SH901iC 🆔:7e12d.8w


#389 [ゆーちん]
一気に言い終わった佐奈。


漬け物もからっぽになり、佐奈は席を立った。


「私ちょっと澪んとこ行って来るわ。」

「じゃあ私も行く。」


そう言って香奈も立ち上がった。


西山姉妹はトメばあちゃんに挨拶して、食堂から出て行った。

⏰:09/02/15 09:46 📱:SH901iC 🆔:7e12d.8w


#390 [ゆーちん]
台風が過ぎ去った気分。


「凜ちゃん詳しく教えてくれる?」

「聞かれると思った。」


苦笑いした凜も立ち上がり、昼ご飯代をトメばあちゃんに支払い、食堂の外に出た。

⏰:09/02/15 09:47 📱:SH901iC 🆔:7e12d.8w


#391 [ゆーちん]
俺も慌てて凜を追い掛け、外に出る。


たまらなく熱い日差しが襲って来た。

⏰:09/02/15 09:48 📱:SH901iC 🆔:7e12d.8w


#392 [ゆーちん]
「今日は心の家に行きたいなぁ。」

「うん、いいよ。それより聞きたい事だらけなんだけど。」

「家についたら話すよ。」

「…うん。」


日影を歩く凜。


その隣を歩く俺。

⏰:09/02/15 10:32 📱:SH901iC 🆔:7e12d.8w


#393 [ゆーちん]
「で、本当に妊娠してないの?」

「してない。」

「…なんか、つまんないの。」

⏰:09/02/15 10:33 📱:SH901iC 🆔:7e12d.8w


#394 [ゆーちん]
台風のような姉妹がなぜ食堂に来たのかが未だにわからない。


そんな中、俺の家につくともう一つの台風がいる事に気付いた。


「凜ちゃーん!いらっしゃい!」


ハイテンションママ。


「お久しぶりです。」

⏰:09/02/15 10:34 📱:SH901iC 🆔:7e12d.8w


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