冷たい彼女〔続編〕
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#432 [ゆーちん]
翌日は朝から気が重かった。
澪の運命の日だから。
澪の彼氏が、今日結論を出そうと言って来た。
で、答えが出たら凜、香奈、千夏、美帆、そしてなぜか佐奈が集合して報告するっつう事になったらしい。
:09/02/21 16:54
:SH901iC
:ZBtiAM72
#433 [ゆーちん]
何時にどこで集合してるのかもわからず、学校に言って授業受けて、弁当食って、先生に叱られて…で、バイト。
「江森、どったの?」
一緒にバイトをしている先輩が、俺の顔を覗き込んできた。
「何がっすか?」
「今日の江森、やけに静かだなぁと思って。」
:09/02/21 16:54
:SH901iC
:ZBtiAM72
#434 [ゆーちん]
「そうっすか?」
「あぁ、もしかして彼女と喧嘩でもした?」
「してないっすよ。」
「それにしても江森の彼女って、よく食うよな。すっげぇ派手だし、年上だろ?」
はぁ?
先輩、誰かと勘違いしてる。
:09/02/21 16:55
:SH901iC
:ZBtiAM72
#435 [ゆーちん]
「誰の話ですか?」
「夏休み前、ラーメン3杯くらい食いに来てたの、あれ彼女だろ?あ、もしかしてもうその人とは別れてるとか?」
バツの悪そうな顔をした先輩。
分かれてるも何も、付き合ってないし、その人と。
:09/02/21 16:55
:SH901iC
:ZBtiAM72
#436 [ゆーちん]
「あれは彼女じゃないっすよ。」
「え?そうなの?」
すごく驚いていた先輩。
今の今まで、俺の彼女は佐奈だと思ってたのか先輩。
:09/02/21 16:55
:SH901iC
:ZBtiAM72
#437 [ゆーちん]
なんて話をしていると店が忙しくなったので、先輩との雑談は終了。
いつものように頑張って働いた。
だけどやっぱり頭の片隅では澪の事が気になって、店のピークが過ぎた時、トイレに行ってメールをチェックしてみた。
:09/02/21 16:56
:SH901iC
:ZBtiAM72
#438 [ゆーちん]
メールは無し。
着信も無し。
んー、どうなったんだろ。
超気になる。
凜に電話しようと思ったけど、いつまでもトイレに引きこもってる訳にもいかず、手を洗い、携帯電話をロッカーに戻してから店頭に戻った。
:09/02/21 16:56
:SH901iC
:ZBtiAM72
#439 [ゆーちん]
「発見〜!」
…え?
カウンターに見慣れた女が6人。
「なっ、何で来てんの!」
凜、香奈、澪、千夏、美帆、それに佐奈。
「何って、ラーメン食べ来た。」
「佐奈ちゃんの奢りなんだよ。」
:09/02/21 16:57
:SH901iC
:ZBtiAM72
#440 [ゆーちん]
さすが姐御だな。
奢りだなんて。
「あ、あのさ…それより…」
何て聞けばいいのかわからなかった。
澪、どうなるの?
そんな疑問が顔に出てしまったのだろう。
凜が教えてくれた。
:09/02/21 17:41
:SH901iC
:ZBtiAM72
#441 [ゆーちん]
「お祝いなの。」
「…お祝い?」
「澪の結婚祝い。」
泣きそうになった。
「それじゃあ…澪…」
幸せな笑顔を咲かせ、ピースサインをした新婦が言う。
「ママになるんだぁ!」
:09/02/21 17:42
:SH901iC
:ZBtiAM72
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