冷たい彼女〔続編〕
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#587 [ゆーちん]
マイクを持って前に立つと、たくさんの声援が贈られた。


「えーっと、ちょっと彼氏らしくカッコいい事してもいいですか?」


笑い声とか野次が飛んだ。


「熱い声援どーも。それじゃあ俺なりの凛ちゃんへのけじめっての付けるからね。」

⏰:09/03/01 10:28 📱:SH901iC 🆔:JjL1vwsA


#588 [ゆーちん]
みんなが何だ何だと騒ぐ中、俺はポケットから取り出してもう一度マイクに向かった。


「凛ちゃん。俺、絶対他の女の子に目移りなんかしないから。凛ちゃんいないと俺は無理。ずーっと好き。ていうか愛してる。」

⏰:09/03/01 10:29 📱:SH901iC 🆔:JjL1vwsA


#589 [ゆーちん]
凛は口に手を当て、驚いていた。


「一生杉浦凛ちゃんラブだから!…どう?こんな大勢が証人だから浮気なんか絶対できないよ。つーか、しないけどね。」

⏰:09/03/01 10:30 📱:SH901iC 🆔:JjL1vwsA


#590 [ゆーちん]
「いいぞー、心!」

「江森カッコいい〜。」


俺はマイクから離れ、凛のそばに歩み寄った。


「言葉だったら忘れちゃうかもだけど、形にしてなら忘れないでしょ?無くさないでね。」

⏰:09/03/01 10:30 📱:SH901iC 🆔:JjL1vwsA


#591 [ゆーちん]
左手の薬指に愛してるをはめた。


「まじ、キザ。恥ずかしくない?」

「別に?凛ちゃんを愛してる事は恥ずかしいだなんて思わないから。」


凛が笑ったから俺も笑った。


キスしたかったけど、それは我慢した。


だって、あんな可愛い凛の姿、他の奴らに見せたくないもん。

⏰:09/03/01 10:35 📱:SH901iC 🆔:JjL1vwsA


#592 [ゆーちん]
場内が騒ぎ立つ中、マイクから次に響いたのは、このパーティーを主催してくれた俺の尊敬する人だ。


「どうも〜、みなさん盛り上がってる中悪いんですけど、俺も心くん凛ちゃんのラブラブな波に乗っちゃいたいと思いまーす。」

⏰:09/03/01 10:35 📱:SH901iC 🆔:JjL1vwsA


#593 [ゆーちん]
会場は高校生だらけなだけに、剛さんはちょっと遠慮がちだった。


まぁでも佐奈にいたっては遠慮の【え】の字もなかったけどね。


そんな佐奈の彼氏である剛さんが、けじめを付けるんだ。

⏰:09/03/01 10:36 📱:SH901iC 🆔:JjL1vwsA


#594 [ゆーちん]
緊張と不安と…それから楽しみと。


「心くんカッコよかったねぇ。だから俺もカッコいい事しちゃおっかなぁって。しちゃってもいいっすか?」


会場はもちろん『いいとも〜。』と響き渡る。


「えっと、俺は付き合ってかなり長い彼女がいます。俺はその彼女が好きだし目移りなんかしない。でもその彼女はすぐに俺が浮気するって疑うんだ。」

⏰:09/03/01 10:37 📱:SH901iC 🆔:JjL1vwsA


#595 [ゆーちん]
騒がしかった場内が静まる。


「俺は絶対浮気なんかしないのに、疑ってくるってことは信用されてないんだなって考えたわけ。だから、信用してもらいたく今日この場をちょっと借ります。」


剛さんの低い声は佐奈に向けられた。


「難しい言葉とかよく知んねぇし佐奈もわかんないだろうから簡単に言うわ。あのな、佐奈。俺と結婚しよう。」

⏰:09/03/01 10:38 📱:SH901iC 🆔:JjL1vwsA


#596 [ゆーちん]
キャーとかヒューとかおだての声が湧いた。


俺はきっとニヤけてただろう。


なんとなくわかってたけどプロポーズなんて、こりゃまたビックリ。


だけど純粋に嬉しかった。

⏰:09/03/01 10:38 📱:SH901iC 🆔:JjL1vwsA


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