冷たい彼女〔続編〕
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#615 [ゆーちん]
「フッ、何それ。よくわかんねぇぞ。」
竜が笑った。
「だな。」
大輝も笑った。
「お前らにわかってもらわなくても凜ちゃんにわかっててもらえればいいし。」
俺も笑った。
:09/03/03 13:28
:SH901iC
:OEIUmAW2
#616 [ゆーちん]
そんな送別会の翌日、朝から凜のマンションに行くと部屋はからっぽだった。
「何か…家具がないと余計に広く感じるね。」
「そう?」
「荷物はもうアメリカ送ったの?」
「うん。」
:09/03/03 13:29
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#617 [ゆーちん]
最後のデートくらい笑っていたかったのに、なぜか初っ端から凜はモジモジとぎこちない。
「どしたの?体調不良?昨日騒ぎすぎたとか?」
「…すっごく恥ずかしいお願いしてもいい?」
「何?」
「心がはめて。」
:09/03/03 13:30
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#618 [ゆーちん]
そう言って差し出したのは昨日俺があげた指輪だった。
「これから毎日は自分でつけてかなきゃじゃん。でも心がいる時は心がはめて欲しいの。」
「いいよ、お安い御用だね。」
:09/03/03 13:31
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#619 [ゆーちん]
指輪を手に取り、昨日みたく凜の細い指にはめてあげた。
「安物だけど愛たっぷりだからねぇ。」
「ん。それから…」
「何?」
「あーっ…やっぱ恥ずかしい。」
「何、気になるじゃん。」
:09/03/03 13:32
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#620 [ゆーちん]
凜は俯きながら小声で言った。
「…やりたい。」
「え?」
「…心と…エッチし‥」
可愛くて愛しくていじらしくて、キスしながら押し倒してやった。
凜が俺を求めてくれて嬉しかった。
:09/03/03 13:33
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#621 [ゆーちん]
最後のデートで最後のSEXだなんて事になると、なんか縁起悪いかなって思ってたけど…そんなの関係ないや。
愛してる人と愛し合うのに理由なんていらない。
:09/03/03 13:33
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#622 [ゆーちん]
「凜ちゃん、好き。」
「うん…私も。」
「俺のだから。」
「うん。」
「金髪野郎なんかに負けないし。」
「アハハッ。」
しんみりしたくないから、楽しくした。
笑えたし、喜べたし、幸せだったし…そんなSEXだった。
:09/03/03 13:34
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#623 [ゆーちん]
「このベットともお別れかぁ。」
「持ってかないの?」
「うん、これは置いてく。」
布団の中でゴロゴロするのって何でこんな気持ち良いんだろう。
:09/03/03 13:35
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#624 [ゆーちん]
「寝ちゃいそう。」
凜が甘ったれた声を出した。
「寝よっか。」
「ダメだよ、せっかくのデートなのに。」
「こうやって凜ちゃんと布団の中でイチャイチャしてるのもデートの一種だと俺は思ってんだけど。」
:09/03/03 13:35
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