漆黒の夜に君と。[BL]
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#118 [ちか]
そんな光景を見た瞬間、
なぜか胸が軋んだ。
なんなんだろう、これは。
昨日知り合ったばかりの奴になんの感情を抱いているんだろう・・―
:09/02/04 17:20 :P906i :2CiSMaGI
#119 [ちか]
全身が熱くなった。
見たくないのに目はアイツを追ってしまう。
これじゃ、まるで・・――
:09/02/04 17:22 :P906i :2CiSMaGI
#120 [ちか]
キーンコーン
カーンコーン..
予鈴が鳴ってふと我に返った。
「あれ、冥?」
声の主は透。
:09/02/04 17:25 :P906i :2CiSMaGI
#121 [ちか]
「お前一人?」
「あ、うん。ちょっと担任に呼び出されてたから。」
「そっか。俺もちょっと部長と話しててさあ。
次移動だよな?一緒に行こーぜ。」
「うん..」
そう頷いてもう一度振り返る。
アイツはもう居なくなっていた。
:09/02/04 17:30 :P906i :2CiSMaGI
#122 [ちか]
「冥?どうかした?」
「・・いや、なんでもない。行こっ」
俺は何を気にしてるだ。
馬鹿みたいに。―――‥
_
:09/02/04 17:32 :P906i :2CiSMaGI
#123 [ちか]
俺は少し先にいる透にかけよって、早足でそこを去った。
早くこの場所から離れたくて。
この気持ちを忘れたくて。
―――――‥‥‥
―――――――――――
:09/02/04 17:36 :P906i :2CiSMaGI
#124 [ちか]
SHRが終わって帰る支度をする。
いつもなら水曜日は慌ただしく教室を出る筈なのに、店を辞めさせられた俺にはもうその必要はない。
『じゃ、また帰りにね。』
朝のアイツの言葉が蘇った。
:09/02/04 17:43 :P906i :2CiSMaGI
#125 [ちか]
今は会いたくない。
そう思いながら俺は机に顔を伏せた。
「はぁ・・」
口からは自然にため息が
零れる。
:09/02/04 17:50 :P906i :2CiSMaGI
#126 [ちか]
「帰んねーの?」
透が俺の顔を覗きこむようにして聞いた。
「ん、あ..いや帰るけど。」
帰るけど・・――、
どっちに帰ろうか。
:09/02/04 17:56 :P906i :2CiSMaGI
#127 [ちか]
「んじゃ、行くぞ。」
透はそう言って優しく笑うと、俺の頭をポンポンと叩いた。
きっと心配してるんだろう。
コイツ、昔っから俺が落ち込んでる時そうするから。
:09/02/04 18:01 :P906i :2CiSMaGI
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