漆黒の夜に君と。[BL]
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#136 [ちか]
今の状況で俺を一人にしないでくれ!!(泣)


と言いたいけど、さっきよりもさらにすごい剣幕で怒っているコイツを目の前にしてそんな事言えるはずがない。


「・・・帰るよ。」

そう言って恭弥は俺の腕を掴んだ。

⏰:09/02/04 22:23 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#137 [ちか]
その力はすごく強くて、俺は咄嗟に恭弥の手をどけた。



なんなんだよ・・。
無視したり、
いきなり怒ったり..

勝手すぎるんだよ・・―っ


なぜかまた胸が軋んだ。

⏰:09/02/04 22:29 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#138 [ちか]
また身体が熱くなる。
さっきより胸が苦しくなる。


「―――・・・んで、」

「え?」

「なんでアンタはそう勝手なんだよっ!!!!」


俺は恭弥を睨みつけて言った。
突然の反論に驚いているのか恭弥は目を丸くしていた。

⏰:09/02/04 22:40 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#139 [ちか]
「無視したり、急に怒ったり・・・勝手すぎるんだよっ!!!」

一度込み上げて来た感情は止まる事をしらない。

「無視?なんの事?」

「とぼけんなよ!!
体育の時も廊下の時もっ・・――!!」

今さらとぼけるなんて酷いじゃん・・
そうやって俺をいい様に利用して・・・――っ

⏰:09/02/04 23:02 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#140 [ちか]
「ズルいんだよっ・・――!!」

そう言って俺は恭弥の胸を強く叩いた。

視界がぼんやりと滲んだ。


無視されてから一日中頭はコイツの事でいっぱいで。
苦しくて、辛くて。


これじゃまるで、
“片思い”でもしてるみたいだ‥‥――

⏰:09/02/04 23:12 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#141 [ちか]
言いたい事を吐き捨てるように言い終わると、俺は恭弥の顔を恐る恐る見た。



恭弥はまだ驚いた顔している。
が、すぐにその表情は笑顔へと変わった。
そして、



ひょいっ

⏰:09/02/05 00:09 📱:P906i 🆔:3G19hwBE


#142 [ちか]
「わっ!?!?」


突然冥をお姫様抱っこのような形で抱き抱えた。


「思ったより軽いんだね。」


そう言って車に乗せると、「いつもより出来るだけ早く着くようにして。」と言い、車を出させた。

⏰:09/02/05 00:13 📱:P906i 🆔:3G19hwBE


#143 [ちか]
っな・・・、
コイツまた強引にっ・・―


しかもお姫様抱っこって!!

俺がなんで怒ってるのか、まるで伝わってない!!




・・て言うか、絶対さっきより機嫌よくなってる!!!!

⏰:09/02/05 00:30 📱:P906i 🆔:3G19hwBE


#144 [ちか]
(もう知らねーっ!!)


俺は心の中でそう叫んで、プイっと顔を窓の方に向けた。




沈黙の中、車は行きしなより3倍も4倍も早く黒羽家に着いた。

⏰:09/02/05 00:38 📱:P906i 🆔:3G19hwBE


#145 [ちか]
家の前に着くと、恭弥は俺を引っ張り車から降りた。

「離せっ!!離せってば!!!!」

「・・・・・・。」


なんの応答もないまま、恭弥はただ俺を引っ張って歩いていく。


強く握られた手首が少し痛い。

⏰:09/02/05 01:00 📱:P906i 🆔:3G19hwBE


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