漆黒の夜に君と。[BL]
最新 最初 🆕
#271 [ちか]
カーテンを開けた瞬間、俺は短く大きな声をあげた。


ス―‥ス―‥

ベッドに寝息をたてて眠る恭弥が居たから。


「静かに。日下君は、その隣のベッド使ってね。」

「は、はいっ!!///」


俺はピシャリとカーテンを強く閉めて、隣のベッドに入った。

⏰:09/02/16 18:48 📱:P906i 🆔:kedn8OFA


#272 [ちか]
なんで?!
なんでアイツが寝てんの?!?!


俺はあまりに驚いてベッドにドサッと座り込んだ。


心臓が激しく脈を打つ。
自分にまでその音が聞こえる。
 

⏰:09/02/16 20:24 📱:P906i 🆔:kedn8OFA


#273 [ちか]
ピピピッ‥ピピピッ‥

体温計が機械的な音を響かせた。

「熱あった?」

カーテンを開けて先生が顔を覗かせる。
体温計に目をやるとわずかながら微熱だった。

「微熱だけど上がるかも知れないしゆっくり寝てなさいね。先生、ちょっと用があって出るから。」


先生はそれだけ言って保健室を出ていってしまった。

⏰:09/02/16 20:29 📱:P906i 🆔:kedn8OFA


#274 [ちか]
静まり返る保健室。


ドクドクと脈打つ音が余計に大きく聞こえてくる。


「ん‥――、」


隣から聞こえてきたのは恭弥の声。

(コイツ起きないうちにここから出よ…っ)

俺はソロリとベッドを降りてカーテンを開けた。

⏰:09/02/16 20:34 📱:P906i 🆔:kedn8OFA


#275 [ちか]
が、俺はそこから立つ事も出来ずに停止した。

「ん…冥?…おはよう‥」


寝ぼけた顔で目をこすりながら呟く恭弥。


どうやらさっき起きたみたいで、カーテンを開けて起き上がろうとしていたみたいだ。

⏰:09/02/16 20:41 📱:P906i 🆔:kedn8OFA


#276 [ちか]
「お、おは、おはよっ!!」


何動揺してんだ俺っ!!//


「なんで冥がここに…?
あれ、僕寝ぼけてる…?」


グイグイと俺の顔を確かめるように近づいてくる。

恭弥の手が俺の頬に触れた瞬間、俺はオーバーヒート。

⏰:09/02/16 20:47 📱:P906i 🆔:kedn8OFA


#277 [ちか]
「あ、やっぱり冥だ。
こんな処で何してるの?」


優しく微笑みながら囁かれる甘い声に俺は身動きがとれない。


「…僕と遊びに来たの?」


優しい笑みは怪しい笑みへと変わり、恭弥は俺のベッドにスルリと滑り込んできた。

⏰:09/02/16 21:46 📱:P906i 🆔:kedn8OFA


#278 [ちか]
「な、なにしてんだよっ!!
ひゃあっ…!!///」


首筋を這う生暖かい感触に、俺は思わず熱っぽい声をあげた。


「クスッ気持ちいいの…?」


そう囁いて耳を甘噛みされ、俺はさらに声を漏らした。

⏰:09/02/16 21:57 📱:P906i 🆔:kedn8OFA


#279 [ちか]
「違っ!!!///んっ…!!//」


否定しようと口を開いた瞬間、恭弥の舌が滑り込んできた。


絡みつく舌に俺は吐息混じりの声を辺りに響かせる。

その激しさにうまく息が出来ない。


暫くして離された唇からは糸が引いていてなんとも厭らしかった。

⏰:09/02/16 22:27 📱:P906i 🆔:kedn8OFA


#280 [ちか]
「ハァッハァッ…――///」


恭弥は頬を真っ赤に染める俺を見て、満足げに微笑んだ。


「次はどうしてほしい?」


コイツはいつも俺がその声に弱い事を知ってて、わざと甘く囁くんだ。

俺はそれが悔しくて下唇をギュッと噛んだ。

⏰:09/02/16 23:00 📱:P906i 🆔:kedn8OFA


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194