漆黒の夜に君と。[BL]
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#498 [ちか]
「あからさまに嫌な顔すんのやめろよな。」
ブラコンにとって、兄貴も居ないのに俺と2人で帰ると言う事は相当な苦痛らしい。
「何が悲しくててめえなんかと帰らなきゃなんねーんだよ!!俺は1人で帰るからいい!!」
俺だって出来る事ならそうしたいっつーの。
ただアイツが‥‥―――
:09/03/09 18:30 :P906i :QJ4p4rAQ
#499 [ちか]
――――‥‥20分前
「え?!?!2人?!?!」
2人で帰ってくれと言われた時、案の定、俺も最強に嫌な顔を恭弥に向けた。
「ごめんね。委員会とその資料の整理で遅くなりそうなんだ。」
「えー…。」
:09/03/09 18:35 :P906i :QJ4p4rAQ
#500 [ちか]
「優里はひねくれてるけど、根はいい子なんだよ。口は悪いけど…仲良くしてやってよ。ね?」
恭弥はそう言って、眉を寄せて苦く微笑んだ。
なんでそんな顔するんだよ。
そんな顔されたら、俺…
「…………わかったよ…」
そう言うしか無いじゃんか。
:09/03/09 18:43 :P906i :QJ4p4rAQ
#501 [ちか]
そして今に至るワケだ。
さて、このブラコンをどうやって車に乗せようか
「俺は絶対てめえなんかと帰らねーからな!!!
てめえと帰るくらいなら、そこらで野宿する方がマシだ!!!!」
トランクにでもぶちこんでやろうか、この野郎。
:09/03/09 18:50 :P906i :QJ4p4rAQ
#502 [ちか]
「お前の大好きな兄貴に頼まれてんだよ。兄貴の頼みなのに聞けねーの?」
「………………………さっさと帰るぞノロマ!!!!」
ノロマノロマ言うな、このブラコン豹変野郎!!!
と、口に出してしまいそうだった言葉を飲み込んで俺も車に乗った。
:09/03/09 19:29 :P906i :QJ4p4rAQ
#503 [ちか]
張り詰めた沈黙は家までの道のりをより長く感じさせた。
やっとの事で黒羽邸に着いた俺(達)は、お互いその沈黙を保ったまま階段を上がり、部屋に向かった。
ん?
待て待て。
コイツの階はもう一つ上だろ?
:09/03/09 19:56 :P906i :QJ4p4rAQ
#504 [ちか]
「‥‥‥‥‥。」
「‥‥‥‥‥。」
おいおい。
部屋の前着いたんだけど
なんでお前はまだ俺の後ろに居るの?
なんで俺の部屋の前でお前も足止めてんだよ。
:09/03/09 20:14 :P906i :QJ4p4rAQ
#505 [ちか]
ガチャ‥
ドアノブの回る音が廊下に響いた。
「‥‥‥‥‥なんだよ。」
「別に。」
「ふーん。じゃ、俺部屋入るし、お前も‥‥」
そう言ってドアを閉めようとした時。
ガシッ
「なっなんだよ?!」
なんでドア掴むわけ?!
:09/03/09 20:19 :P906i :QJ4p4rAQ
#506 [ちか]
「べ、べつに?!?!」
「ならドア離せよっ!!!」
「無理っ!!!!」
「はぁ?!なんでだよ?!?!」
なに、なんのコイツ!!
ついに頭おかしくなった?!?!
「ひ、一人嫌なんだよ!!!」
‥‥‥‥‥‥は?
:09/03/09 21:04 :P906i :QJ4p4rAQ
#507 [ちか]
>>506訂正
なんのコイツ→○
なんなのコイツ→×
すいません><
:09/03/09 21:06 :P906i :QJ4p4rAQ
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