漆黒の夜に君と。[BL]
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#144 [ちか]
(もう知らねーっ!!)
俺は心の中でそう叫んで、プイっと顔を窓の方に向けた。
沈黙の中、車は行きしなより3倍も4倍も早く黒羽家に着いた。
:09/02/05 00:38 :P906i :3G19hwBE
#145 [ちか]
家の前に着くと、恭弥は俺を引っ張り車から降りた。
「離せっ!!離せってば!!!!」
「・・・・・・。」
なんの応答もないまま、恭弥はただ俺を引っ張って歩いていく。
強く握られた手首が少し痛い。
:09/02/05 01:00 :P906i :3G19hwBE
#146 [ちか]
玄関でのメイドと執事の出迎えに見向きもせず、だだっ広い廊下を早歩きで通りすぎ、階段を上がって。
ガチャッ
着いたのには俺の部屋・・?
:09/02/05 01:00 :P906i :3G19hwBE
#147 [ちか]
>>146訂正
着いたのには
└→×
着いたのは
└→○
すいません
:09/02/05 01:12 :P906i :3G19hwBE
#148 [我輩は匿名である]
面白い
:09/02/05 08:02 :F703i :h2jki5C.
#149 [ちか]
:09/02/05 16:44 :P906i :3G19hwBE
#150 [ちか]
>>146恭弥は静かにドアを閉めると、掴んでいた手を強く引いて俺をベッドに座らせた。
「なんなんだよっ!!」
ドアの前に突っ立っている恭弥を睨みつけて言った。
:09/02/05 17:05 :P906i :3G19hwBE
#151 [ちか]
「・・・・・。」
恭弥は小難しい顔をして、俯いていた。
この期に及んでまだ俺を無視すんのか!!!
俺は睨んでいた目をさらにキツくする。
しかし、あまりにも美しいソレに段々目を奪われてしまった。
:09/02/05 22:34 :P906i :3G19hwBE
#152 [ちか]
「・・・、さっき僕を狡(ズル)いって言ったよね?」
沈黙を破ったその声で、自分が恭弥に見とれていた事に気づいた。
「え、うん..」
なんだ、ちゃんと聞こえてはいたのか。
ならなんで反応してくれないんだよ。
なんで解ってくれないんだよ。――――‥‥
俺はぎこちない返答をする。
:09/02/05 22:56 :P906i :3G19hwBE
#153 [ちか]
「‥‥、そうかもしれない。」
眉間にシワを寄せ、ため息を吐いて呟いた恭弥のその言葉の意図が分からなくて、俺はただただそいつを見上げた。
少しして、また恭弥は俺を見据えて口を開く。
「さっき、お前があんまり可愛い顔をするから・・・
独り占めしたくなった。」
そう言って恭弥は視線を俺から斜め下へ落とすと、自分の前髪をクシャリと握った。
:09/02/05 23:41 :P906i :3G19hwBE
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