漆黒の夜に君と。[BL]
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#214 [ちか]
恭弥は『まさか』とでも言いたげな驚いた目をして俺を見下ろす。


「なんなんだよっ!!
馬鹿にしてんのっ?!」


なんとも言えない悔しさにでいっぱいになった俺はキッと睨んで怒鳴った。

⏰:09/02/09 18:01 📱:P906i 🆔:ssqUFrOo


#215 [ちか]
>>214訂正
なんとも言えない悔しさにでいっぱいになった‥
└→×
なんとも言えない悔しさでいっぱいになった‥
└→○
誤字ばかりですいません

⏰:09/02/09 18:03 📱:P906i 🆔:ssqUFrOo


#216 [ちか]
恭弥はそんな俺の声にハァとため息を吐いて、

「だーかーらー。‥アレだよ、ほら‥昨日のせい。」

と言いにくそうに呟いた



俺が顔を真っ赤にするのを見ると、発言した本人も目線を斜め下に下げて、少し顔を赤らめた。

⏰:09/02/09 18:13 📱:P906i 🆔:ssqUFrOo


#217 [ちか]
「なっ//、あんたが照れてどーすんだよ!!馬鹿っ//」


「冥が言わすからだろっ!!///」


俺の怒声に思わず恭弥も声を張り上げた。


「うっせー!!!///」



押し切る形でこの喧嘩は俺の勝ちとなった。

⏰:09/02/09 18:28 📱:P906i 🆔:ssqUFrOo


#218 [ちか]
喧嘩のあとの沈黙は、ソレをより静かにした。



未だに腰が痛くてベッドから出れない俺は、上半身を壁にもたれさせるような形でやっと上体を起こすことが出来た。


「‥‥‥‥‥‥‥‥。」

「‥‥‥‥‥‥‥なぁ、」



続く沈黙にしびれを切らした俺は、ずっと気になっていた事を聞こうと口を開いた。

⏰:09/02/09 22:16 📱:P906i 🆔:ssqUFrOo


#219 [ちか]
「なに?」

「あの…さ、昨日からずっっっと気になってたんだけど‥‥」

「だからなに?」

「えっと‥、あの、昨日…」

「昨日?」

「その‥――、昨日なんで無視したんだよ。」


まだ気にしてんのか、そう思われそうで、呆れられてしまいそうで、言葉にするのに少し時間がかかった

⏰:09/02/09 22:22 📱:P906i 🆔:ssqUFrOo


#220 [ちか]
「悪いけど、その件に関してはほんとに心当たりがないんだよ。」


恭弥はそう言ったあとに少し間をあけて「ごめんね。」と付け足した。


その面持ちからそれが嘘じゃない事が解ると、俺の頭は余計に混乱してしまった。

確かにあの時‥‥―――

「っでも‥あの時‥――、ちゃんと目合ったよ…」

⏰:09/02/09 22:34 📱:P906i 🆔:ssqUFrOo


#221 [ちか]
シーツを握りしめて、まるで独り言のように呟いた。


苦しかったんだ。


俺が感じた“無視”は、
コイツにとっての“無視”じゃなくて、


俺の瞳にはコイツがうつってたのに、コイツの目には俺がうつってなかった、と言うことが。

⏰:09/02/09 23:58 📱:P906i 🆔:ssqUFrOo


#222 [ちか]
また続く沈黙に俺は俯いた顔をあげる事が出来ない。

いや、今目の前のヤツがどんな顔をしてるのかと思うと、怖くてあげる事なんて出来なかった。


“うざい”って思われてるかもしれない。

“しつこい”って思われてるかもしれない。


さっきまで俺に向けられていた笑顔が、残酷な顔に変わっているかもしれない。


そう思うだけで身体が押し潰されそうで、この話題を出してしまった事を後悔した。

⏰:09/02/10 00:11 📱:P906i 🆔:SdvBzJis


#223 [ちか]
「‥‥‥‥‥あ、」


そう短く声を漏らしたのはのは恭弥の方だった。


「そう言えば、それって体育と昼休みだっけ?」

「うん・・」


俺の弱々しい返事とは反対に、恭弥はそれ聞いて急に笑いだした。

⏰:09/02/10 18:45 📱:P906i 🆔:SdvBzJis


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