漆黒の夜に君と。[BL]
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#225 [ちか]
俺は笑い続ける恭弥をキッと睨みつける。

暫くして笑いがおさまった恭弥は口を開いた。

「僕、目すっごい悪いんだよね。」


‥‥‥は?


「普段コンタクトなんだけど、昨日はちょうど体育の時間にとれちゃってね。
眼鏡も忘れちゃったから、放課後運転手に持ってきてもらったんだよ。」


‥‥‥‥‥‥はあ?!

⏰:09/02/10 19:00 📱:P906i 🆔:SdvBzJis


#226 [ちか]
それじゃあ‥‥


「まぁつまり、見えてなかったってワケだ。」


俺の…


「そう言えば昼に話しかけられた気したんだよね。誰かわかんなかったから、スルーしちゃったけど。」


俺の心配って‥‥


一体なんだったんだああ!!!!

⏰:09/02/10 19:35 📱:P906i 🆔:SdvBzJis


#227 [ちか]
一気に怒りが込み上げてきたけど、あまりの馬鹿らしさにソレもすぐ冷めてしまった。


「馬鹿みたい‥‥」

俺はそう言ってため息を吐いた。


「でも僕は嬉しいな。可愛い冥が見れたしね。」


そんな言葉に俺はさらにもう一つため息を吐いた。

⏰:09/02/10 19:47 📱:P906i 🆔:SdvBzJis


#228 [ちか]
「冥怒ってる?」

そう言って俺の顔を覗きこんだ恭弥は満面の笑みだった。


コイツ、まじで喜んでるんだな‥


「怒ってない。」


呆れた口調で返す俺。

⏰:09/02/10 19:58 📱:P906i 🆔:SdvBzJis


#229 [ちか]
「なら、良かった♪」

「‥‥‥っふえ?!?!?!」

恭弥は笑顔でそう言うと、急に俺をお姫様抱っこで持ち上げた。



「ばっ!!ちょ…っ!!なにすんだよっ!!///」


「痛くて起きれないんでしょ?」


そう言って恭弥はニヤリと笑う。

⏰:09/02/10 20:15 📱:P906i 🆔:SdvBzJis


#230 [ちか]
「お、降ろせ馬鹿っ!!///」

「やだね。」

「“やだ”じゃねーっ!!
降ろせってば!!///」


なんで16にもなってお姫様抱っこなんかされなきゃいけないんだよ!!


「暴れないでくれる?
持ちにくいんだけど。」

「おーろーせーっ!!!!」


恭弥は大声を張り上げ、ジタバタ俺にため息を吐いた。
そして、‥‥―――

⏰:09/02/10 22:06 📱:P906i 🆔:SdvBzJis


#231 [ちか]
チュ。

「うるさいよ。」


俺の思考は一時停止。
情報処理に少し時間がかかるようだ。


え〜‥今の状況は‥
唇が重なって、
うるさいって言われた。

ハイ、情報処理完了。

俺の今言うべき言葉は…



「こンのド変態がああ!!!」

「あー、うるさい。」

⏰:09/02/10 22:11 📱:P906i 🆔:SdvBzJis


#232 [ちか]
>>230訂正
大声を張り上げ、ジタバタ俺に…
└→×
大声を張り上げ、ジタバタする俺に…
└→○
すいませんm(__)m

⏰:09/02/10 22:13 📱:P906i 🆔:SdvBzJis


#233 [ちか]
そうこうしてるうちにバスルームに着いた。


俺はドアノブを回そうとする恭弥の手をがっちり掴む。

「こ、ここでいいってば!!
あとは自分でするから!!///」

「いいよ、せっかくだし洗ってあげ‥‥「洗わなくていいからっ!!!!」


言葉を遮る俺に、恭弥も渋々といった表情(カオ)で俺をゆっくり降ろした。

⏰:09/02/10 23:28 📱:P906i 🆔:SdvBzJis


#234 [ちか]
俺は出来るだけ腰に負担がかからないようにそこから降りる。


「じゃ、あとは適当にやるからあっち行ってて!」

そう言って俺はドアを勢いよくバタンと閉めた。



「はぁ〜‥。」

アイツが居なくなった瞬間全身の力が抜けて、俺は崩れるように座った。

⏰:09/02/11 09:40 📱:P906i 🆔:D4KC0L06


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